ダイヤモンドクロッシング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ダイヤモンドクロッシングとは、鉄道における軌道構造で、分岐器の一種。2つの線路が同一平面で交差する箇所に設ける特殊分岐器である。頭文字をとってDCと略称することもある。
通常は隣り合う2つの線路間を連絡する線路(渡り線)が交差する箇所に設置するが、大規模で複雑な駅構内等では単独で設置することもある。前者の場合は分岐器4組とともにシーサスクロッシングの一部を構成する。クロッシング部(レールが同一平面で交わる部分)のレールを切り欠いている固定式、クロッシング部のレール(ノーズ部分)が列車の方向により移動する可動式(可動K字クロッシングと呼ぶ)、傷みやすい可動部分を改良した弾性可動式等がある。
ちなみに、日本初の国産ダイヤモンドクロッシングは、梅鉢鉄工所(後の帝國車輛工業→東急車輛製造)製の大阪市電四つ橋交差点用である。