ダラス (テレビドラマ)
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ダラスはアメリカ合衆国のCBSで放送されたテレビドラマ。1978年から1991年まで全13シーズン、357話が放送された。日本では、テレビ朝日系で1981年から1982年まで、第3シーズンまでが放送された。その後、Super! drama TVにて1999年から2006年まで放送された。
[編集] 概要
油田開発で財を成したテキサスの大富豪ユーイング家がドラマの舞台である。巨大な利権をめぐる権力闘争と家族の愛憎劇はアメリカ全土で人気を呼び、最高視聴率は53.3%を記録した。その成功に追随して、「ダイナスティ」など似たような設定のドラマが、いくつか作られるほどだった。
「ダラス」の人気の一因として挙げられるのはクリフハンガーというドラマの手法である。これはあるシーズンの最後で大きな事件が起き、その結末が次のシーズンまで持ち越されることであり、これにより番組が一時終わっても視聴者の興味を引き続けることができる。「ダラス」はクリフハンガーを初めて用いたテレビドラマである。
日本での初回放送は、アメリカでの爆発的人気を受け、巨額な放送権料を払ってテレビ朝日が権利を取得。派手な番宣を行いプライムタイムで放送を開始した。ところが、設定やストーリーが日本人の嗜好に合わなかったのか、視聴率は思わぬ低迷状態となる。危機感を抱いたテレ朝は、大島渚などをコメンテーターとして、番宣の特別番組を放送するも事態は好転せず、半年後に深夜枠へ移され、1年後には放送打ち切りとなってしまった。