トヨタ ハイラックス4×4 (模型)
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トヨタ ハイラックス4×4は、トヨタ自動車が生産していたピックアップ・トラック『トヨタ・ハイラックス』をモデル化し田宮模型(現・タミヤ)から1981年に発売された1/10スケールの電動ラジコンデュアルパーパス・モデル。キット価格33000円として販売された。「実車の構造に忠実な模型」であり当時としては異例。実車の魅力を忠実に伝えている。
- 本体はフレームや3段変速のトランスミッションに至るまで金属製部品がふんだんに奢られ、実車と同様にフロント部分にモーターを搭載し、変速機を介し直後に設けられるトランスファーで前後輪に駆動力を分配伝達するという実車さながらの4輪駆動方式を採用していた。
- 変速装置はアルミダイキャスト製の円筒形ケーシング内に収められ、各ギア類は常時噛合式、セレクタースリーブの作動によりロー(1速)・セカンド(2速)・トップ(3速)に変速可能(後退(リバース)時にも変速可能)で、操作には従来と異なり専用の3チャンネル・ラジオコントロールシステムが必要となっていた。また、ケースの3箇所にはオイルフィラーが設けられ、ここから内部のギア類に注油可能であった。
- 4輪駆動システムはロー・ギア(1速)時のみ作動し、セカンド以降は前輪側ハブ内部に設けられた一方向(ワンウェイ)クラッチにより空転し後輪2輪駆動となるセミ・パートタイム方式。
- このモデルもバギーチャンプ系列と同様、防水ボックス内にコントロール装置類を収めることにより防水性を確保していた。
[編集] メカニズム
- シャシ:金属製ラダーフレーム構造
- フロントサスペンション:ライブアクスル、リーフ・スプリング、オイルダンパー搭載
- リヤサスペンション:ライブアクスル、リーフ・スプリング、オイルダンパー搭載
- フロントタイヤ/ホイール:中空ラバー、サイプブロックパターン/3ピース組み立て式ホイール
- リアタイヤ/ホイール:中空ラバー、サイプブロックパターン/3ピース組み立て式ホイール
- 駆動方式:セミ・パートタイム、シャフト駆動4WD
- 変速装置:常時噛合3段変速、セレクタースリーブ式
- モーター:付属マブチ製550Sをシャーシ前部に搭載
- デファレンシャルギア:前後とも無し、常時直結、前輪ハブにワンウェイクラッチを内蔵
- 搭載バッテリー(別売り):田宮の専用6Vを横置きで積載
- ボディ:強化樹脂製セミモノコック構造
- 乾燥重量(コントロール装置、バッテリー除外時):約4600g
- アンテナ:ピアノ線(スチール)1本
- 販売価格:33000円(当時)
[編集] 関連情報
- トヨタ・ハイラックス:モデルとなった車の実車情報