ノーゲーム
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ノーゲームとは、とは、野球・ソフトボールの試合において、何らかの理由により球審が試合の打ち切りを命じ、その試合を不成立として全ての記録を無効とすることである。試合が成立した後に試合を打ち切った場合はコールドゲームとなりその時点でリードしているチームの勝利となる。
[編集] 概要
試合中に天災(降雨、降雪、濃霧、その他天候による災害)や球場での諸事故、日没(照明施設の無い球場のみ)でこれ以上の試合続行は難しい状況となった場合や、規定によって定められた一定の点差が広がった場合など、なんらかの事情でこれ以上の試合続行をしないと判断した場合、球審は試合の打ち切りを命じることが出来る。試合終了を宣告する権限は球審にのみ与えられている。しかし実際に球審が試合を打ち切るにあっては、審判団や試合運営の関係者等との相談の上で行われることが通例で、球審の独断で打ち切ることはまず行われない。
天災・日没等の理由で試合を打ち切るとき、規定のイニングを終了していない場合は、球審は「ノーゲーム」または「サスペンデッドゲーム」を宣告する。ノーゲームの場合は試合は無効となり全ての記録が破棄される。サスペンデッドゲーム(一時停止試合)の場合は全ての記録を保持しておき、後日改めてその時点から再開する。球審がどちらを宣告するかは公認野球規則または大会の規定等に基づく。規定のイニングとは、公認野球規則では5回としているが、大会の規定等により5回でない場合もありうる。日本のプロ野球では、5回を終了していない場合はノーゲームとしている。高校野球は高校野球特別規則により、7回終了を迎えなければノーゲームとなる。