ヒスイ製勾玉
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ヒスイ製勾玉(ひすいせいまがたま)は、勾玉のうちヒスイ(翡翠)でできているものをさす。
ヒスイ製勾玉は、新羅・百済・任那の勢力圏内で大量に出土(高句麗の旧領では稀)しており、戦前の日本の考古学者は、このことを倭国の勢力範囲を示すモノと解釈していたが、戦後の学者は一時、朝鮮→日本への伝来と新解釈を提唱した。
しかし、朝鮮半島にはヒスイの原産地がなく、古代においては東アジア全体でも日本の糸魚川周辺以外にヒスイ工房が発見されないことに加えて、最新の化学組成の検査により朝鮮半島出土の勾玉が糸魚川周辺遺跡のものと同じことが判明。このことにより、倭の勢力範囲がヒスイ製勾玉で窺うことができる。
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