ビジコン
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ビジコン株式会社(びじこんかぶしきがいしゃ)は、東京都台東区に本社を置くコンピュータ部品の製造会社。
元々は旧満州・奉天市に設立された「昌和洋行」という商事会社が母体であり、1944年に昌和洋行の子会社として、主に手回し計算機の製造販売を手がける会社として設立。当時の社名は「日本計算機販売株式会社」だった。その後昌和洋行より独立し、手回し計算機の他三菱電機製のコンピュータの販売代理業務などを手がけていた。
1960年に世界初の電卓と呼ばれる「アニタ・マーク8」の日本への輸入を手がけたのを機に電卓業界と関わりを持つようになり、1966年には磁気コアメモリを採用した「ビジコン161」で電卓市場に参入。1970年に社名を現在の「ビジコン株式会社」に変更する。
1971年には日本初のポケットサイズの電卓「LE-120A」(通称「てのひらこんぴゅうたぁ」)を発売した。また同年には、ストアードプログラム式電卓(ビジコン141-PF)の開発の過程でインテルと共に世界初の1チップマイクロプロセッサであるIntel 4004を開発している。
しかし電卓市場の競争激化に加え、三菱電機のコンピュータ市場からの撤退のあおりを受けたことなどが重なり、1974年に同社は倒産。その後は主にコンピュータ部品の製造販売のほか、最近では電力線搬送通信(PLC)用のモデムの販売なども手がけている。
[編集] 概要
[編集] 関連項目
- 嶋正利 - 同社の技術者としてIntel 4004の開発に関わる。