ビッグ・イシュー
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ビッグ・イシュー(The Big Issue)は、ホームレスの社会復帰に貢献することを目指して、イギリスを発祥に世界で発行される雑誌のことである。
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[編集] 概要
1991年、イギリスの化粧品製造会社主宰・ゴードン・ロディックがアメリカでホームレスのみが販売できる新聞(street newspaper)を見かけたことをきっかけに、知人のジョン・バードに依頼・調査してもらった。すると、「ビジネスとしてロンドンで成功するだろう」という結論を導き出した。
1991年、ホームレスの社会福祉情報だけでなく、エンターテインメント情報などにも重視してロンドンで「ビッグ・イシュー」の第1号を発行。見事大成功を収め、イギリス各地はもとより全世界各地で続々と各言語に翻訳・独自編集した「ビッグ・イシュー」を発行している。
[編集] 地域版
- The Big Issue - ロンドン - 編集長: Charles Howgego
- The Big Issue in the North - マンチェスター地域 - 副編集長: Matt Baker
- The Big Issue Scotland - グラスゴー地域 - 編集者: Clare Harris
- The Big Issue South West - 事務所:ブリストル, 編集拠点:カーディフ - 編集者: Rachel Howells
- The Big Issue Cymru - カーディフ - 編集者: Rachel Howells
[編集] 各国版
- The Big Issue Australia
- The Big Issue South Africa
- The Big Issue Namibia
- The Big Issue Japan
[編集] 日本語版
日本では2003年9月より大阪市にて、日本語版を発行するようになった。発売都市は順次、京都市、神戸市、東京都、横浜市、川崎市、仙台市、名古屋市と拡大している。登録し顔写真とナンバー入りの身分証を交付された(活動中はこれを首から吊っている)「ベンダー」と呼ばれる販売者のホームレスから購入する。
当初は月刊であったが、2006年5月現在では隔週刊となっている。体裁はA4判カラーページで32ページ前後。定価は200円。売り上げの55%(1冊当たり110円)がベンダーの収入となる。
2006年10月15日発行の59号では、2ページ強にわたってWikipediaについての記事が掲載されている。