ビッグ・ボス
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- “ビッグボス”MA-G-MAはプロレスラーのマグニチュード岸和田が使っていたことのあるリングネーム。
- ビッグ・ボスは、ゲーム『メタルギア』シリーズに登場するキャラクター。本項ではこちらについて述べる。
ビッグ・ボス(BIGBOSS)は、コナミ(現、コナミデジタルエンタテインメント)のゲーム、『メタルギア』シリーズに登場する架空の人物。声優は大塚明夫。英語版の声優はDavid Hayterである。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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[編集] 人物
元FOXHOUND総司令官であり、かつてのアウターへブンの首領。身長180cm、体重89kg。アメリカ人。ベトナムに於いてLRRP(ロング・レンジ・レコネッサンス・パトロール)に参加し、SOG(スペシャル・オペレーションズ・グループ)、グリーンベレー、ワイルド・ギースで活躍、70回以上のミッションを務めた。その後傭兵として世界各国を回り、神話的存在となる。80年代に様々な地域紛争、民族紛争に参加、一時期はジャーナリズムの的にもなった。作戦中に右目視力を失った事もあり戦線を退き、その後は軍事教育を講じるようになる。90年に入り、ハイテク不正規特殊部隊FOXHOUNDの初代作戦総司令官として任命され、国内に呼び戻される。同時に軍事要塞国家アウターヘブンをザルツバーグに築き、世界の軍事統制を目論んだが、自ら派遣したソリッド・スネークによる想定外の活躍により阻止され(N313)、中東に逃れる。以降、消息不明であったが奇跡的に生き延び、後に中東に独立武装要塞ザンジバーランドを築いた。同時に世界が深刻なエネルギー危機を迎える中、OILIXを開発したキオ・マルフ博士を拉致し、世界に対して軍事的、経済的優位を確保しようと試みる。しかし、新体制となったFOXHOUNDによって再び送り込まれたソリッド・スネークの手により再び計画は頓挫、全身を焼き尽くされてその生涯に幕を閉じた。
ネイキッド・スネーク(Naked Snake)のコードネームを持つ最初の「蛇」であり、クローン人間であるソリッド・スネーク、リキッド・スネーク、ソリダス・スネークのオリジナル。
[編集] 恐るべき子供達計画 (Les Enfants Terribles)
1972年にアメリカ政府の一部勢力が行った、最強の兵士を人為的に作り出す計画。アナログなクローン技術とスーパーベイビー法を用いてビッグ・ボスのクローン人間(ただし厳密にはクローンではなく、ビッグボスと誰かの遺伝子を混合して作り出したものと思われる)を8人作った。うち5人は意図的に間引きして、残った3人の能力を増大させている。
その3人は、メタルギアシリーズの主人公ソリッド・スネーク、MGS1の敵役リキッド・スネーク、そしてMGS2の敵役ソリダス・スネーク(ジョージ・シアーズ)である(当然ながら、3人とも年齢は同じである)。
さらに、ソリッド・スネークとリキッド・スネークの間では胎児になる以前の段階での意図的な操作により、優性遺伝子を一方にだけ集約することでその能力をさらに増大させている。 リキッド・スネークは「自分がその操作によって劣性遺伝子のみを受け継いだ残りカスである」といった趣旨の発言をしており、それが彼のシャドーモセス島での武装蜂起に至る動機へと繋がっている。 しかし現実に優性遺伝子を受け継いだ個体はリキッド・スネークの方であり、彼はソリッド・スネークにより命を絶たれるまでその事実を知らないままだった。
ちなみにソリダス・スネークは、リボルバー・オセロットが彼に向けた「最も安定した個体」という発言からしてそういった操作の干渉を受けなかった個体と思われる。
尚、現実の医学的には、遺伝子の優性/劣性というのは、それが子孫にも発現するか否かの違いであり、個体の能力差を決めるものではない。このことは小島監督も初めから理解しており、短い台詞で簡潔に意図を伝えるためにこのような表現を使ったと思われる。
[編集] ゲーム中での役割
[編集] メタルギア
特殊戦闘部隊FOXHOUND総司令官として登場。主人公であるソリッド・スネークのサポート役として登場し、無線では「コチラBIGBOSS ……… over」が特徴的だった。ハードの性能上の問題で、最近のシリーズに見られるような無駄な会話は一切描かれておらず、要件だけを話してすぐに交信を終了していた。また、普段はこちらから呼びかけても全くの無反応だった。
南アフリカに出現した独立武装国家アウターへブンを調査するためグレイ・フォックス、そして新人隊員であるソリッド・スネークを送り込む。しかし物語の後半からそのサポートがおかしくなり始め(忠実に従った場合、クリアまでにおそらく4,5回はゲームオーバーになる)、最後にはアウターへブンの統率者が彼自身であったことが判明する。新人であるスネークを送りこんだのも情報攪乱のためであったが、スネークがここまで活躍するとは予想できず、アウターヘブンの崩壊を許してしまった。最終局面で「お前はやりすぎた、やりすぎたのだ!!」と叫んで戦いを挑んでくる。戦いの末スネークに敗れ、一時行方不明となるがエンディング後に「また会おう」という言葉を残していた。
[編集] メタルギア2ソリッドスネーク
アウターヘブンでのスネークとの戦いで瀕死の重傷を負っていたが、奇跡的に生き延び中東に独立武装要塞ザンジバーランドを築いた。その際、アウターヘブンにいた有能な兵士達を何人か救出し、ザンジバーランドに引き込んでいた。OILIXを開発したキオ・マルフ博士を拉致し、世界に対して軍事的、経済的に優位に立とうとした。
しかし、新体制となったFOXHOUNDによって再び送り込まれた、ソリッド・スネークの手により計画は頓挫した。 最終局面では、メタルギアとの戦いで傷つき装備も失ったスネークを鬼気迫る勢いで追撃するが、ライターとスプレーを組み合わせて即席の火炎放射器を作り上げたスネークに再び敗北、ついに命を絶たれる。
「どちらが勝っても、我々の闘いは終わらない。敗者は戦場から解放されるが、勝者は戦場に残る。そして生き残った者は死ぬまで、戦士として人生を全うするのだ。」という言葉を遺しており、スネークにとってトラウマとなっている。
[編集] メタルギアソリッド3 スネークイーター
FOXHOUNDの前身であるFOX部隊に所属する工作員ネイキッド・スネークとして登場、1964年にソ連国内での極秘任務中、師であり伝説の兵士である『ザ・ボス』を殺害、以降ボスの座を受け継ぎ、ザ・ボスを超える者『ビッグ・ボス』の称号を得る。
この作戦中、オセロット少佐(後のリボルバー・オセロット)の銃撃で右目を失っている。拘束されていた際、EVAをかばうためオセロットにタックルし、その衝撃でオセロットは引き金を引いてしまい、銃口が目のラインにあったために失明した。
[編集] メタルギアソリッド ポータブルオプス
ネイキッド・スネークとして再び主人公となる。1970年にFOX部隊の反乱に巻き込まれるが、ロイ・キャンベルらの協力を得て反乱を鎮圧。 この事件後、作戦の協力者達と共に特殊戦闘部隊FOXHOUNDを組織する。
また、反乱軍の首領・ジーンの思想に影響され、彼から受け継いだ資金と人脈は後にアウターへブンを築く基となる。
[編集] 参考文献
- 『METAL GEAR SOLID naked』 角川書店、2004年、65頁。ISBN 4-04-707145-5