ピアッジョ・アヴァンティ
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ピアッジョ アヴァンティ(Piaggio P-180 Avanti)は、イタリアのピアッジョ社の民間航空機である。主翼の取付位置が一般的な形態の飛行機と比較するとかなり後方にあって、通常の尾翼の他に胴体の先端に小翼(カナード)を設けるという特異な形状をしている。さらに、主翼にプッシャー方式のターボプロップエンジンを配置している。以上のような形態のメリットは、主翼、カナード、水平尾翼に揚力を分散することによる抵抗の低減、主翼を後方に配置できることによる客室容積の拡大、客室に対してエンジン・プロペラの位置が後方にあることによる客室内の低騒音化などが挙げられる。
1986年に初飛行して、1990年に形式認定をうけた。
[編集] スペック
- 最高速度;732 km/h
- 巡航速度:644 km/h
- 高度: 41,000ft
- 空虚重量:3400 kg
- 最大離陸重量:5,262 kg
- 1乗員、6名搭乗時の航続距離:2595 km
- エンジン: Pratt & Whitney Canada PT6A-66 turboprops ×2