ファーストKiss☆物語
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『ファーストKiss☆物語』（-キッスストーリー）は、ヒューネックスより発売された恋愛シミュレーションゲームである。
また、続編として『ファーストKiss☆物語II ～あなたがいるから～』がブロッコリーから発売されている。
後に、『ファーストKiss☆物語』（表記は同じだが、こちらは「ファーストキッスストーリーズ」と読む）として、続編とのカップリング版も同じくブロッコリーから発売されている。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
目次 |
[編集] ファーストKiss☆物語
| ファーストKiss☆物語 | |
|---|---|
| プラットフォーム | PC-FX プレイステーション ドリームキャスト(備考参照) プレイステーション2 |
| 発売元 | NECホームエレクトロニクス/Hunex(FX) HUMAN/Hunex(PS) ブロッコリー(DC,PS2) |
| 発売日 | 1998年4月24日(FX) 1998年11月26日(PS) 2002年8月8日(DC) 2003年7月17日(PS2) |
| ジャンル | 恋愛シミュレーションゲーム |
| レイティング | 18歳以上推奨(FX) 全年齢対象(PS,DC,PS2) |
| キャラクター名設定 | 可 |
| エンディング数 | 12(FX)、14(PS,DC,PS2) |
| セーブファイル数 | 5ヶ所 |
| キャラクターボイス | 主人公以外（一部シーンのみ） |
| CGモード | あり |
| 音楽モード | あり |
| 回想モード | あり |
| メッセージスキップ | |
| オートモード | あり |
| 備考 | 続編の初回特典(DC) 続編の移植版との2本立て、初回版同梱のドラマCDは本作とは関係ない(PS2) |
[編集] 概要
高校卒業までの1か月の間に、意中のヒロインと親しくなり、ファーストキスを交わすことがゲームの目的。そのため、キスシーンがそのままエンディングとなる。
ゲーム本編は二章構成になっており、第一章はヒロインの好感度を上げるための共通シナリオ、第二章からは1人のヒロインに焦点を絞ったシナリオに変化する。ただし、第一章終了時に規定の好感度に達していないヒロインについては第二章に移ることはできない。また、第一章終了時に選択できるヒロインがいない場合はバッドエンドとなる（「バッド」といっても、それまでの行動を悔いるようなエンディングではなく、「読了感が爽やか」という評価もある）。
ヒューネックスのギャルゲーの集大成ともいうべき作品で、魅力的なヒロインたちと、「お約束」をちりばめた中毒性の高いシナリオで好評を博し、現在でも根強いファンが多い。また、細部の作りこみ（演出やおまけ要素など）が異様に凝っていることも特筆すべき特徴である。
その後、ヒューネックスが経営難となったため、本作の権利はブロッコリーに売却され、OVAや続編はブロッコリーから出ることとなった。
ファンの間での略称は『FKS』『FK☆S』（えふけいえす）、『ファーストKiss』（-きっす）など。ちなみに、発売が発表されたときの仮タイトルは『ファーストKiss☆』だった。
ゲーム中の街並みは、初版であるPC-FX版を開発したヒューネックスが所在する吉祥寺をモデルにしたものとみられる。
[編集] ストーリー
高校卒業を1か月後に控えた主人公・芳彦は、とある事情で父の知り合いの家に居候することになる。しかしそこは、未亡人と年頃の娘二人という女所帯だった。妹の真奈美はなついてくれるものの、姉の香奈にはアクシデントのためすっかり嫌われてしまい、複雑な気分の毎日が始まる。
その一方で、学校の後輩、入院中の少女、バイト先の先輩など、さまざまな女性たちとの出会いと交流も経験する。
芳彦がファーストキスを交わす運命の女性は果たして誰か。
[編集] 登場人物
強調したものは攻略対象ヒロインである。
- 水沢 芳彦（みずさわ よしひこ） 声: なし
- 主人公。微風（そよかぜ）高校3年生。
- 織倉 香奈（おりくら かな） 声: 柳瀬なつみ
- 微風高校1年生。不在がちの母に代わって家を支えるしっかり者。芳彦との初対面は風呂場でのはちあわせ。以後、冷たい態度をとるように……。
- 織倉 真奈美（おりくら まなみ） 声: 水橋かおり
- 香奈の妹。秋月（あきつき）中学2年生。スポーツが得意。甘えんぼで、芳彦を「お兄ちゃん」と呼んでなつく。
- 織倉 弥生（おりくら やよい） 声: 山田美穂
- 香奈と真奈美の母。女医で未亡人。高校生の娘がいるとは思えない若々しさ。父のいない娘たちを支えてくれることを期待して芳彦を家に招く。
- 杉崎 由希子（すぎさき ゆきこ） 声: 古山あゆみ
- 芳彦のクラスメイト。さばさばした性格。芳彦のことも性別を超えた親友だと思っていたが……。他ヒロインのシナリオでの健気な行動などにより人気が高い。自称、本作の「真のヒロイン」。OVAにも登場する。
- 七瀬 綾華（ななせ あやか） 声: 大野まりな
- 香奈のクラスメイト。元気で天真爛漫。芳彦に対して恋人宣言をし、積極的にアタックしてくる。クラスには友達は香奈しかいないという。OVAにも登場する。
- 蒼月 ひより（そうげつ ひより） 声: 高橋美紀
- 藤沢 優（ふじさわ ゆう） 声: 半場友恵
- 舞の双子の姉。微風高校2年生。明るく活発な性格。芳彦を品定めしに来る。
- 藤沢 舞（ふじさわ まい） 声: 浅田葉子
- 優の双子の妹。同じく微風高校2年生。生徒会に所属するまじめな優等生タイプ。校門検査で芳彦を厳しくチェックしたり、芳彦と香奈を同棲の噂があるとして呼び出したりする。
- 森村 恭子（もりむら きょうこ） 声: 本井えみ
- ドーナツ店「ハニードーナッツ」でアルバイトする場合の、バイト先での先輩。役者の卵で、人気のない朝の公園で自主的に練習もしている。気のやさしいお姉さんだがちょっと頼りないところも。
- 春日野 美穂（かすがの みほ） 声: 鈴木砂織
- 微風高校の裏門付近にたたずむ中学生の少女。しかし、芳彦と綾乃以外に彼女を気にとめる者はいない。また、裏門以外の場所で会うこともない。ギャルゲー史上初と思われる斬新な設定で話題となったキャラクターで人気も高い。
- 橘 美里（たちばな みさと） 声: 折笠愛
- 喫茶店「チェリーポット」を切り盛りする姉御肌の女性。バイク乗りで、微風高校在籍中は勇名を馳せていたらしい。傷だらけのヘルメットを大事にしまいこんでいる。
- 橘 香澄（たちばな かすみ） 声: 笹本優子
- 美里の妹。恋に恋する、秋月中学2年生。ゲームが得意。「チェリーポット」でウェイトレスをしている。
- 橘 綾乃（たちばな あやの） 声: 島田敏
- 芳彦のクラスメイトで美里の弟、香澄の兄。名前に似合わぬごつい体育会系。由希子に惚れている。美穂と妙に波長が合っているらしく、美穂シナリオではいろいろといじられることになる。
- 香坂 宏（こうさか ひろし） 声: 子安武人
- 芳彦のクラスメイト。クールな美男子で女子の人気が高いが、特に誰かとつき合っているというわけではなく、その気もないようである。学校では芳彦たちといることが多いが、どこか傍観者的な態度をとる。神出鬼没。
- 笹木 哲也（ささき てつや） 声: 阪口大助
- 香奈のクラスメイト。香奈のナイトを自認しており、芳彦につっかかってくる。
- 笠原 葉子（かさはら ようこ）
- 美里の高校時代からの友人。茶葉店「リーフリーフ」を経営。
- 案内人 声: 子安武人
- 美穂シナリオで登場する謎の人物。
- なつみちゃん 声: 柳瀬なつみ
- 弥生の病院に入院している小さな女の子。
[編集] 商品
- PC-FX版
- FXマウス対応。マップ上の移動先選択だけでなく会話の選択肢もポインタを操作して行うため、マウスを使うと操作性が向上する。
- 18歳以上推奨となっているが、それほど過激なシーンがあるわけではない。
- 美里シナリオのボリュームが他ヒロインと比べて少ない。また、香澄は隠しキャラ扱いで、解説書にも名前が載っていない。
- ミニゲームとして『ヒューネックスファイターズ'98』（HF98）という2D格闘ゲームが入っており、ミニゲームにもかかわらず完成度は高い。ちなみに、キャラクターは香奈のほか、『ブルーブレイカー ～剣よりも微笑みを～』のアーシャ、『プライベート・アイ・ドル』のメイ・スターの3人。
- PC-FX最後のタイトルとなった。良作であったことから「有終の美を飾れた」と評価する意見が多い。
- プレイステーション版
- FX版からわずか半年ほどで発売。当初からPS移植が想定されていたという説もある。
- CD-ROM2枚組。エンディングテーマがCD-DAで収録されているため、その曲をCDプレイヤーで聴くこともできる。
- PSマウスには非対応。アナログスティックには対応しているが、PSのアナログスティックはニュートラルの遊びが大きいため微妙な操作が難しく、マウスほど快適ではない。
- 美里シナリオはFX版に比べて大きく拡充されている。また、香澄が正式なヒロインに昇格したが、解説書には名前が苗字抜きで記載されている。美穂についても新エンディング（分岐ではなく2周目）が追加されている。
- 倫理審査のため、FX版の18歳以上推奨に該当するシーンはCGが差し替えられている（しかし、PS版の販促ポスターは、表が変更されたPS版のシーン（複数）、裏が対応するFX版のシーンという、確信犯的なものであった）。
- それ以外にも画像や音声が追加されているが、FX版からある画像はFXの粗い解像度のままであるため、画像によって解像度が違ってしまっている。
- HF98は削除されている（イベント自体はあるが、ゲームをする部分だけすっぽりと抜けた形になっている）が、PC-FXについて言及したセリフはそのまま残されている。
- ドリームキャスト版
- 続編となる「II」の初回版にのみ、特典として同梱された。GD-ROM2枚組。
- 移植はプレイステーション版をベースとしている。
- プレイステーション2版
- OVA ファーストKiss☆物語 ～Kissからはじまる物語～
- 音楽CD
- ファーストKiss☆物語
- ファーストKiss☆物語 イメージソングbook
- ファーストKiss☆物語 ヴォイスコレクション
- ドラマCD ファーストKiss☆物語1 ファーストエピソード～織倉香奈～
- ドラマCD ファーストKiss☆物語 Vol.2 ～コレクション オブ ショートエピソーズ～
- ドラマCD ファーストKiss☆物語 Vol.3 ～蒼月ひより～
- バラエティCD ファーストKiss☆物語 ～SCRAP BOOK Vol.1～
- バラエティCD ファーストKiss☆物語 ～SCRAP BOOK Vol.2～
- ファーストKiss☆物語 ～Kissからはじまる物語～ Valentine Special CD
- ブロッコリーより発売された『バレンタインパック』に同梱。
- デスクトップアクセサリーCD-ROM
- ファーストKiss☆物語 デスクトップアクセサリー集 ～第一章～
- ファーストKiss☆物語 デスクトップアクセサリー集 ～第二章～
- ファーストKiss☆物語 デスクトップアクセサリー集 ～最終章～
- ムック
- ファーストKiss☆物語 設定資料集（ムービック刊）
- ファーストKiss☆物語 Official Memorial Book 1st Album（毎日コミュニケーションズ刊）
- ファーストKiss☆物語 ビジュアルカレンダー（新声社刊）
- PC-FXベストキャラクターズ 公式デジタル原画集 Vol.2（徳間書店インターメディア刊）
- 小説 ファーストKiss☆物語（ムービック刊）
- コミックアンソロジー
[編集] スタッフ
- キャラクターデザイン: 水上広樹
- シナリオ:
- 小澤武彦（香奈、真奈美、由希子、綾華、恭子）
- 林 茂久（弥生、優、舞、美里）
- 黒野 学（ひより）
- 滝下 真玄（美穂）
- 中本 進一（香澄）
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ『君のファーストキッス』
- 歌: 佐倉沙織 （佐倉紗織ではない）
- 第二章オープニングテーマ『だから涙をふいて…』
- 歌: 佐倉沙織
- エンディングテーマ『TOMORROW』
- 歌: 大野まりな・古山あゆみ・柳瀬なつみ・水橋かおり
オープニングテーマはゲームに収録されたバージョンがフルコーラスで、歌詞は1番しか存在しない。
[編集] ファーストKiss☆物語II ～あなたがいるから～
| ファーストKiss☆物語II ～あなたがいるから～ | |
|---|---|
| プラットフォーム | ドリームキャスト プレイステーション2 |
| 発売元 | ブロッコリー |
| 発売日 | 2002年8月8日(DC) 2003年7月17日(PS2) |
| ジャンル | 恋愛アドベンチャーゲーム |
| レイティング | 全年齢対象 |
| キャラクター名設定 | |
| エンディング数 | |
| セーブファイル数 | |
| キャラクターボイス | 全員 |
| CGモード | |
| 音楽モード | |
| 回想モード | |
| メッセージスキップ | |
| オートモード | |
| 備考 | 初回版には前作の移植版つき(DC) 前作の移植版との2本立て、初回版はドラマCDつき(PS2) |
[編集] 概要
前作と舞台が共通であり、前作のキャラも成長して一部登場するが、ゲーム内容は前作とはかなり趣を異にしている。
- 前作のキャラは（1名を除き）普通の人々であったが、本作は主人公からして名家の御曹司、またヒロインもアイドルあり怪盗あり名家のお嬢様ありと、かなり派手である。
- ヒロインの人数も、前作はいわゆる「1ダース」であったが、本作は7～8人と絞られている（とはいえ、他のゲームと比べて決して少ないわけではない）。
- 会話と移動でテンポよく進む前作に比べ、本作はテキストを読むことに比重が置かれており、『To Heart』『Kanon』などのノベルゲームの影響がうかがわれる。
- 先行発売したドリームキャスト版から後に出たプレイステーション2版では、『かりん』という追加キャラが登場する。
- 通常の他作品の続編に比べ、前作の登場人物が実年月（４年後）を経て随所に現れてはいい味を出しており、ファンにはありがたいサービスであった。
本作独特のシステムとして「深層心理感応システム」と呼ばれるものがある。ゲーム中にて、プレイヤーに対する心理テストが選択肢を通して行われ、それによりゲームの進行が変化する。よりリアルなシミュレートを実現できる反面、思う通りにゲームを進めたいプレイヤーにとっては理不尽な障害となる面もあり、賛否は分かれている。
なお、前作で「ハニードーナッツ」があった場所には、本作では「ゲーマーズ」が建っている。
ブロッコリーでは、前作・『プリズムパレット』・本作を三部作と位置づけている（『プリズムパレット』の舞台は、本作および前作の舞台である秋月市の隣町という設定）。
[編集] ストーリー
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[編集] 登場人物
強調したものは攻略対象ヒロインである。
- 本郷路 魁斗（ほんごうじ かいと） 声: 遊佐浩二
- 本郷路 美紗（ほんごうじ みさ） 声: 西川宏美
- 織田桐 姫乃（おだぎり ひめの） 声: 沢城みゆき
- 小早川 蘭（こばやかわ らん） 声: 大本眞基子
- 菱村 菜々美（ひしむら ななみ） 声: 吉田愛理
- 石川 夕美（いしかわ ゆみ） 声: 小松里賀
- ミキ 声: 柳瀬なつみ
- アイコ 声: 古山あゆみ
- かりん
- 風間 剛（かざま つよし）
- 津上 陸（つがみ りく）
- 氷川 海（ひかわ かい）
- 葦原 空（あしはら くう）
[編集] 商品
- ドリームキャスト版『ファーストKiss☆物語II ～あなたがいるから～』
- 初回版には前作の移植版が同梱されている。
- プレイステーション2版『ファーストKiss☆物語』（-ストーリーズ）
- 前作の移植版（画像のリファインあり）との2本立て。DC版と比べて新ヒロイン・かりんが追加されている。カップリングされている前作同様、プログレッシブ方式での画像出力に対応。
- Windows用体験版
- PS2版の発売に先立ち、Windowsで動作する体験版をネットで配布するという異例の試みが行われた（2006年11月現在でも下記リンクよりダウンロード可能。ただし、サポートは既に打ち切られている）。
- 音楽CD
- ファーストKiss☆物語II ～エピソード第0章 出会い～
- ムック
- ファーストKiss☆物語II ～あなたがいるから～ 恋愛白書
[編集] スタッフ
[編集] 関連項目
- プリズムパレット
- THE 恋愛シミュレーション2 ～ふれあい～
- P・K・O
- ブルーブレイカー ～剣よりも微笑みを～
- プライベート・アイ・ドル
[編集] 外部リンク
ブロッコリーによる公式サイトは既に消滅している。
- ブロッコリー、PS2版「ファーストKiss☆物語」発売前にPCでちょっぴり体験。Windows版体験版公開
- ファーストKiss☆物語PS2 体験版 インフォメーションページ
- くろの的超個人的支援サイト!!
- ずばずばむ - 背景グラフィックのモチーフになった場所の紹介
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この「ファーストKiss☆物語」は、コンピュータゲームに関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。（Portal:ゲーム/Wikipedia:ウィキプロジェクト コンピュータゲーム） |
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