フリードリヒ・マックス・ミュラー
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フリードリヒ・マックス・ミュラー(Friedrich Max Muller、1823年12月6日 - 1900年10月28日)は、ドイツ・デッサウに生まれ、イギリスに帰化したドイツの東洋学者、比較言語学者、比較神話学者。父は詩人として知られるヴィルヘルム・ミュラー。
ベルリン大学に学び、パリでE・ビュルヌフに師事する。その後イギリスに渡り、1850年オックスフォード大学教授。インドの古典について多数の校訂、翻訳を行う。神話を言語の病によって生じたと主張し、またインド神話とギリシア神話の固有名の間に対応関係が見出せるとした。さらに印欧語族神話を太陽神話として読み解くことを提唱、同様に神話を暴風神話として読み解いたアダルベルト・クーンらとともに自然神話論的な解釈を展開した。こうした学説はその後台頭した人類学的な解釈などによって明確に否定され、現在では省みられないもの、一時は1学派を形成し、現在にいたる神話学の隆盛に火をつけた。
1900年にオックスフォードで亡くなった。
[編集] 関連項目
- 比較神話学
- 太陽神