ベガ
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![スピッツァー宇宙望遠鏡から撮影されたベガ。ベガはこと座のなかで最も明るい星である。](../../../upload/shared/thumb/d/d3/Vega_Spitzer.jpg/250px-Vega_Spitzer.jpg)
ベガ(Vega)は、こと座α星で、七夕の織女星(織姫星)。学名はα Lyrae(略称はα Lyr)で、スペクトル分類がA0Vaの純白の恒星であり、“純白”と言う言葉の定義とされている。たて座δ型変光星であり、0.19日の周期で0.01等~0.04等まで変光するが、変光範囲が小さいため眼視観測では変光はわからない。地球からの距離は25.3光年で、視線速度は-14km/secである。
2003年には、惑星系が形成されつつあることが分かった。当時約100個ほど発見されていた惑星系のほとんどが、主星の近くを木星型惑星が高速で公転しているものだが、この惑星系は太陽系に近いものである可能性がある。
2006年には、自転周期が12.5時間という高速で自転しており、その速さは遠心力でベガが自壊する速度の94%に達していることが判明した。このため、極付近と赤道付近では大きな温度差が生じている。
地球の歳差運動により、グレゴリオ暦14000年頃には北極星になる。その頃にはベガまでの距離は24.7光年となっているだろう。
わし座のアルタイル、はくちょう座のデネブとともに、夏の大三角形を形成する星である。
ベガは、アラビア語で「(獲物をねらって)急降下するハゲワシ」を意味する。
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