ホーリーランド
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『ホーリーランド』は、ヤングアニマルにて連載中の森恒二作の格闘漫画、及びそれを原作としテレビ東京系で放映されたテレビドラマ。
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目次 |
[編集] あらすじ
主人公・神代ユウは、家にも学校にも居場所を見つけられず夜の街にいた。華奢な外見であり、ひ弱ないじめられっこであったユウだが、ある時、ボクシングのワン・ツーを覚え、人知れず自室で訓練を繰り返す。そして何ヶ月か経ったころ、街で自分に絡んできた不良たちをワン・ツーで倒していったユウは、しだいにヤンキー狩りと呼ばれ恐れられるほどになっていた。その名に引かれるように、腕に憶えのある不良たちがユウに挑みかかり、彼だけではなく初めて出来た友人や仲間たちをも巻き込んでいく。しかし、繰り返される強敵との闘いの中で、ユウの実力はさらに上がり、その強さで、夜の街をうろつく若者たちの中で路上のカリスマとも言える存在になっていった。ようやくできあがったかに思える自分の居場所、はたしてユウはそれを守り続けることができるのだろうか。
[編集] 漫画
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
「YOUNG ANIMAL」(白泉社)2000年20号から連載が開始される。 漫画版では随所に『筆者の経験談』としてストリートファイトの(『格闘の』ではない)解説が挿入されており、独特の作風を作り出すのに一役かっている。
[編集] 主な登場人物
[編集] 晃陽高校
- 神代ユウ(かみしろ ゆう)
主人公。通称「ヤンキー狩り」。過去に酷い虐めを受けた経験があり、家の中にも学校にも居場所が無い。不安感から逃れるかのように自室で毎日ボクシングの練習を続け、格闘経験者並みのワンツーをマスター。その後、自分の居場所を求めるために夜の街を彷徨うようになる。その後不良たちに度々絡まれるが、ワンツーを使い「ヤンキー狩りボクサー」として名をとどろかせるようになる。これがきっかけで多くの友や敵と彼は邂逅し、街での自分の居場所を見出していく。基本的に普段は内向的で優しい少年だが、ことストリートファイトとなると別人のごとき集中力で底知れぬセンスを発揮させる。格闘スタイルは初期はボクシングのみであったが、蹴りも使えるようになった。土屋と「遊び」(レスリングルールによるスパーリング)をするうちにレスリングも少し使えるようになる。
- 金田シンイチ(かねだ しんいち)
通称「シンちゃん」。裏表のない明るい性格、そして誰とでも分け隔てなく接するためユウともすぐに仲良くなった。ユウにとっては数少ない友人だと言える。基本的に暴力は振るわない主義で喧嘩も弱い。過去にユウと関ったせいで凄惨な暴力に遭うが、それでもユウの友達をやめないと言う密かな決心を固めている。部屋のインテリアはやや独特。
- 伊沢マイ(いざわ まい)
伊沢マサキの妹でユウのクラスメイト。兄と同じ雰囲気を持つユウを何かと気がける。ユウの夜の街での暴力性を目にして以来、彼のことを強く心配するようになる。やがてそれはユウに対する好意として、はっきりとマイ自身の心にも自覚されていくのだった。
- 山崎(やまざき)
ボクシング部所属。かなりの実力を持ち、部のエースで不敵な性格。町の喧嘩自慢には否定的で伊沢マサキについても批判した。ストリートファイターとして名を鳴らし始めたユウに目をつけ、リングの上で戦うもユウの圧倒的実力に畏怖し、敗北。その戦いの影響で荒れた性格になってしまう。後にヨシトへのリベンジに取り組むユウに「ストレート」の深さを伝授する事になり、ユウにとって初めて「先輩」と呼べる人間となった。ヨシトとユウの戦いを見て自身の格闘者としての限界を知ったのか、高校卒業後はボクシングはやめて合コンを繰り返すお気楽な大学生になりたいのだとか。
- 中村(なかむら)
ショウゴと同じ道場に所属。一度ユウをはめるため道場に誘い込むが、良心が痛んで和解。ユウが長田と再戦する手はずを整えたりと、ユウやシンにとっていい先輩になっている。
[編集] 代沢高校
- 緑川ショウゴ(みどりかわ しょうご)
実戦空手の使い手。街の喧嘩を考慮しあえて黒帯はとっていない。体の小ささというハンデを持つがそれを補って余りある筋肉、そして実践的な格闘理論で高い実力を誇る。かつてユウに対する刺客として拳を交えたこともあったがその後和解。ユウやシンと友情を結んでいく。ユウにはキックを伝授、時として行き詰ったユウにアドバイスも与えていた。だが本来自負心も強い性格であったため、加速的に進化するユウにライバル心を抱き始めた彼は「友として」再戦を挑むことに。自身の空手をかけて戦うが遭えなく敗北、現在ユウとは断絶状態に。もう一度ユウと本気で戦うために、彼の敵となるが、その思いの強さが、彼を暗い道へと導いて行く。
- 土屋(つちや)
レスリングの使い手。しかし、レスリングは、アスファルトの上の戦いでは本来の実力を出せないという地の不利もあってマサキ、ユウ、ショウゴに立て続けに敗北した。しかし、レスリングに適した場所であれば、無類の強さを発揮する(本人曰く、砂浜のようなレスリングが有利な場所であれば、まず誰にも負けないとの自負がある)。実際、ユウと交友関係ができて以降は、何度もレスリングルールでのスパーリングを行っているが、ユウは全く歯が立たないのが現状である。作品きっての好漢であるため、彼を支持する後輩たちは多く「ホーリーランド」の中でも高い人望を有する。ユウにとっても良い兄貴分であり、相談される事もしばしば。人を寄せ付けない雰囲気を持つマサキとも友人となった。一年留年している。家はパン屋「マッスルコアラ」でたまに手伝っており、家を継ぐことも考えている。最近では猪俣兄弟戦において初めて勝利した場面が描かれた。
- 八木(やぎ)
作中では最初にユウに殴られた男。なかなかに喧嘩は強いらしいがユウにはその後もう一度殴られる。
- カトー
代沢高校のドロップアウト組。格闘経験はまったく無いが、恵まれた骨格と場慣れした喧嘩術で圧倒的強さを誇る。ユウと関りのあったシンをリンチし、さらにその復讐に来たショウゴすら返り討ちに。怒りに燃えるユウと対マンを張ることになる。原作では薬でラリった危ない男という描写がなされているが、ドラマ版では華のある悪役として仕上がっている。
[編集] 世田谷商業
- 吉井(よしい)
世田谷商業の頭。伊沢マサキに対し異常なまでの敵愾心を持ち、とにかく打倒伊沢マサキに執着する。かなりの策略家であり、子飼い同然ともいえる武道家を差し向けたり集団でプレッシャーをかけたりとあらゆる策を弄してマサキを追い詰めていく。その根底には自分と違い人望も力もあるマサキやユウに対するコンプレックス的なものがあったと思われる。
- 岩戸(いわど)
柔道家。かつてユウに対し刺客として差し向けられるが、敗北。その後は和解し、ユウに格闘者としていろいろなアドバイスを与えていった。喧嘩においてはかなりの猛者だが、ユーモラスな風貌と持ち食いしん坊キャラで憎めない男でもある。吉井には麻雀でかなり負けているらしく、負け分を喧嘩でチャラにしてもらっているらしい。
- タカ
剣道部に所属する一匹狼で、ヤンキーではない。かつて吉井と一緒に上級生に締められた経験があるが木刀で逆襲。全員を叩きのめす。その後に昏倒する上級生をナイフで切り刻んだのが吉井。吉井はこの一件で世田谷商業の頂点に登り詰めた。その後、タカは吉井が自分の罪をかぶってくれたと思い込んでおり、吉井には頭の上がらない状態だとも言える。マサキに対する刺客として差し向けられる。ちょっと時代劇かぶれした性格で古い格言やことわざを好んで使う。
[編集] その他
- 伊沢マサキ(いざわ まさき)
この作品におけるもう一人の主人公。通称「路上のカリスマ」。インターハイクラスのボクシングと中学時の空手を基礎として圧倒的な喧嘩技術を持つ。その強さは下北沢のヤンキー達ですら一目置くほど。基本的にどのグループにも属さず孤高の存在を守っている。ヤンキー狩りとして有名になったユウに強い興味を抱き、心の底では彼への強い闘争本能を燃やしていた。カトーとの戦いの後、暴走するユウを止めるため対決。その実力を遺憾なく見せ付ける。過去にある事件がきっかけで高校ボクシングをやめてしまった経緯を持つ。自身が戦わないシーンでは解説役として、読者に喧嘩や格闘のメカニズムを説明することもある。
- 長田(おさだ)
ショウゴと同じ道場に所属する空手家。ユウを策略に嵌めた卑怯者。道場内でも実力は高いがその実は小心者で、自分より才能ある人間を認めようとしない矮小な自尊心を持っている。かつてショウゴに喧嘩同然の勝負を挑むが敗北。その後は自分に有利なようにグローブでのスパーでショウゴをいびっていた。マサキにも時々絡んでいたらしい。作者曰く「客人効果」で初戦はユウに勝ったが、路上に場を移したリベンジ戦ではいいところもなく負けた。その戦い方は典型的なフルコン空手家のもの。
- 小原ヨシト(おはら よしと)
プロデビュー間近の凄腕のキックボクサー。ユウを完膚なきまでに叩きのめした実力者。昔は街の喧嘩自慢だったが、リングの上で負けて以来キックにのめりこんだ。街を卒業するけじめとして、「街の代表」ユウに戦いを挑み勝利。その後再戦を挑んで来たユウに倒された。己が強さを試しあうために闘い、どちらかが降参した時点で勝負の付いたこの喧嘩は「試合」として不良少年たちにも感動を与えた。
- 下山(しもやま)
マサキの知り合いのヤクザ。昔はマサキの先輩だったらしい。裏社会の話をネタにちょくちょくマサキのバイト先に現れるが、マサキからは半ば疎まれている。あわよくばマサキを自分たちの領域に引き込もうと言う一面すら垣間見せる。
- ヨースケ
マサキの連れ。陽気な性格をしている。
- ノボル
マサキの連れ。
[編集] ドラマ
2005年4月1日から6月24日までテレビ東京で金曜25:30-26:00に放映される。全13話。また、DVDが全6巻で発売されている。
[編集] キャスト
- 神代ユウ - 石垣佑磨
- 伊沢マサキ - 徳山秀典
- 金田シンイチ - 青山草太
- 伊沢マイ - 水谷妃里
- 緑川ショウゴ - 鈴木信二
- 岩戸 - 植木紀世彦
- 八木 - 渡来敏之
- 土屋 - 梅宮哲
- 加藤 - 弓削智久
- タカ - 宮田大三
- 吉井- 三元雅芸
[編集] サブタイトル
- 無少年
- 優しい夜
- 居場所
- カリスマ
- 空手
- 不適格者
- 悪意
- 破壊者
- 闇の中へ
- 聖地
- 傷痕
- 謀略
- 夜明け
[編集] スタッフ
[編集] パッケージソフト
- DVD 第1巻(1~2話) 2005/07/22発売 BCBJ-2179
- DVD 第2巻(3~4話) 2005/08/26発売 BCBJ-2180
- DVD 第3巻(5~6話) 2005/09/23発売 BCBJ-2181
- DVD 第4巻(7~8話) 2005/10/28発売 BCBJ-2182
- DVD 第5巻(9~10話) 2005/11/25発売 BCBJ-2273
- DVD 第6巻(11~13話) 2005/12/23発売 BCBJ-2274
- 発売・販売元:バンダイビジュアル株式会社
テレビ東京 テレビ東京金曜2530枠 | ||
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[編集] 類似関連
- 山木陽介#ホーリーランド企画 漫画ホーリーランドをWebサイトの探偵ファイルの企画で現実に行っている。 (※注意・漫画をモチーフとした類似企画)
[編集] 外部リンク
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