マッドヴェイン
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マッドヴェイン(Mudvayne)は、1996年にアメリカのイリノイ州で結成されたヘヴィメタルバンドである。
アメリカの大型フェスティバルTatoo The Earthに脅威の新人として登場し、2000年にスリップノットのショーン・クラハンを迎え1stアルバム『L.D.50』をリリースした。3rdアルバム『ロスト・アンド・ファウンド』ではビルボード・チャートで初登場2位を記録した。
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[編集] メンバー
- チャド・グレイ(Vo)(2000~)
- グレッグ・トリベット(G)(2000~)
- ライアン・マルティニー(B)(2000~)
- マシュー・マクドノウ(Dr)(2000~)
[編集] 元メンバー
- ショーンバークレー(B)(1996~1998)
[編集] 音楽性
コンセプト性の強い歌詞と、変拍子や転調を多用した楽曲が多いため、プログレッシブ・メタルに属すると言われる。チャド・グレイ(Vo)の、美声と削岩機とも形容できるようなスクリームを使い分ける歌唱力が高い評価を得ている。また他のメンバーの演奏技術も高いことで有名。
[編集] パフォーマンス
デビュー当時は4人のメンバー全員がそれぞれ派手で悪魔的なメイクを施していた。ファーストシングル「Dig」のPVではチャドが青毛と銀の皮膚のゾンビ、ライアンが黒塗りスキンヘッドに2本角の鬼、グレッグが顔中トゲだらけの赤鬼、マシューが顔の中心から白黒に分けた辮髪、といったメイクを披露しリスナーに衝撃を与えた(このPVはMTV Video Music Awards で[Best Video MTV2]アワードを受賞している)。その風貌と、ステージを暴れまわるダイナミックなパフォーマンスのため一般には「強暴」といった印象を与えることも少なくなかった。ただ歌詞の内容、インタビューで答える内容から「知的なアーティスト」という側面が徐々に浸透していくこととなる。自身のコメントからも、ゴッホやスタンリー・キューブリックといった音楽界以外の先駆者から強い影響を受けたとある。
現在はメイクも薄くなり、歌詞もよりパーソナルなものが増えてきているが、チャド曰く「今後、いつまたメイクを始めるかも分からない」との事。
[編集] リリース
- L.D.50 (2000)
- THE END OF ALL THINGS TO COME (2002)
- LOST AND FOUND (2005)