マツダ・アクセラ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マツダ・アクセラ | |
---|---|
アクセラセダン | |
アクセラスポーツ | |
製造期間 | 2003年 - |
ボディタイプ | 4ドアセダン 5ドアハッチバック |
エンジン | ZY-VE型 直4 1.5L 114ps LF-DE型 直4 2.0L 150ps L3-VE型 直4 2.3L 171ps L3-VDT型 直4 2.3L 264ps |
全長 | 4405 - 4540mm |
全幅 | 1745mm |
全高 | 1465mm |
車両重量 | 1180 - 1280kg |
乗車定員 | 5人 |
先代 | ファミリア |
車台を共有 する車種 |
フォード・フォーカス ボルボ・V50/S40 |
同クラスの車種 | フォルクスワーゲン・ゴルフ プジョー・307 オペル・アストラ ホンダ・シビック 日産・ティーダ 日産・ブルーバードシルフィ トヨタ・カローラ トヨタ・オーリス トヨタ・ブレイド スバル・インプレッサ 三菱・ランサー スズキ・エリオ |
アクセラ (AXELA。輸出名マツダ3(Mazda3))は、マツダの中型自動車である。長年親しまれた「ファミリア」(北米輸出名「プロテジェ」、欧州など輸出名「マツダ323」)に代わる世界戦略車として、大幅に拡大し、性能を引き上げて開発された。2種類の車体形状を用意し、ファミリア同様、日米欧の3極をはじめ世界展開される、同社の中核車種である。
目次 |
[編集] 概要
- ボディは4ドアセダンの「アクセラセダン」(2004年にアクセラから車名変更)と、5ドアハッチバックの「アクセラスポーツ」がある。
- 特にヨーロッパにおけるCセグメント車の市場を見据えて基本設計され、近年の大型化の流れを受けて全幅は1745mmあり、エンジンの排気量にかかわらず全車3ナンバーとなる。
- 製造は防府第1工場(通称:H1、山口県防府市)、宇品第2工場(通称:U2、広島県広島市南区)で行われている。
- 欧州でのCセグメントというVWゴルフVやプジョー・307、オペル・アストラ等の超激戦区に本格投入された日本車の代表格。走りにこだわる欧州のユーザーに高い評価を得ており、2004年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーにてVWゴルフと並ぶ同率2位(日本車中1位。総合1位はフィアット・ニューパンダ)を獲得。アテンザに並ぶ新生「マツダ」の代表格となっている。2005年度にマツダはさらなる増産を決定。2006年8月末時点で国内生産累計台数は100万台を突破した。生産開始から3年2ヵ月での達成は、マツダ車として過去最短記録である。
[編集] メカニズム
- エンジンは直列4気筒DOHCのZY-VE型1500cc、同LF-DE型2000cc、L3-VE型2300ccがある。
- トランスミッションは1500cc及び2000ccの4WD車に4速AT、2000ccのFF車及び2300ccのNA車に5速ATを搭載する他、1500ccのNA車と2300ccのターボ車(マツダスピード アクセラ)にのみMTがある。以前は2300ccのNA車もMTが選択できたが、現在はATのみとなっている。輸出仕様では全ての排気量でMTが選択できる。
- プラットフォームは、フォード・フォーカス、ボルボV50/S40と同様、フォード・C1プラットフォームを採用。
[編集] グレード構成
[編集] スポーツ(5ドア)
- 1500cc 15C、15F
- 2000cc 20C、20F、20S
- 2300cc 23S
[編集] セダン(4ドア)
- 1500cc 15F、15C
- 2000cc 20C、20S、20F
- 2300cc 23S(消滅)
- 2000cc、2300ccはAT(アクティブマチック)のみ。
- セダンには教習車仕様やビジネス仕様も存在する。
- 輸出仕様には引き続き2000cc、2300ccのMTや2300ccセダンが設定されている。
[編集] マツダスピードアクセラ(Mazda3 MPS)
2006年2月に開催されたジュネーブモーターショーにMazda3 MPSを出展した。これと同じモデルが北米ではMazdaspeed3、日本ではマツダスピード アクセラとして販売される。エンジンはマツダスピードアテンザより若干デチューンされたDISIターボエンジンが搭載され、最高出力は184kW(264ps)/5500rpm、最大トルクは380N・m(38.7kg・m)/3000rpmというスペックを誇る。また、マツダスピードアテンザがAWDなのに対し、LSDの助けもあってマツダスピードアクセラはFFである。6MT、18インチアルミホイールなどが標準装備される。
補強された5ドアハッチバックボディが採用され、ブレーキは前輪・12.6インチ(320mm)、後輪・11インチ(280mm)という大きいサイズのものが採用される。
2006年6月6日、アクセラのマイナーチェンジと同時に発表、6月22日に発売された。
[編集] ボディカラー
- 青系:ウイニングブルーメタリック(廃版)、ストラトブルーマイカ(廃版)、オーロラブルーマイカ、ファントムブルーマイカ、アイシーブルーメタリック、コズミックブルーマイカ
- グレー系:チタニウムグレーメタリックII(廃版)、カーボングレーマイカ、ギャラクシーグレーマイカ
- 赤系:ベロシティレッドマイカ(廃版)、カッパーレッドマイカ(廃版)、トゥルーレッド
- 黒系:ブラックマイカ
- 緑系:ノルディックグリーンマイカ(廃版)
- 白系:アークティックホワイト、スノーフレイクホワイトパールマイカ(廃版)、クリスタルホワイトパールマイカ
- シルバー系:サンライトシルバーメタリック
- 黄色系:カナリーイエローマイカ(廃版)
人気色はやはり、スポーツのイメージカラーのウイニングブルー、セダンのイメージカラーのチタニウムグレーのようだ。特にウイニングブルーはオーナーの間で「勝青」という愛称で親しまれている。
※15F、15Cはカーボングレーを選択不可。15Fはクリスタルホワイトパールを選択不可。SLLはカーボングレー、スノーフレイクホワイトパールのみ(であった)。アークティックホワイトは15F、15Cのみ選択可。コズミックブルーマイカはマツダスピードアクセラ専用色。
[編集] 歴史
- 2003年10月15日 発売。
- 2003年12月19日 23Sグレードに5MT仕様追加。
- 2004年4月1日 15Fが平成17年低排出ガス75%低減レベル(SU-LEV)適合、内装一部変更などの小変更を受ける。
- 2004年10月21日 新グレード「20S」追加、リトラクタブルキー採用、ボディーカラーからカナリーイエローマイカを廃止し、スノーフレイクホワイトパールマイカを追加するなどのマイナーチェンジを行う。型式がそれまでのUA-xxxxxからDBA-xxxxx/CBA-xxxxxへと変更となる。
- 2004年12月22日 スポーツ20S/23Sに特別仕様「Sound Lether Limited」を600台限定で設定。(若干数追加)
- 2005年11月22日 スポーツにレザー内装、BOSEサウンドの23H/20H、ブラック内装の15C追加。セダンにブラック内装の15C追加。新色カッパーレッドマイカ(NCロードスターにも設定)、カーボングレー(以前はSLL専用色であった)が登場。
- 2006年6月6日マイナーチェンジを実施、新グレード20Fを追加、2.3リッター車及び2.0リッターのFF車は5AT化、各20H/23Hとセダンの23S及びスポーツ23Sの5MTは廃止された。またエクステリア・インテリアを変更、ボディーカラーにオーロラブルーマイカ、クリスタルホワイトパールマイカ、トゥルーレッド、ファントムブルーマイカ、ギャラクシーグレーマイカを追加。20S/23Sにはステアリングシフトを標準装備した。同時に、マツダスピードアクセラを発売。
[編集] 車名の由来
- 「アクセラレート(加速する)」+「アクセラレーター(アクセル)」+「エクセレント(卓越した)」を語源とした造語。
海外ではマツダ3として販売されているが、3は車格を表している。