ミクロイドS

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日本の漫画作品

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『ミクロイドS』（ミクロイドエス）は、手塚治虫の漫画作品。アニメ化もされた。

[編集] ストーリー

異常進化した蟻・ギドロンが、改造昆虫を率いて人類に牙を向く。発達しすぎた科学が引き起こした歪みがギドロンを生んだのだ。ギドロンによって改造されたが脱走に成功したミクロ化人間（ミクロイド）の三人と、ギドロンの存在を知った少年・美土路学（みどろまなぶ）は人類の未来を守るためギドロンの脅威に立ち向かう。

[編集] 漫画版

週刊少年チャンピオン（秋田書店）に1973年3月26日号から同年9月3日号まで連載され、秋田書店刊の少年チャンピオンコミックスから全3巻として単行本化された。連載開始当初は「ミクロイドZ」だったが、アニメ化の際、スポンサーの意向で「ミクロイドS」に変更された。一説には、スポンサーを予定していたシチズンが降り、代わってセイコーがスポンサーとなった為、ライバル企業のシチズン(CITIZEN)を連想させる「Z」をセイコー(SEIKO)の「S」に変えるよう要請されたのだという。

漫画版では、ミクロイドは最初からギドロンの奴隷として誕生した昆虫人間で、敵幹部・ジガーはヤンマの兄で、アゲハの恋人、マメゾウは子供でなく、ミクロイドの科学者という設定。ストーリー展開もアニメ版とはかなり異なる。

[編集] アニメ版

テレビアニメは、1973年 4月7日から同年10月6日までNET系で毎週土曜日20：30 - 20：56に全26話が放送された。東映動画製作。

キー局バージョン（26分地域用。エンディングの放送はなく、オープニングと予告編はローカル局バージョンより短い）とローカル局バージョン（30分地域用）がある。

原作の重いテーマ性は排除され、単純明快なヒーローもの（ただしミクロサイズの）として映像化されている。

[編集] キャスト

ヤンマ（声：井上真樹夫）
アゲハ（声：鈴木弘子）
マメゾウ（声：曽我町子）
美土路学（声：野沢雅子）
美土路博士（声：鈴木泰明）
河内志津子（声：千々松幸子）
田中丸栄（声：田中亮一）
ノラキュラ先生（声：八奈見乗児）
カンクロー（声：肝付兼太）
ギドロン（声：永井一郎）

[編集] スタッフ

原作：手塚治虫
企画：旗野義文
脚本：辻真先
演出：明比正行、設楽博、葛西治ほか
作画監督：我妻宏、森利夫、落合正宗ほか
美術：秦秀信、内川文広、勝又激ほか
音楽：三沢郷
プロデューサー：宮崎慎一
制作：NETテレビ、東映

[編集] 主題歌

キー局バージョン
- OP「ミクロイドS」（作詞：阿久悠、作曲：三沢郷、歌：ヤング・スターズ）→ 「ヤンマだアゲハだマメゾウだ」（作詞：阿久悠、作曲：三沢郷、歌：ヤング・スターズ）
ローカル局バージョン
- OP「ミクロイドS」（作詞：阿久悠、作曲：三沢郷、歌：ヤング・スターズ）
- ED「ヤンマだアゲハだマメゾウだ」（作詞：阿久悠、作曲：三沢郷、歌：ヤング・スターズ）