ミラージュF1 (戦闘機)
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ミラージュF1
- 用途:戦闘
- 分類:戦闘機
- 製造者:ダッソー社
- 運用者:フランス空軍など
- 初飛行:1966年12月23日
- 運用開始:1973年
ミラージュF1はフランスダッソー社製の戦闘機である。1970年代を代表する戦闘機の一つであり、多くの国で使用されている。
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[編集] 概要
単発エンジンの戦闘機であり、ダッソー社製にしては珍しく無尾翼デルタ翼ではなく、通常の尾翼付きの形状となっている。無尾翼形式を採用しなかった理由は、STOL性能の向上のためであり、そのSTOL性能は前作ミラージュIII(デルタ翼)よりも大幅に向上している。
武装は、30mm機関砲2門を固定武装とし、空対空ミサイル4発を搭載可能。この他に、通常爆弾または空対艦ミサイルを搭載できる。なお、配備当初は空対空ミサイルが搭載できず、1976年までは武装は機銃のみであった。
初飛行は1966年12月であり、1973年よりフランス空軍への配備が開始された。欧州各国への輸出は、あまり奮わなかったものの、その他の国への輸出は好調であり、約500機が輸出された。なお、イラクへも数多く輸出されており、湾岸戦争において破壊されたものが多い。
イラン・イラク戦争でも、イラン空軍機との交戦で数機が撃墜されているが、中射程のシュペル530FミサイルによりF-4と互角の戦闘を行い、数機を撃墜している。
南アフリカ空軍の機体は、アンゴラで1機がキューバのパイロットの操縦するMiG-23により撃墜されている(後日、修復)。また、MiG-21と交戦し、少なくとも1機を撃墜している。これとは別個にアンゴラは、MiG-23による数機の撃墜を主張しているが、ほとんどの場合は損傷したものの帰還しており、損失の多くは離着陸の失敗及び機体トラブルであった。当時、短射程のR.550及びそのライセンス生産によるククリ空対空ミサイルしか装備しておらず、主力であったR.530系ミサイルが供給されていないため、稼働率は低いとはいえ中射程のR-23/R-24を装備したMiG-23に対抗することは困難であった。
エクアドルの機体は、1995年にペルーのSu-22Aと交戦し少なくとも1機を撃墜している。
[編集] 要目
- 全幅:8.4m
- 全長:15.0m
- 全高:4.5m
- エンジン:SNECMA Atar 9K-50 (45,960kg/アフターバーナー時7,200kg)1基
- 最大速度:M2.1
- 乗員:1人
- 固定武装:30mm機関砲2門
- 武装:シュペル530F空対空ミサイル、R550マジック空対空ミサイル、搭載量6,300kg
[編集] 派生型
- ミラージュF1C (全天候迎撃型)
- ミラージュF1C-200 (F1Cの近代化改修型)
- ミラージュF1CR (偵察・対艦攻撃型)
- ミラージュF1CT (F1Cの近代化改修・対地攻撃型)
- ミラージュF1A (レーダー簡素化・搭載力強化を行った、対地攻撃用輸出型)
- ミラージュF1B (複座型)
- ミラージュF1E (輸出用戦闘攻撃機型)
- ミラージュF1E/M53 (プランのみで終わった、NATO向け推力強化・戦闘攻撃機型)
- ミラージュF1R (偵察型)