メアリー・ケイ・ルトーノー
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メアリー・ケイ・フアラアウ(Mary Kay Fualaau, 1962年1月30日 - )、結婚前の姓名メアリー・ケイ・シュミッツ(Mary Kay Schmitz)、最初の結婚時の姓名メアリー・ケイ・ルトーノー(Mary Kay Letourneau)は、未成年の生徒と性行為を行い2人の娘を妊娠・出産した事で知られる、アメリカ合衆国の元既婚女性教師である。彼女は児童レイプの罪で懲役7年の刑を受けたが、その後この生徒と結婚した。
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[編集] 来歴
[編集] 生まれ
メリーの父、ジョン・ジョージ・シュミッツ(en:John G. Schmitz)はカリフォルニア州の敬虔なカトリック教徒であり、共和党の下院議員であった。彼女の家庭は非常に保守的な一家であり、母メアリー・シュミッツは反女性解放論者であった。
名門一家に生まれ育った彼女は教師の職に就き、1984年6月30日にスティーヴ・ルトーノーと結婚。2人の娘と2人の息子を儲けていた。
[編集] 生徒との関係
メアリーはワシントン州の小学校の2年生の担当となった時、少年ヴィリ・フアラアウ(Vili Fualaau, 1983年6月26日 - )に出会った。少年はその時8歳であった。
彼女は、その後再び6年生の学級でヴィリ少年の担当となり、1996年の夏に彼と性関係を持った結果、妊娠する。しかし、1997年2月に少年と彼女との間でやり取りされていた手紙を、夫スティーヴが発見し、スティーヴのいとこが保護サービス機関にこれを報告した事で、問題は発覚した。
[編集] 裁判
1997年2月26日にメアリーは児童レイプの罪で逮捕された。しかし彼女は妊娠しており、4ヶ月後に娘を生む。1997年8月7日、彼女は2件の児童レイプの罪を認め、懲役89ヶ月を宣告された。この結果、彼女は情緒障害と言われた。(実際にそうなのだろうといわれる)
この時、世間の多くの人は、何となくメアリーに同情した。少年は自分達の間に起こった事は何も間違った事ではないと主張し「重要なのは、僕たちが互いを愛し合っていたという事実だけだ」[1]と記者に語った。また、彼女の弁護士デイヴィット・ガーキは1998年2月16日付けの『タイム』誌で「彼女は理想の男性を見つけた。だが、彼は13歳だった」と述べた。
メアリーは少年に会わないという事を約束したため冤罪され、郡刑務所で6ヶ月務めるように宣告され、3年間のプログラムを受ける事になったが、危険性はないとして1998年1月1日に仮釈放される。だが釈放から数日後、彼女は躁うつ病の薬を飲まなくなり、心理療法にも行かなくなった。
政治家である父や兄弟たちは、このスキャンダルをどうにかしようと必死に奮闘していた。
[編集] 2度目の妊娠
1998年2月3日、警察は少年とカー・セックスを行っているメアリーを見つけ、少年に会わないという仮釈放の条件を飲まなかったということで再逮捕した。警察は現金6,500ドルとベビー服とパスポートを発見、海外逃亡を企てていた模様と報じられる。これにより仮出所は取り消される事になり刑務所に戻された。
さらに1998年3月、彼女は再び妊娠していることが発覚。結局メアリーが押し切った形となり、それ以上の訴追はされずに少年らの家族はメアリーを家族の一員として迎え入れる事になった。10月16日に再び娘が生まれたが、誕生の数時間後にはメアリーは刑務所に戻された。
[編集] 少年との結婚
1999年5月、メアリーはスティーヴと離婚。2001年1月には、彼女の父ジョンが死去する。
メアリーはその後、2004年8月4日に仮出所し、2005年5月20日にはヴィリーと結婚した。セレモニーは、テレビ局(担当した番組はアメリカの娯楽ニュース番組:en:Entertainment Tonight)によって取り仕切られた。
だが、この事件は世間の人たちが、女性が少年に対して行う児童レイプに対し、甘い考えを見せていることを露呈した事件となった。
なお、この元少年ヴィリは2005年12月22日に飲酒運転で逮捕され、2006年6月16日に懲役1年の実刑判決を受けるはめになった。[2]
[編集] 著書
- “Un seul crime, l'amour (Only one crime, love)”Letourneau, Mary Kay, Vili Fualaau (1999) ISBN 2-221-08812-3
- (日本語訳)『禁じられた愛―それは愛なのか、それともレイプだったのか?』 村上能成 訳、日本文芸社 (1999) ISBN 4-537-02687-1
[編集] 映画
- All-American Girl: The Mary Kay Letourneau Story,(2000年)
[編集] サウンドトラック
- ジル・ソブル(en:Jill Sobule)の筆による「Mary Kay」(アルバム、「Pink Pearl」に収録)
[編集] 出典
- ^ ニューヨーク・タイムズ誌、1997年11月9日
- ^ http://archives.seattletimes.nwsource.com/cgi-bin/texis.cgi/web/vortex/display?slug=dige17m&date=20060617
[編集] 参考文献
- 『9人の児童性虐待者NOT MONSTERS』(パメラ・D・シュルツ、2005、翻訳2006)ISBN 4-89500-092-3
- 『少年への性的虐待 男性被害者の心的外傷と精神分析治療』(リチャード・B・ガードナー、1999、翻訳2005)ISBN 4-86182-013-8
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 1962年生 | 性的虐待 | アメリカ合衆国の犯罪者