メイショウドトウ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
性別 | 牡 |
---|---|
毛色 | 鹿毛 |
品種 | サラブレッド |
生誕 | 1996年3月25日 |
死没 | (現役種牡馬) |
父 | ビッグストーン |
母 | プリンセスリーマ |
生産 | P. ハーディー |
生国 | アイルランド |
馬主 | 松本好雄 |
調教師 | 安田伊佐夫(栗東) |
競走成績 | 27戦10勝 |
獲得賞金 | 9億2133万4000円 |
メイショウドトウは、日本の競走馬で、2001年宝塚記念の優勝馬である。外国産馬でありながら、トライアル競走を勝って天皇賞に出走するなど、古馬時代のテイエムオペラオーとは最大のライバル関係にあった。取引価格は500万円と破格の安さであった。
主戦騎手は安田康彦で、管理調教師安田伊佐夫の息子である。全27戦中23戦に騎乗した。
目次 |
[編集] 戦績
[編集] 1999年
デビューは1999年1月、京都競馬場であった。4月に500万下条件クラスを脱したものの、しばらく900万下条件クラスに留まる。秋には連勝でオープンクラス入りを果たしたが、オープン入り後初戦の六甲ステークスは、1番人気に推されながら11着に惨敗する。
[編集] 2000年
翌2000年、重賞初挑戦となった日経新春杯では8番人気ながら2着。そして次走の中京記念を勝ち重賞ウィナーの仲間入りを果たした。
続く日経賞は3着だったがオープン特別競走のメトロポリタンステークス、金鯱賞を連勝して宝塚記念に挑む。なお、鞍上は安田が騎乗停止のため、河内洋であった。レースでは同期の皐月賞優勝馬で前年の最優秀4歳牡馬のテイエムオペラオーの前にクビ差2着に敗れた。
秋になり、オールカマーを的場均を鞍上に快勝して天皇賞(秋)に出走するが、ここでもテイエムオペラオーに2馬身1/2差で差し切られ、2着に敗れる。鞍上を安田に戻して挑んだ続くジャパンカップでも、直線先頭に立ちながらクビ差の2着と三度テイエムオペラオーに敗れる。有馬記念では、4コーナーを回ったところでテイエムオペラオーが馬群後方におり、初めてのGI制覇かと思わせたが、テイエムオペラオーが一気の追い込みを見せ、またしてもハナ差の2着に敗れた。この年、年間8戦8勝のテイエムオペラオーがJRA賞の年度代表馬、最優秀5歳以上牡馬に輝く中、GIで4連続2着となったメイショウドトウには「引き立て役」であった。また、JRA賞特別賞の話もあったがGI未勝利のため見送りとなってしまった。
[編集] 2001年
5歳となり、日経賞は単勝1.1倍の圧倒的人気に応えて勝利して天皇賞(春)に出走するが、またもテイエムオペラオーの2着、GIで5連続でテイエムオペラオーの2着となる。しかし、宝塚記念ではついに陣営の執念が実を結び、直線早めに抜け出すと後方から伸びてくるテイエムオペラオーを抑え込み、初のGIの栄冠を手にした。このGI勝利は、管理した安田伊佐夫だけでなく、馬主の松本好雄にとっても初のGI勝利となった。天皇賞(秋)はアグネスデジタルの強襲でテイエムオペラオー2着、メイショウドトウ3着。前年宝塚記念から続いたテイエムオペラオー、メイショウドトウの1,2着の組み合わせは6連続でストップとなった。ジャパンカップでもテイエムオペラオーこそジャングルポケットの2着ながら、メイショウドトウは5着に敗れてしまう。そして両陣営ともに「引退レース」と決めた有馬記念では初めて2頭が揃って同枠に入ったが、この年の菊花賞優勝馬マンハッタンカフェの強烈な差し脚の前に4着に敗れた(テイエムオペラオーは5着)。
2002年1月13日、京都競馬場で2頭そろっての引退式が挙行され、種牡馬入りすることとなった。
通算獲得賞金は歴代6位であり、2000年のメトロポリタンステークスから2001年の宝塚記念までオープンクラスで10連続連対(重賞に限ると9連続)、この期間で敗れた相手はテイエムオペラオーのみと活躍したが、GIでテイエムオペラオーの2着が5回あり、GI勝利は宝塚記念の1つのみである。
引退後は種牡馬入りし、2005年に初年度産駒がデビューしている。シゲルフドウカブが産駒初勝利を挙げた。
[編集] 主な勝ち鞍
- 2000年
- 中京記念(GIII)、金鯱賞(GII)、オールカマー(GII)
- 2001年
- 日経賞(GII)、宝塚記念(GI)
[編集] 特徴
もともと瞬発力には定評があった馬である。2001年の宝塚記念ではその瞬発力を生かして馬群を抜け出してライバルテイエムオペラオーを抑えて優勝した。
[編集] エピソード
- メイショウドトウの父ビッグストーンもG1を22連戦で望み結果は4勝であった。このようなしつこさはメイショウドトウに似ている。
[編集] 血統表
メイショウドトウの血統 (ノーザンダンサー系/Northern Dancer4×4=12.50%) | |||
父
Bigstone 1990 鹿毛 |
*ラストタイクーン Last Tycoon 1983 鹿毛 |
*トライマイベスト Try My Best |
Northern Dancer |
Sex Appeal | |||
Mill Princess | Mill Reef | ||
Irish Lass | |||
Batave 1982 栗毛 |
*ポッセ Posse |
Forli | |
In Hot Pursuit | |||
Bon Appetit | Major Portion | ||
Sweet Solera | |||
母
*プリンセスリーマ Princess Reema 1984 栗毛 |
Affirmed 1975 栗毛 |
Exclusive Native | Raise a Native |
Exclusive | |||
Won't Tell You | Crafty Admiral | ||
Scarlet Ribbon | |||
First Fling 1977 黒鹿毛 |
Nijinsky | Northern Dancer | |
Flaming Page | |||
Fast Approach | First Landing | ||
Pinny Gray F-No.4-p |
カテゴリ: 1996年生 (競走馬) | サラブレッド | アイルランド生産の競走馬 | 日本調教の競走馬