メトロビアスS.A.
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メトロビアス(Metrovias S.A.)はアルゼンチンの首都ブエノスアイレス市内の地下鉄(スペイン語:Subte de Buenos Aires)および郊外を走る公共鉄道路線の運営会社。
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[編集] 概要
1913年にA線と呼ばれる路線開業から始まる。ラテンアメリカとスペインを含むスペイン語圏初の地下鉄として開通した。同時に、日本最古の地下鉄銀座線の発祥の地とも言える歴史の幕開けでもある。
つづいて、B線~D線が地下鉄線。ウルキサ線が郊外路線になっている。
[編集] 路線と車両
- A線(Linea A)
- 開業時から活躍している車両は故障が多く車内の停電も後が絶たない。車内は木製である。
- 当然ながら車齢も国鉄63系や営団1000形を大幅に上回っている。
- B線(Linea B)
- 1995年に元営団丸ノ内線300/400/500/900形車両が譲渡され活躍している。譲渡された当時、状態の良さと、現代の車両とも通じる設備で、現地では既に30年以上も活躍した電車であることに驚いたという話がある。現在でも、ステップが設置された以外は原状をほぼ留めたまま活躍している。
- この投入で従来の車両は淘汰した。
- C線(Linea C)
- D線(Linea D)
- C線と同様元名古屋市交通局の車両が使われている。
- E線(Linea E)
- F線(Linea F)
- 建設中の路線
- H線(Linea H)
- 現在建設中。最初の区間は2006年開業予定。
- ウルキサ線(Urquiza Railroad)
- 開業当時から使用されている車両は日本製である。
[編集] 車両・線路・関連設備などのメンテナンス
1913年開業以来、車両・線路・変電所などの関連設備はほとんど更新されず、定期的なメンテナンスも行っていなかった。1994年の丸ノ内線車両を譲渡の際、当時の営団職員と関連会社のメトロ車両職員が実際に現地を訪れた際は車輌、設備とも想像を絶するほどの状態の悪さだったという。営団、メトロ車両職員は早速現地の車両工場で技術指導を実施。更にメトロビアス職員一同が日本訪問時に営団地下鉄を見学し、営団車輌工場の業務実態を見学したうえ、故障が発生してからその都度直す事後保守から、故障の有無に関わらず定期的な保守を通じて一定の稼働率を確保する予防保守へと転換した。現在でもメトロ車両職員が技術指導の為、度々当地を訪れる。今後は車齢の極めて高い木造車が使用され、車両故障の多いA線をアルストム(ブラジル)製新型車に切り替える事を初め、既存路線の線路交換工事などの関連設備を更新する事を向こう数年をかけて行うことを発表した。
線路工事を行う際に必要なマルチプルタイタンパー車(マルタイ車)を数台、オーストリアのプラッサー&トイラー社から導入し線路工事にてフル稼働中である。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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