モニュメント・バレー
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モニュメント・バレー(Monument Valley)は、アメリカ合衆国・ユタ州の南側とアリゾナ州の北側の州境に位置し、ビュートといわれる岩山やメサといわれるテーブル形の台地が点在する地域一帯の名称である。
古くからのナバホ族居住地域で、居留地となった現在では、その一部はナバホ族管轄のもと一般に開放する形で公開されており、ナバホ族の聖地とも呼ばれ有名な観光地となっている。
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[編集] 概要
[編集] 地形
コロラド高原の一部に属しているこの地域は、深い渓谷や山間台地が点在している。独特の地形は、2億7千万年位前の地層が現われたものが風化・侵食によって形成されたといわれている。現在でも風化が進んでいるため、岩山の形は変わる可能性がある。
ロッキー山脈からの鉄分を大量に含んだ川の流れは、下流地域一帯に沈泥となって堆積し、当時の酸素濃度は現在よりも高かったため鉄分の酸化が急速に進み茶褐色の地表となった。
[編集] 歴史
遺跡が多数発見されている事から、古くから先住民が存在したことは確かだが、西暦1300年頃を境に先住民は姿を消している。
その後、年代は不明だがナバホ族が定住するようになり、19世紀半ばの「ナバホ・キャンペーン」「ロング・ウォーク」と呼ばれる白人による略奪・迫害を経て現在に至っている。
[編集] 交通・観光
世界中から観光客が訪れる人気観光地だが、公共交通が通っていないため多くの観光客は国道163号線からバス等の自動車で移動する。グールディングス・ロッジ(Goulding's Lodge)が唯一の宿泊施設。
[編集] 撮影地としてのモニュメント・バレー
[編集] ジョン・フォード・ポイント
映画監督のジョン・フォードは、『駅馬車』や『捜索者』などジョン・ウェイン主演・西部劇の舞台として多数の映画撮影を当地で行っている。
監督が好んで映画カメラを設置したモニュメント・バレーを一望できる場所は、ジョン・フォードポイント(John Ford's Point)と呼ばれ有名なビュースポットとなっている。
[編集] 主な作品
上記ジョン・フォード作品以外にも、多数の映画やCM等で撮影の舞台となっている。以下は、その代表的な作品。
- マールボロ - ウェイン・マクラーレン演じるマールボロ・マンがタバコを吸う場面が撮影され、各種広告に使用された。
- 『2001年宇宙の旅』 - 終盤でボーマン船長がスターゲートに遭遇する場面で、映像加工されたモニュメント・バレーの風景が使用された。
- 『アイガー・サンクション』 - クリント・イーストウッド監督・主演。1975年公開のアメリカ映画。
- 『超音速攻撃ヘリ・エアーウルフ』 - 「Valley of the Gods:神の谷」として。
- 『冒険野郎マクガイバー』 - 「シーズン2:Eagles 黄金の鷲」にて。
- 『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』 - 1885年にタイムスリップした舞台。
- 『フォレスト・ガンプ/一期一会』 - 国道163号線をフォレスト・ガンプが走る場面。
- 『イージー・ライダー』
- 『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』
- 『テルマ&ルイーズ』
- 『ため息つかせて』
- 『ウインドトーカーズ』 他多数。