ヨセフ
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ヨセフはヘブライ語起源の人名יוֹסֵף Yôsēp̄ の日本語表記。ヨゼフとも書かれる。初出は旧約聖書の創世記。原義は「主は(子を)増やしてくださる(ように)」(創世記30:24参照)。クルアーンにおいてはユースフ يوسفYūsuf (アラビア語)。
各言語における表記と読み方を列記すると、ギリシャ語ではIōsēph(イォーセーフ)、ラテン語ではJoseph(ヨセフ)あるいはJosephs(ヨセフス)、英語・フランス語ではジョゼフ(Joseph)、ドイツ語ではヨーゼフ(Joseph, Josef)、スペイン語ではホセ(José)、ポルトガル語ジョゼ(José)、イタリア語ジュゼッペ(Giuseppe)、ロシア語ではヨシフ(Иосиф, Iosif)などがある。一般に男性名だが、女性形にして女性名として用いられることもある(ジョゼファ、ジョゼフィンなど)。
聖書に登場する人物だけでも、以下のように三人のヨセフがいる。
- ヨセフ (ヤコブの子) 旧約聖書の創世記に登場するヤコブの子ヨセフ。
- ナザレのヨセフ マリアの夫、イエスの養父、大工のヨセフ。
- アリマタヤのヨセフ 新約聖書の登場人物、イエスの賛同者であり、その遺体を引き取った。