リナシティかのや
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リナシティかのやは、鹿児島県鹿屋市で実施されている北田大手町地区第一種市街地再開発事業の、メインの再開発ビル(複合交流施設)の名称。総事業費は約101億円。リナシティは"Renewal Active City"(リニューアル・アクティブ・シティ)の略で、鹿屋市内の小中学生を対象にした公募の結果、2006年12月14日に地元の小学生の案が採用された。
建設に伴い、国道269号をはさんで反対側の桜デパート跡(1994年閉店)や旧バスセンター、肝属川の向こう岸にあるかのやイベント広場(旧鹿屋市役所跡)も一体化して整備されている。
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[編集] 概要
- 4階建て。核テナントとしてマックスバリュ(イオン系)が入居。2007年3月8日にプレオープン。
- ハローワーク・鹿屋市産業支援センター・市民交流センターなども設置される予定で、こちらは2007年4月オープン予定。
[編集] 沿革
- 1993年 再開発ビルの構想が浮上
- 2005年9月 再開発地域の建築物解体作業開始
- 2005年11月15日 起工式
- 2006年12月14日 愛称を『リナシティかのや』に決定
- 2007年2月13日 産業振興支援センターのハローワーク開設
- 2007年2月25日 マックスバリュ・リナシティかのや店で植樹
- 2007年2月28日 完成、独立行政法人都市再生機構から権利者に引渡し
- 2007年3月8日 マックスバリュ・リナシティかのや店プレオープン(9:00・JST)
- 2007年3月21日 ソフトバンクショップ・リナシティかのや店オープン
[編集] 建築物概要
[編集] リナシティかのや(鹿屋市市民交流センター)
- 1階 商業施設、業務施設、情報プラザ、ガレリア、駐車場
[編集] 周辺施設
- 産業振興支援センター(ハローワーク)
- 旧三州自動車バスセンター跡に立地。2007年2月13日にハローワークが、4月2日に産業支援センター・鹿屋市中小企業勤労者福祉サービスセンターが開設予定(ハローワークは西原の鹿屋合同庁舎から移転)
- まちなかパーク
- 桜デパート跡地に整備。駐車場を設置。
- イベント広場
- 旧鹿屋市役所跡地。有料駐車場として利用されており、リナシティかのやと2つの橋で結ばれている。毎年2月に開催される鹿児島県下一周駅伝第4日のゴール地点となる。
[編集] 周辺道路
再開発計画に伴い、国道504号や市道の見取山線(鹿屋市文化会館付近から鹿屋農業高校付近を結ぶ路線)などの拡張工事が実施されている。
[編集] 鹿屋市中心部の現状
- 再開発地域の鹿屋市北田町・大手町は百貨店の桜デパートや鹿屋市役所が立地する鹿屋市の商業における中心部であった。
- その後、シラス台地に位置する寿地区・西原地区に人口が集中し、スーパーマーケットも当地区に出店するようになり次第にその地位は低下していく。
- 1991年には鹿屋市役所が現在地に移転。同年プラッセだいわ鹿屋店も中心部からやや離れた位置にオープン。1992年には国道220号鹿屋バイパスが全線開通することでロードサイド店舗がバイパス沿いに出店するようになった。
- 更に鹿屋市には公共交通機関がバスしかないことから、鹿屋市の一世帯当たり車保有台数は鹿児島県・全国平均を上回っており、モータリゼーションが進行しているといえる。
- これらの要因が重なり1994年には桜デパートが閉店。その後も商店街の空洞化・シャッター通り化が進行し、2004年には地区に唯一あったスーパーも閉店した。
[編集] 課題
- 駐車場が周辺に点在し、合計してもプラッセだいわ鹿屋店の半分程度の収容力であること。
- 鹿屋市周辺には既にイオングループのスーパーマーケット(マックスバリュ・くらし館)が数箇所存在すること。
- 鹿屋市文化会館などの既存の施設との差別化。
[編集] 外部リンク
- 中心市街地活性化推進本部(鹿屋市ホームページ)
- 鹿屋都市計画事業 北田大手町地区 第一種市街地再開発事業に伴う「商業エリアテナント募集」(鹿屋商工会議所)
- 「大隅一のにぎわい」を取り戻したい(南日本新聞・2006年12月28日付社説)
- 鹿屋再開発ビル「リナシティ」 4月1日オープン 関係者に公開(南日本新聞・2007年3月1日付)
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