リーズ
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リーズ(Leeds)はイングランドの都市。ウェスト・ヨークシャー地方に位置する。人口は約71万5千人(中心部の人口は約43万人)。ロンドンから鉄道利用で2時間半の場所に位置している。
リーズはイングランド内で3~4番目に大きな都市と言われているが、町の中心から30分も車で走れば、牧草地に羊が群れて草を食んでいるヨークシャーの田舎の景色を十分に堪能できる。ヨークシャー・デール(国立公園)はイギリスの中でも主要なトレッキング・スポットとしても有名である。ヨークシャー人気質として、頑固で無骨、寡黙さ、一途さが挙げられるが、こんな自然環境が彼らの気質を形造ってきたと言えるであろう。
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[編集] 地勢・産業
エア川沿いに位置する工業都市。かつては毛織物、綿織物産業で発展していたが、現在は機械・印刷・化学・電子工学など様々な部門で工業の発展がみられる。銀行・保険会社も集中しており金融都市としての性格も有する。近隣の都市としては、約15キロ西にブラッドフォード、35キロ北東にヨーク、60キロ南西にマンチェスター、50キロ南にシェフィールドが位置している。
[編集] 交通
日本からリーズに来る場合には、以下の2通りが主なルートととして利用されている。
- 日本からロンドンまで渡航し、ロンドンから国内便でリーズまで。
- 日本からアムステルダムを経由して、リーズまで(オランダ航空利用)。
- 日本からパリを経由して、リーズまで(全日空(パリまで)、bmi(パリから)などを利用)。
上記の2つの方法が飛行機でのアクセスの主な方法である。また、マンチェスター空港に到着後、リーズまで移動する方法もある。リーズ~マンチェスター間は車で50分ぐらいで、この方法も航空券の値段と考慮して選択すると良い。
イギリス各地からから鉄道を利用することも可能である。
[編集] 歴史
中世中期においては農業が中心であったが、百年戦争が行われた14世紀ころよりフランドル地方から毛織物の技術が持ち込まれた。テューダー朝の時代には、羊毛、毛織物の生産で栄えたほか、交通路の結節点として流通拠点としての役割も果たした。
ヨークシャーの紋章として、白いバラが使われているが、これはヨーク家の紋章に由来するものであり、リーズ市内のいたるところで見る事が出来る。かつてこの白薔薇を家紋とする、ヨーク家と、赤薔薇のランカスター家が争った際には、この両家の家紋から「薔薇戦争」と名付けられた。ヨークシャーは白薔薇であるが、マンチェスターを中心とするランカシャー地方の紋章は赤薔薇で、今でも仲が良くないのでこうした歴史的背景によるものである。実際、リーズ・ユナイテッドとマンチェスター・ユナイテッドのイングランド・プロサッカーリーグの試合は「ローズ・ダービー」と呼ばれるほどで、ぺニン山で分けられたリーズ×マンチェスターは、イングランド内でも対抗意識の強い2都市である。
産業革命の進展にともなって交通網の整備はさらに進み、1816年にはリーズ・リヴァプール運河、1848年には鉄道が開通した。
近年リーズは「北の首都」とも最近は呼ばれ、金融経済の中核をなす都市として目覚しい発展を遂げている。19世紀来の羊毛産業が不振になると産業転換を図り、現在はIT、金融等の経済都市として成長を遂げている。経済紙の調査によると、リーズはヨーロッパの都市で最も成長率の高い都市として認められ、観光面でもヨーロッパで注目度の高い都市として賞を受賞した。
[編集] 文化
1904年に建てられたリーズ大学のほか、市博物館、市美術館がある。アフリカ初のノーベル文学賞作家であるナイジェリアのウォーレ・ショインカ、ケニアの代表的作家であるグギ・ワ・ジオンゴがリーズ大学に留学していた。音楽面では、リーズ国際ピアノコンクールが開催されている。
リーズはポップアートのデイヴィッド・ホックニーを生み出し、彫刻家のヘンリー・ムーア、現代美術のダミアン・ハーストが学んだ都市であり、北イングランドのモダンカルチャーの中核を担う都市として広く知られてる。紅茶文化中心のイギリスにあって、リーズはカフェが街のいたるところに存在しているのも特徴で、街にはカフェ文化が根付いている。それはモダンで刺激を求めるリーズ市民の性格からもたらされたものであると言われている。
リーズには2つの主要な大学、リーズ大学とリーズ・メトロポリタン大学があり、多くの学生が学んでいる。街は学園都市としての性格が強く、夏休みの時期には人口が激減する。学生の消費活動がリーズ経済の主要な要素にも加味されていて、そうした若者の文化を反映してかナイトライフが充実しており、わざわざロンドンからクラビングする為にやってくる人も多い。ナイトクラブは週末になると、学生を始め多くの若者で溢れかえっている。
[編集] スポーツ
リーズ・ユナイテッドがリーズを本拠地とするサッカークラブチームである。1992年にリーグ優勝を果たすなど、1990年代においては代表的な強豪クラブであったが、21世紀にはいると財政難から成績が低迷、2部に降格した。
[編集] リーズ出身の人物
- ジョン・フレッチャー:テューバ奏者
- コリーヌ・ベイリー・レイ:歌手
- メラニー・ブラウン:歌手・元スパイス・ガールズ
- ジュリアン・バラット:俳優
- マルコム・マクダウェル:俳優
- トム・ウィルキンソン:俳優
- アラン・ベネット:俳優・作家
- ヘレン・フィールディング:作家
- アーサー・ランサム:作家
- マシュー・ルイス:俳優
[編集] 姉妹都市
[編集] ギャラリー
[編集] 外部リンク