レイモンド・チャンドラー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
文学 |
ポータル |
各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
レイモンド・チャンドラー(Raymond Chandler, 1888年7月23日 - 1959年3月26日)は、アメリカ合衆国シカゴ生まれの、20世紀で最も有名なハードボイルド作家の一人。
目次 |
[編集] 経歴
1895年に両親が離婚したことにより、母親についてイギリスに渡る。
ダリッジ・カレッジを中退してパリ・ミュンヘンで学んだ後イギリスへ戻り、海軍省に入省するものの長続きせずに退職。1912年、安定した職を求めアメリカに向かう。
第一次世界大戦が勃発すると、カナダ軍・イギリス軍に従軍。除隊後再びアメリカに戻る。その後石油会社の役員を務めるようになるが、1932年に解雇されてしまい、これをきっかけに小説の執筆で身を立てることになる。
1939年には初の長編『大いなる眠り』を刊行、この作品で初登場したフィリップ・マーロウは、チャンドラーが生み出した、そして全ハードボイルド小説の中でも最も有名な探偵といわれている。マーロウを主人公とする作品は何度もハリウッド映画化された。
[編集] 主要作品リスト
[編集] 長編
- 大いなる眠り(The Big Sleep 1939年)
- さらば愛しき女よ(Farewell, My Lovely 1940年)
- 高い窓(The High Window 1942年)
- 湖中の女(The Lady In The Lake 1943年)
- かわいい女(The Lttle Sister 1949年)
- 長いお別れ(The Long Goodbye 1953年)
- プレイバック(Playback 1958年)
- プードル・スプリングス物語(Poodle Springs 1959年-1989年)
- 作者の未完の遺稿を1989年にロバート・B・パーカーが完成させた。
[編集] 短編
多数
[編集] 映画脚本
- 深夜の告白 (Double Indemnity 1944)
- ビリー・ワイルダーとの共同脚本。
- 愛のあけぼの (And Now Tomorrow 1944)
- フランク・パートス との共同脚本。
- 青い戦慄 (The Blue Dahlia 1946)
- 見知らぬ乗客 (Strangers on a Train 1951)
- チェンツイ・オルモンドと共同脚本。
[編集] トリビア
チャンドラーはアルフレッド・ヒッチコックを酷く嫌悪していたことでもよく知られ、ヒッチコックをしばしば「あのデブ野郎(that fat bastard)」と、本人に聞こえる所で言っていた。[1]
カテゴリ: アメリカ合衆国の小説家 | 推理作家 | 1888年生 | 1959年没