ロマンシング サ・ガ3
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『ロマンシング サ・ガ3』 (Romancing Sa・Ga3) は1995年11月11日にスクウェア(現スクウェア・エニックス)から発売されたスーパーファミコン用コンピュータRPG。出荷本数約130万本(実売本数67万5千本[要出典])。「ロマサガ3」、「ロマスリ」などの略称がある。サガシリーズ全体では6作目にあたる。
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[編集] 概要
SFC時代のスクウェアにおいて、FFシリーズと肩を並べるほどの人気と完成度を誇ったシリーズの第3作。本作はSFC時代の後期に作られた事もあり、緻密に描き込まれたグラフィックや、キャラクターの繰り出す技・術法などのアニメーションによる演出の派手な美しさは、SFC史上でも最高峰に位置すると言われる。特に新要素であるキャラクター複数が同時に行う「陣形技」の演出は目を見張るものがある。
「マスコンバット(数千人の軍団同士で戦うイベント)」や、「トレード(会社を設立し、他社に買収を仕掛けて自分の会社を大きくしてゆくイベント)」など、通常のRPGとは違ったミニゲームもあり、遊びの幅、やり込み度は前作よりも更に増した。マスコンバットには細かな戦略性が存在し、トレードでは世界中の町の産業などが細かく設定されていて、そこにはこのゲームの世界を形作る産業の姿、経済の状態を垣間見る事ができる。共に本作の中ではミニゲーム的要素であるにも拘わらず、素晴らしい完成度を見せている。特にトレードは「本編よりも夢中になる」と評するファンもいるほどである。
しかし本編の方は「お金を稼ぎにくい」「術法のレベルを上げるのが難しい」などの理由から、グラフィック的には非常に豪華なものの、システム的には前作よりも取っ付きにくいものとなっているかも知れない(なお、ミニゲームでどれだけ儲けても、本編の資金に流用することはできない)。前作では術法も戦術上重要な位置を占め、術法なくしてのクリアは困難を極めたが、本作では術法を覚えるためにお金が必要でかつ高額なものも多い事、実用に耐えうるまでレベルを上げるのが難しいこと、更に回復術・補助術の類も特定の技で代用出来てしまうこと、術法を鍛えると技の達人でなくなってしまうというデメリットがあること、以上より術法の戦術的意義が前作よりも薄くなっている印象を受ける。
また本作には「四魔貴族」という四人のボスが存在するが、こちらも前作の七英雄に比べるとインパクトが少なく、悪行もどこか消極的なため「敵の印象」も前作に比べると薄いかもしれない。
さらにSFCがハードとしての晩年を迎えており、やや慌ただしく発売された事情もあって、開発段階で没になったイベントやアイテムも多い(ちなみに、スクウェアは翌年2月にプレイステーション参入を表明した)。当時のスーパーファミコンソフトの高額なロイヤリティと分納出荷ルールによって、大幅な値崩れを生み出してしまった作品でもある。(発売から10年近く秋葉原のソフマップに新品状態のまま箱が積まれた。)
しかし、前作よりやや易しくなったゲームバランスと自由度も含め、総合的に見て高い完成度を誇る作品である。
フリーシナリオシステムを、前々作、前作に引き続き採用。また、前々作の、8人の男女の中から好きなキャラを主人公に選択できるシステムを採用。ただし、前々作とは違い、主人公達はオープニングで共通の事件に巻き込まれ、その後初めて独自行動に移る展開になっている。
パーティーメンバーは最高6人だが、戦闘に参加できるのは5人まで。また、1人控えメンバーとして待避させることが可能(パーティーが1人の場合は待避させることができず、6人の場合は強制的に1人待避させられる)。この待避しているキャラが主人公の場合、コマンダーバトルという特殊な戦闘システムとなる。これは陣形と戦略を主人公が指示し(コマンダーと称する)、それに従って他のメンバーが独自に行動する物である。このモードに限り、陣形技というコンビネーション攻撃が可能。戦闘中、控えとの入れ替えはできず、控えがいる場合でも戦闘に参加したメンバーが全滅した時点で敗北となる。これは敵の場合も同様で、敵がコマンダーバトルで挑んで来た場合、戦闘に加わった敵さえ倒せば、コマンダーは自動的に死んでしまう。
[編集] 主な制作スタッフ
- 河津秋敏 - 制作総指揮、ゲームデザイン、シナリオ
- 伊藤賢治 - 音楽
- 小林智美 - キャラクターデザイン
- 小泉今日治 - バトルデザイン
- 篠宮淳一 - マップディレクター
- 高井浩 - バトルエフェクトデザイン
- 穴澤友樹 - メインプログラム
- 渋谷員子 - キャラクターグラフィック(メインキャラクター)
- 岡宮道生 - プロデューサー
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] このゲームの醍醐味
戦争ミニゲームの「マスコンバット」、会社経営イベント、施政イベントを楽しめる。また、レアモンスターのトウテツやザッハークとの遭遇(「レアモン」にはゲームプログラム上の理由から通常のプレー中遭遇することは不可能とされている)、すべての技を覚えるなど、やりこみの要素が多いゲームである。前作同様、技を閃いた瞬間に、キャラクターの頭上で電球が光る演出を見るのも楽しみの一つ。技は基本的に戦闘で閃くことで習得し、攻撃する敵と手持ちの武器の組み合わせが限定される。また、敵によって閃きやすい敵と閃きにくい敵があるため、閃きやすい敵を探し出すのも技を覚えるための要素になっている。
また、レアモンスターに遭遇したいがために、エミュレータを使用するものが続出した。練磨の書というやりこみをファン向けに流布した攻略本も話題になった。現在、この攻略本の入手はきわめて困難である。
[編集] ストーリー
[編集] この世界の特徴
六百十数年前に日食が起こった時、その年に生まれた生命が、ただ一つの例外を除き全て死に絶えた。その日食は「死食」、日食を起こした星は「死星」と呼ばれるようになった。
ただ一つ生き残ったのは、人間の赤ん坊であった。しかし、その人物は長じて魔王として君臨し、世界は圧政に苦しめられた。彼が死に魅入られ、死を背負ったためという。魔王はさらに、「アビス」(死星の一地域であるともいう)に住む四魔貴族をも支配下に置いた。
魔王はある時消息不明となったが、代わって四魔貴族が新たな実力者となった。魔王のような野心はなかったが、やはり強大な存在であり、彼らの気まぐれに多くの者が苦しめられたという。
最初の死食から300年後、再び死食が起こり、またもただ一つの例外を除きその年に生まれた生命が死に絶えた。人々は魔王とならぬよう、生き残った赤ん坊を殺そうとした。しかし彼は生き延びた。そればかりではなく、彼は多くの仲間に支えられ、四魔貴族をアビスに追い返し、アビスとの出入り口「アビスゲート」を封印した。荒廃した世界を安定させ、聖王と称えられた。死の魅惑に耐え、死の定めを退けたためという。
それから300年、聖王による秩序が崩れ、再び動乱の時代へと向かい始めていたその時代に、三度目の死食が起きた。またしても「宿命の子」を残し、その年に生まれた生命は死に絶えた。
それからさらに15年後………。
[編集] オープニング
東方の小国、ロアーヌ侯国。位を継いで間も無いロアーヌ侯・ミカエルがモンスター討伐に遠征した隙をついて、反乱の計画が進行していた。ある夜、それを察知したミカエルの妹・モニカは、護衛のカタリナに影武者の用意を頼み、みずから早馬で兄のもとに向かった。だが、その途中激しい雷雨に見舞われ、さらに馬が力尽き、動けなくなってしまった。
侯国にある開拓村、シノンの酒場にモニカが現れたのは、それから間もなくのことだった。事情を知った4人の開拓民達は、酒場にいた流れ者の男の力を借り、護衛として彼女をロアーヌ侯のもとへ送り届けることになった。
ロアーヌ侯は反乱を既に察知し、鎮圧の策略を巡らせていた。予想外の妹の来訪に驚きながらも、また新たな策略をめぐらせて行く。
また、15年前の死食でアビスゲートの封印が解かれ、再び四魔貴族が活動を始めたとも囁かれていた。主人公達8人は、それぞれの事情を抱えながらも、戦乱の渦中に巻き込まれて行く。
[編集] ロマンシング サ・ガ3の登場人物
[編集] 8人の主人公たち
プレーヤーは、8人の中の何れかから主人公を選択することになる。
- ユリアン=ノール
- シノンの開拓民。20歳・男性。正義感が強く、行動力も富むため、典型的なRPGの主人公のヴィジョンと言える。幼馴染であるエレンに好意を抱くが、全く相手にされていない。なおかつ、オープニングでエレンと出掛ける約束をしておきながら突如モニカが訪れ行き倒れかけた時に真っ先に駆け寄った行動はプレイヤーに度々ネタにされている(位置関係から言えば彼は寧ろ常識的かつ良識的な行動を取っているに過ぎないのだが…。また、この直前にユリアンはエレンに振られている)。猪突気味の傾向があり、考えるより先に足が動くタイプ。しかし、その姿を認める人間も多く、モニカには慕われ、ハリードにはプリンセスガードに推薦され、ミカエルにはあるEDで男爵にされ、かつモニカとの仲を認められている。父親を尊敬している。ゲーム中では語られないが、死食で妹を失っている。得意武器は剣。
- トーマス=ベント
- シノンの開拓民。22歳・男性。若者達のリーダー的存在でなんでも器用にこなす。実家は大商人。トレード(会社経営イベント)の物件としても「メッサーナベント農場」「シノンベント牧場」が登場する。自身も会社経営の才能があり、トーマスが主人公か仲間にいれば、フルブライトの誘いでトレードに参加できる。冷静で知性を持ち合わせるが、サラには甘い。得意武器は槍。初期でスコールを覚えるのは初期の選択で術を選ぶ。それ以外は主人公ではないか術を買うかどのどちらか。
- ハリード(エル・ヌール)
- トルネードの異名を持つ流浪の剣士。33歳・男性。色黒で長髪を後ろで纏めている。腕は立つが金にがめつく報酬はキッチリもらう主義。神王教団に滅ぼされた砂漠のゲッシア王朝の出身で、ファティーマという姫を探している。ナジュではエル・ヌールと呼ばれていた。名刀カムシーンに憧れており、曲刀を装備するとどの刀でも"カムシーン"と表示される。また、装備枠に曲刀専用の枠があるため、多少武器装備を制限される。なお、主人公達にはゲーム上では確認できない「がめつさ」という隠しパラメータが設定されており、ハリードはがめつさ14と初期段階では最も高い。得意武器は剣。
- ミカエル=アウスバッハ=フォン=ロアーヌ
- 名君の誉れ高きロアーヌの若き侯爵。27歳・男性。容姿端麗。軍隊の指揮能力に優れ、領民の評価も高い。ゴドウィン一派をワザと煽動し、ロアーヌ内部の不平分子のあぶり出しを行う一方で、部下であるラドムの裏切りをサラっと許したり、一介の市民に対し、一言のうちに官位や恩賞を与えるなど、アメとムチを見事に使い分ける切れ者…のはずなのだが、多少無茶な部分もあり、プレイヤーには「迷君主」とも言われている。本来はアウトドアな体質なのか、時折自らの影武者を城内に置いては、外の世界に出向く事もあり、外に出ている時は意外と庶民的である。初期がめつさはモニカに次いで低い。また、初期装備は主人公の中で一番豪華だが、それ故にOPイベントでミカエルを仲間にする事が出来るハリードやカタリナの場合は早々に装備を剥ぎ取られる事が多い。彼が主人公の場合に限り、戦争のミニゲーム「マスコンバット」(これ自体は他の主人公でも体験可)や、施政イベントを体験できる。得意武器は小剣。
- エレン=カーソン
- シノンの開拓民。サラの姉。20歳・女性。朱色の鮮やかな服と、ポニーテールが特徴。容姿端麗、プロポーションも抜群の男勝りで、腕っぷしが強く活発な性格。腕相撲ではシノンの男性は太刀打ちできないと言う。幼馴染のユリアンを友人としては慕っているが、恋愛感情はないらしい。ヤキモチ焼きだが、表立っては出さないように意識している。ちなみに、トレードでは「カーソン農場」が初めから傘下物件の扱い。これによると小麦農家。祖母が健在で、経営者となっている。物語の序盤から簡単に仲間に出来、尚且つ成長が早く即戦力として期待できる。得意武器は斧。仲間として迎える場合は斧より体術の方が閃きやすい。
- サラ=カーソン
- シノンの開拓民。エレンの妹。16歳・女性。姉とは正反対で、消極的。しかし頭はよく、姉からの自立心も持っている。決心した時の行動力は周囲の人間を驚かすほど。トーマスを慕っている。実は、死食に生き残った宿命の子。彼女を主人公にすると…?。得意武器は弓。
- モニカ=アウスバッハ
- ミカエルの妹。19歳・女性。誰よりもミカエルを慕っている。純真な性格で、兄と同じく美しい容姿である。プリンセスガードになったユリアンに惹かれている。また、がめつさの初期値は0である。序盤は非常に脆弱なため苦戦を強いられるが、癖がなく、長い目で見れば8人の中で一番の成長株と言えるかもしれない。得意武器は小剣。あるEDではユリアンと結ばれる。
- カタリナ=ラウラン
- モニカの侍女で護衛も務める剣士。24歳・女性。責任感が強く、常に沈着冷静。密かにミカエルに恋心を抱いているが、その事につけこまれてロアーヌに伝わる宝剣マスカレイドを盗まれ、髪を切ってマスカレイドを取り戻すための旅に出る。腕も確かで、マスカレイドを奪われた際はミカエルに「お前ほどの者から奪うとは」と言わしめる。宮廷に戻った際には髪を伸ばすことも可能。他の主人公では(OPイベント以外は)仲間にすることができない。得意武器は大剣。他の主人公では仲間にすることができないのはゲームシステム上やむを得ない事情もあると思われるが、それを差し引いてもかなりの戦闘能力の持ち主。あるEDではミカエルと結ばれる。
[編集] 主人公以外の仲間になる人物
旅先では、様々な仲間との出会いがプレーヤーを待ち受けている。 中には、どうしようもなく弱いが鍛えると化ける仲間から、入った時点から即戦力となる仲間までおり、実に千差万別である。
- タチアナ
- 街を放浪する家出少女。出会う度に様々な仮名を名乗るが、実はメッサーナ王国の都市リブロフの大商人ラザイエフ家の末娘。ミルフィーユ、エクレア、ババロア、タルト、シャーベット、クレープ、キャンディー、スフレといったスイーツの名前を名乗って勝手にパーティの欠員に入り込み、酒場では抜けてくれない(ただし、実家があるリブロフに行こうとすると勝手に抜ける)。ぬいぐるみを装備している。
- 詩人
- 聖王記を語り歩く吟遊詩人。新たな詩を見つけるためにパーティに入ろうとするものの、一旦仲間に入るとなかなか抜けてくれないという頑固な一面を持つ。四魔貴族を一体倒した場合は酒場で抜けてくれるが、その後仲間にするとまた抜けてくれなくなる。
- ミューズ
- 本名『ミューズ=クラウディア=クラウディウス』。メッサーナ王国の首都ピドナの名家クラウディウス家の令嬢であったが、父クレメンスが暗殺されてからは、ピドナ旧市街のスラムに隠れ住む。病弱だったが夢魔に打ち勝ってからは健康になる。LPも6と低く見た目どおり腕力などは当てにならないが、抜群の魅力を誇り魔力もそこそこ高い。また、夢魔との対決ではイベントで(大抵の場合)パンチ一発で夢魔を倒してしまうため、「ミューズパンチ」というネタになった。
- シャール
- ミューズを守る忠実な男。クレメンスの元部下で優れた術戦士だったが、リブロフの軍団長ルードヴィッヒに腕の腱を切られて利き腕が使えなくなっている。その為腕力と器用さが無いに等しいほど低いが、銀の手を装備すると元の能力を取り戻し文武両道の万能キャラになる。
- ノーラ
- 代々続く由緒ある鍛冶工房を継いだ女性鍛冶屋。しかし先代である父の仇を探すため、工房を出ることを考えている。鍛冶屋だけあって腕力と器用さがトップクラスであり、武器を扱う事に長けている。彼女がパーティにいると工房の開発が早くなる。また、彼女自身を工房のメンバーに回す事も出来る。
- ウォード
- ユーステルムに住む屈強な大男。ゲーム中は明かされていないがミカエルやモニカとは遠い親戚。狩り場に巣食った魔物を退治する仲間を探している。見た目どおり腕力と体力は高いが、器用さは微妙。
- ロビン
- ヤーマスに現れる謎の覆面男。ドフォーレ商会の悪事を懲らしめる正義の味方。その正体は…?素早さが高く、魔力もそれなりに高い万能タイプだが、意志力が全キャラ中最低。
- 偽ロビン
- ヤーマスに現れるロビンの偽者。本物同様ドフォーレ商会の悪事を懲らしめる正義の味方だが、一目で偽者と分かる体型。しかし、少なくともヤーマスの住民は偽者である事に気付いていない。その正体はロビンの…?術は全く覚えてないが、なぜか細身のロビンよりも素早さと魅力が高い。
- ポール
- 冒険家に憧れて旅立った青年だが、今は盗賊に身を落としている。ただし性根までは腐っておらず、主人公達が人身売買に合うと助けてくれる(女性がいる場合はパーティに加わる)。故郷のキドラントでは恋人・ニーナが帰りを待っている。仲間にする手順はやや面倒。能力的には平均的で、何をやらせてもそつなくこなすタイプ。
- 彼の名前の由来はアニメ『ポールのミラクル大作戦』に登場する主人公の名前から。
- ハーマン (ブラック)
- グレートアーチに住む白髪で義足の男。実は名高い海賊なのだが、四魔貴族の一人フォルネウスに片足を喰われると同時に生気を吸われ、老人のような姿になったらしい(実年齢は39歳)。複数のイベントの進行に必要な重要キャラ。条件を満たし、元の姿に戻るまでパーティを抜けず、酒場はおろか詩人と同様にエンディングまで外れないこともある。見た目どおり腕力・体力が低く、LPに至っては4と途轍もなく低い為、気を抜くと直ぐに死んでしまう。フォルネウスを倒すと、奪われていた生気と足を取り戻し(ゲーム内では何の説明もないが)、若返って能力が大幅にアップして自由に仲間から外せる。
- フルブライト
- 大商家フルブライト家の23代目当主。ただし、本人の年齢は23歳。術法も心得ている。トーマスにトレードの話をもちかけてくる。トレードでは同盟を組んでいるが、裏切って買収できてしまう(しかもトレード技「フルブライト演説」で自社に対して演説できる)事でネタにされている。また、たとえLPが0になって死亡してしまってもトレード技「フルブライト演説」でトレード中に呼び出す事が出来る上にイベント終了時に必ず現れる。
- ウンディーネ
- モウゼスの町の北半分を支配する天才的な玄武術士。北モウゼスのある住人曰く、若くはないらしい。優男を集めて周りに置いている。南の朱鳥術士ボルカノと争う。腕力はほとんど期待できないが、魔力はトップクラスで術を使うためのキャラであると言える。尚、天才玄武術士という設定ながら白虎術を使用する際に使うJPが1低くなる。
- ティベリウス
- 神王教団の教祖。教団を利用し私欲のために動く幹部マクシムスに気づかなかった。太陽術を得意とする。
- レオニード
- 数百年の時を生きる吸血鬼。若い女性の血を好み、伯爵の爵位を持つ。ミカエルとは旧知の仲であり、聖王や魔王とも面識があるという。吸血鬼なので他のキャラと多少扱いが異なる。聖王の血を受けたという聖杯を所持しており、城の奥にある聖杯の下にたどり着きに手に入れた者に従う。しかし、彼に聖杯を持たせたまま別れると、二度と仲間にできなくなってしまう。
- ボストン
- 世界の最果てに住むロブスター族の戦士。「バンガードに乗ってみたい」とパーティーに申し出る。パンチではなくハサミで格闘攻撃を行う。
- ようせい
- ジャングルの木の上で生活する悪戯好きの妖精。しかし恩情には厚く、助けてくれた者には協力を惜しまない。世界を巡業する見世物小屋に捕まっている。性別不明で男女両性からの魅了技に引っ掛かる。よくある妖精のイメージと違って腕力に優れ、槍の扱いに長ける。
- ぞう
- ラシュクータに住む異形の種族。ハナで盾を用いる事で両手武器と盾を同時に使える。「少年」を拾った象の弟。LPが36と非常に高い為、とある術の効果が最大限に活かされる。
- 雪だるま
- オーロラの彼方、雪の町に住む一族。永久氷晶を持つ事で外界でも行動できるようになる。仲間になる雪だるまは「~なのだ」「~のだ」口調という特徴があるのだ。300年前に訪れた聖王と面識あり。火術要塞での魔炎長アウナスとの戦いでは、彼以外の仲間が戦闘不能になった場合に限り、永久氷晶を使ってアウナスを倒す事ができる(この場合相打ちとなり仲間から外れて二度と仲間には戻らない)。
- 少年
- 様々な街で放浪している様子を見かける少年。誰とも接しようとしないが、主人公がサラなら心を許して仲間になってくれる。生まれてすぐ腐海に捨てられるが、象(アニキ)に拾われる。謎多き宿命の子。大剣「東方不敗」を持つ。
- バイメイニャン(白梅娘)
- ムング族の高名な術使い。かなりのお婆さんだが年齢を感じさせない元気さ。会話中に「ピー」と入れられてしまうほどに口が悪いのが玉に傷。ツィーリンを「リンリン」、ヤンファンを「ファンファン」と子ども扱いする。
- また、サイコメットのイベントの際にバカと罵りながら再びサイコメットをくれるさまは一部でツンデレ素養があるといわれている。
- ツィー リン(智鈴)
- 東の国の「ムング族の村」に住んでいる、族長の娘で弓の名手。村を取り仕切る立場ながら、西の世界へ興味がある。いつまでも子ども扱いをするバイメイニャンに我慢ならないらしい。
- ヤン ファン(楊芳)
- 東の国で衛将軍を務める人物。大将軍と共に『両楊』と称される。作戦指揮に優れる有能な男だが、バイメイニャンには頭が上がらない。
[編集] その他の人物
物語に深く関わってくる、重要人物たち。
- ヨハンネス兄妹
- 死食の研究をしている。親は死食の再来を流布して十数年前に処刑されている。兄は天体観測を生業にしているため、昼間は寝ている彼に代わって妹のアンナが応対する。トレードにも物件として登場する。
- 教授
- ツヴァイクの西に位置する森にひっそり(?)住んでいる、歌って踊れる自称天才教授。初登場時は本当に歌って踊りだす。年齢は30+?歳。天才ネズミのアルジャーノンを生み出す他、しばしば主人公達を騒動に巻き込むトラブルメーカー。トレードにも物件「教授の館」が登場し、入手すれば「教授のダンス」を覚えることが出来る。
- ツヴァイク公
- 北の大国ツヴァイク公国を治める。息子はバカ者と評判。展開によってはこのツヴァイク公の息子とモニカの縁談話が持ち上がる。
- フランツ
- 先代のロアーヌ侯。ミカエルとモニカの父。
- ゴドウィン男爵
- ロアーヌ候家の血縁。フランツ侯を殺し、モンスターの力を借りてロアーヌが占拠するがミカエル達に敗れて落ち延び、モニカを誘拐した。その後の消息は不明だが、死んではいないと思われる。
- エドウィン
- ミカエル編で登場。ゴドウィンの血縁を名乗りロアーヌに襲い掛かるが、真偽の程は謎に包まれている。
- ゴン
- ピドナ旧市街の子供。主人公は魔王殿で迷ったゴンを捜索することでクラウディウス家の信頼を得ることになる。また、マクシムスに騙されて夢魔の秘薬を渡され、ミューズが夢魔に意識を奪われる切っ掛けを作ってしまう。
- クレメンス
- 故人。クラウディウス家の前当主。人格者であり、ピドナの近衛軍団長で次期王位後継者の最有力候補だったが、神王教団に暗殺された。ミューズの父。神王教団の活動を禁止していた。
- ルードヴィッヒ
- リブロフの軍団長。現在はピドナを支配し、クレメンスとは違って神王教団を認めていて、式典の参加など友好関係にある。クレメンス暗殺に関与したかどうかは不明。リブロフ時代にハリードと義兄弟の契りを交わしているが、当のハリードは複雑な心境のようだ。全盛期のシャールと戦って押し勝つ程の腕の持ち主。王位後継の最有力候補。
- マクシムス(本名『ジャッカル』)
- 神王教団の幹部。その正体は海賊。モンスターと協力して聖王遺物を集め、神王教団乗っ取りを企んでいる。実力もさることながら、商売敵である海賊ブラックとは只ならぬ因縁があるようだ。なお、ブラックはジャッカルの首を掻っ切ったと言っており、その状態でどうやって生き延びたかは謎。
- ケーン
- ピドナの工房の技師。
- ボルカノ
- モウゼスの南を支配する朱鳥術士。アイテム作りの天才で頭の悪いモンスターを実験台にしている。術法を増幅する『魔王の盾』を巡って北のウンディーネと争っている。
- アレクセイ・ラザイエフ
- リブロフのラザイエフ商会の当主。放浪娘(タチアナ)の父。他に長男ニコライ、次男ボリス、長女ベラと計4人の子が居る。
- ぞうの兄
- 捨てられていた少年を拾って育てた。少年がモンスターにさらわれた時、助けに腐海へ行くが、醒めない眠りについてしまった。少年かサラが居れば目覚める。
- ニーナ
- ポールの恋人。キドラントで生贄にされてしまう。主人公が岩で入り口をふさがれた洞窟に閉じ込められた時は助けてくれた。なお、その時点でポールが仲間にいると会話がおかしな事になる。
- 彼女の名前の由来はアニメ『ポールのミラクル大作戦』に登場するヒロインの名前から。
- ファティーマ
- ゲッシア朝ナジュ王国の姫。ハリードの恋人。ナジュは神王教団を禁止したため教団に国を滅ぼされ、その際に行方不明になった。諸王の都で見かけたという噂がある。
- グゥエイン
- かつて聖王と共に戦った巨竜ドーラの子供。場合によっては主人公とのコンビでビューネイと戦う事が出来る。グゥエインとの共闘と対決はこのゲーム屈指の名場面と言われているが、彼から手に入れた竜鱗を剣以外の竜鱗シリーズにしてしまうとEDのある場面がネタになってしまう事でも有名。
- ヤン ユーチュン(楊遇春)
- 黄京の大将軍。ヤンファンに手紙を出した直後にツァオガオに捕らえられる。
- ツァオ ガオ(趙高)
- 幼いミカドを傀儡にしている黄京の宰相。アビス勢力と手を組んだ。同名の宦官(趙高)がモデル。
- ヒィアン ユー(項羽)
- ヤンファンを仲間にした場合のみ、作戦の代役を務める。同名の項羽がモデルであるが、実力は大きく劣る。
[編集] 魔王・聖王時代の人物
物語開始前から「歴史」として語られている人物たち。
- 魔王
- 600年前の死食で生き残った宿命の子。アビスゲートを開いて四魔貴族を従えた。長きに渡り恐怖政治を敷いたのち、東方に渡って消息不明に。
- アル・アワド
- 魔王軍と戦い人々を守った英雄。本物のカムシーンの使い手。ゲッシア朝ナジュ王国の初代国王で諸王の都に葬られている。ハリードとファティーマの祖先。
- 『聖王』アウレリウス
- 300年前の死食で生き残った宿命の子。12歳で奴隷商人に売られ、19歳の時フルブライト将軍の養子になる。魔王亡き後に野放しになっていた四魔貴族をアビスゲートと共に封じた。聖王の姉の子孫が聖王廟を管理している。
- フェルディナンド
- 聖王十二将の中でも聖王三傑と呼ばれる一人。猛将。立国の予言がされていた。後に王位を辞退して海を渡り、魔王時代に滅びてビューネイの領域になっていた古ロアーヌを復興させてロアーヌ侯になった。ミカエルとモニカとウォードの祖先。
- パウルス
- 聖王十二将の中でも聖王三傑と呼ばれる一人。後にメッサーナ王国の国王になった。
- ヴァッサール
- 聖王十二将の中でも聖王三傑と呼ばれる一人。玄武術士の女性。大型船で西大洋へ魔海侯フォルネウス討伐に7度挑むも7度船を沈められた聖王に、オリハルコン捜索とバンガード建設を提案。玄武術士たちと共にバンガードを動かした。
- ヒルダ
- 後にフェルディナンドの妻になった。マスカレイドの使い手。
- アウレリウス
- パウルスの養子になって王位を継いだ。聖王とは同名の別人。
- フルブライト将軍
- 聖王を養子にとった。フルブライト12世。フルブライト23世の祖先。
- チャールズ
- フルブライト将軍の息子。聖王の義兄弟。
- ピドナ工房の初代親方
- 聖王と共にアラケスの魔槍を鍛えなおして、聖王の槍をつくった。後に工房に聖王の槍が飾られるようになった。ノーラの祖先。
- 巨竜ドーラ
- ルーブ山地に棲む竜。聖王を背に乗せて魔龍公ビューネイと戦った。しかし竜であることの性により、人の肉を食らい、宝を奪うことをやめなかったため、友である聖王に討伐され、その腕の中で息絶えた。グゥエインの母親。
[編集] 四魔貴族
魔王の時代より以前からアビスに住んでいた4匹の魔物。主人公の当面の目標は、この四魔貴族を地上から駆逐する事にある。
四魔貴族はアビスに本体がおり、自分達の力があまりにも強大すぎて、死食の影響で不完全に開いただけのアビスゲートではアビスから抜け出せず、アビスゲートより己の幻影を送り込んでゲートを守っている。なお幻影はどれも巨大な怪物の姿をとっているが、本体そのものは皆、人と同じサイズである。
- 『魔戦士公』アラケス
- 魔王殿の封印された深部にあるゲートを守る。得意技はやきごて、ブラックジャック、大回転。聖王に魔槍を奪われてからは新たに鍛えた槍を使っているが、未だ鍛えた熱が冷めていない。本体は筋骨隆々とした精悍な男性の姿。
- 『魔龍公』ビューネイ
- タフターン山のゲートを守る、四魔貴族の紅一点。得意技はトリニティブラスター、アースライザー、超高速ナブラ。かつて魔王が消えた後は空を支配していたが、巨竜ドーラに乗った聖王と空中戦を繰り広げて敗れた。己の領域内で栄えるロアーヌに襲撃を掛けている。本体は美しい女性の姿。
- 『魔炎長』アウナス
- ジャングルの火術要塞のゲートを守る。得意技は死神のカマ、ヒートウェイブ、火炎。常に炎をまとっており、近づくものに炎によるカウンターでダメージを与える。ジャングルの気温を上昇させている。本体は老人の姿。彼のみ、本体が完全な人型ではなく、炎の精霊のような体をしている。
- 『魔海侯』フォルネウス
- 深海に沈む海底宮のゲートを守る。得意技はメイルシュトローム、マイティサイクロン、マッドサンダー。かつて魔王が消えた後は海だけを支配し、陸に関心を示さなかったので聖王時代においても静海沿岸地域だけは繁栄していた。聖王が巨大な船で討伐に向かうたびに船を沈めたが、バンガードは沈めることができなかった。数年前には海賊ブラックの船を沈めて足を喰らった。配下のものに最果ての島とバンガードを襲撃させている。本体は美しい少年の姿。幻影の姿形や女性を誘惑する攻撃はソロモン72柱の魔神フォルネウスがモデルになっていると思われる。
[編集] 地名紹介
- シノン
- ロアーヌ辺境の開拓地。イベントのみの登場でゲーム中訪れることはできない。
- ロアーヌ
- ミカエルが治める城下町で、城ではさまざまな政治が執り行える。近くにミュルスがある。
- ミュルス
- ロアーヌ地方で唯一港をもち、この地方の玄関と言われる町。聖王時代はただの村だった。
- ポドールイ
- 吸血鬼のレオニード伯爵の居城がある北方の夜の町。
- ピドナ
- 各都市を結ぶ世界最大の都市。王宮がある。新市街と旧市街に分かれる。旧市街には魔王の王宮であった魔王殿がある。アルバート王が死んでメッサーナ王家が途絶えたため後継争いが起こり、ピドナの近衛軍団長クレメンスが勝ったものの暗殺された為、リブロフの軍団長ルードヴィッヒが現在治めている。
- ツヴァイク
- 北方最大の都市。ツヴァイク公がトーナメントを開催している。西の森には謎の教授が住んでいる。
- キドラント
- ツヴァイクと北方地方を結び、ユーステルムと繋ぐ船がある町。怪物が現われ、いけにえに差し出す人を探すのに困っている。この町の町長はファンの間でこの作品中最悪のキャラとされ、苦情まで出たがスクウェアの対応によると町長は改心したとのこと。(よく間違えられるが村ではなく町であり、村長ではなく町長である。)何故、そのような評になったかは推して知るべしだが、単純なイベントの設定ミスだと思われる。ちなみにこの町長はトレードのエージェントも務めている。
- ランス
- 聖王廟がある町。聖王の姉の子孫である聖王家現当主とヨハンネス兄妹が住む。死食が起こったため、聖王廟ではアビスと戦う力があるものを探して試練が開かれている。また、ヤーマスとファルスとの交易が盛んだが、それらを結ぶ道に盗賊団が邪魔している。
- ユーステルム
- 極寒の地に位置する北方の街。氷湖に狩に行くこともできる。
- バンガード
- 町全体が海上要塞であり、海を走ったり海に潜ったりする機能を持っていたが、現在は停止している。
- ヤーマス
- 静海沿岸地方の北西に位置する港町。ドフォーレ商会が裏で暗躍しているが、それを止める正義の味方の姿も見られる。
- ウィルミントン
- 大商人フルブライトが住む街。自称『意外な人』がトレードのエージェントをしている。
- モウゼス
- 静海沿岸地方の西岸に位置する街。最近引っ越してきた2人の術士があるものを巡って街を二分する騒動を起こしている。
- スタンレー
- ピドナの北方に位置する田舎町。ファルスと敵対している。兵力に乏しいがファルスの襲撃に備えて軍備を増強している。
- ファルス
- ピドナの北方に位置する港町。スタンレーと敵対している。スタンレーに盗賊団の濡れ衣を着せて制圧することでルードヴィッヒに対抗して王国の後継者になろうとしている。
- リブロフ
- ナジュ砂漠の玄関口に位置する町。大商人ラザイエフ家の屋敷がある。リブロフの軍団長ルードヴィッヒはピドナでの政権にのみ関心を払ってリブロフを省みず、リブロフは神王教団をバックに独断でロアーヌを狙っている。
- グレートアーチ
- 南国のリゾート地。海賊ブラックの財宝を求める冒険家達の拠点。
- アケ
- 南方に広大なジャングルを望む村。かつては海賊ジャッカルの根城だった村。
- ラシュクータ
- 東方に近い森に佇む町。ぞう族が住む。
- 妖精の村
- ジャングルの中にある悪戯好きの妖精が住む。火術要塞への正しい道を知っているが恩がなければ嘘を教える。
- 雪の町
- 北方のオーロラの彼方に位置する雪で覆われた町。雪だるま族が住む。かつて聖王が訪れて雪だるまの協力のもと氷の剣を手に入れた。
- ムング族の村
- 東方に位置する草原を駆るムング族の村。
- ネフト族の巣
- 虫型の種族が住んでいる。アビスのゼルナム族に襲われた。サイコメットから読み取れる彼等の思考にある「ニク」は肉ではなく、ネフト族の言葉とのこと。
- 玄城
- 東方地域の町。将軍ヤン ファンが住む。
- 黄京
- 東方地域の首都。幼いミカドの政治をツァオガオが操っており、最後のアビスゲートがある。
- ルーブ山地
- 巨竜グゥエインが住む。グゥエインは、その昔聖王に協力してビューネイとともに戦った巨竜ドーラの息子である。
- タフターン山
- ロアーヌの南東に位置する世界最高峰の山。かつて四魔貴族の一人ビューネイが拠点にしていたという。
- 西の森
- ツヴァイクの西に位置する小さな森。自称天才教授を名乗る女性が住む。
- ナジュ砂漠
- リブロフの西方、アクバー峠の向こうに位置する一面の砂漠。かつてはナジュ王朝が栄華を極めていたが、現在は神王教団が塔を建てている。砂漠の東側は西側の人間にとって人類未踏の地になっている。
- 腐海
- ナジュ砂漠と草原の間に位置する湿地帯。そこにはかつてぞう族の先祖が住んでいた建物がある。魔王が東方に侵攻した際、地が腐り、人々は呪いでぞう族に変えられた。
- 火術要塞
- ジャングルに位置する四魔貴族アウナスが構えた要塞。中は炎であふれている。
- 財宝の洞窟
- グレートアーチ近辺に点在する洞窟。この中の一つに海賊ブラックが残した財宝があるというが…。
- 野盗の洞窟
- スタンレーの西側で出没する野盗の住む洞窟。のちにモンスターに乗っ取られる。
- 洞窟寺院跡
- スタンレーの西側に位置する、死を崇拝していた古い宗教の洞窟寺院跡。
- いけにえの穴
- キドラントの村を襲う魔物のすみか。村の人々が生贄を捧げている。
- ポドールイの洞窟
- いくつかの財宝が眠るポドールイの近くにある洞窟。
- ゼルナム族の巣
- 東方で消息を絶った魔王の鎧が残されている。魔王の鎧が第5のゲートとは別に、アビスからのゲートを作ってゼルナム族を呼び出している。
[編集] 聖王遺物・魔王ゆかりの品々
聖王・魔王、またはその仲間が存命時に使用したと言われている道具。総じて強力なアイテムであり、かなりの割合で戦闘が楽になる。例外を除き、1つしか手に入らない為、扱う際には細心の注意が必要。
[編集] 聖王遺物
- 聖王の槍
- かつて魔戦士公アラケスが使っていた魔槍を、聖王とピドナの工房の親方が改良した槍。ノーラの鍛冶工房が所有していたが、ノーラの父親を殺した犯人によって盗まれてしまう。神王の塔で入手可能。固有技として「勝利の詩」がある。
- 聖王ブーツ
- 聖王廟で入手可能。スタン耐性を持つ上、先制攻撃ができることも。
- 聖王のかぶと
- 聖王廟で入手可能。精神攻撃の耐性を持つ。
- 王家の指輪
- 聖王家に代々受け継がれている指輪。封印された魔王殿の深層部に入るのに必要となる。自動回復&気絶攻撃無効化能力を持つ。これを利用した資金稼ぎ技は有名。
- 妖精の弓
- 聖王廟で入手可能。ただでさえ高い命中率が固有技「妖精の矢」で更に上がる。
- マスカレイド
- ロアーヌ侯家に伝わる小剣。本来はロアーヌ侯妃に持たされる。カタリナが管理を任されていたが、何者かによって盗まれてしまう。神王の塔で入手可能。「ウェイクアップ」すると大剣となり、「ムーランルージュ」という固有技が使える。
- 七星剣
- 神王の塔で入手可能。固有技の「スターバースト」でパワーアップし、攻撃力60と全ての武器の中でトップになり、固有技の「スターストリーム」が使えるようになる。しかし、戦闘終了もしくはスターストリームを使用すると元の攻撃力に戻る。バグ技により、常時パワーアップ状態の通称「LV七星剣」を手に入れることができる。
- 栄光の杖
- 神王の塔で入手可能。固有技「ブレス」で攻撃力を上げることができる。敵が落とす事もある。
- 銀の手
- ミューズの夢の中(ピドナ王宮)で入手可能。装備することによって二刀流が可能になる。ちなみに、シャールが装備すると利き腕が復活する(パラメータ上は腕力と器用さの上昇という形で現れる)が、二刀流はできない。
- 聖杯
- レオニード城で入手可能。聖王の血を受けた。装備しているキャラはターンごとにWPが1回復する。
- 氷の剣
- 氷銀河で入手可能。氷銀河で生成される自然が生んだ大剣。聖王が入手したのち新たに生成された物。絶大な攻撃力を誇る大剣だが、通常攻撃の扱いが他の大剣と異なり、技を閃きにくくなる傾向があるので注意が必要。装備者は常時フリーズバリアがかかり、行動前に攻撃されて反撃するとそのターンは行動できない。固有技に「霧氷剣」がある。
[編集] 魔王遺物
魔王シリーズの武具は1つでも装備するとWP・JPの消費が2倍になる。だが、ある術を併用すると……
- 魔王の盾
- モウゼスの死者の井戸の底で入手可能。回避率0%だが、盾が自身の意思で敵の攻撃を防御する。術法の威力を高める効果があり、ウンディーネとボルカノはこの盾をめぐって争っている。
- 魔王の斧
- 神王の塔で入手可能。斧の中では最高の攻撃力を誇る。固有技「ファイナルストライク」が使用可能。他のファイナルストライクが使用可能な武器と異なり、ファイナルストライクによって砕け散っても戦闘終了後に復活再生するという特徴がある。
- 魔王の鎧
- 東方の洞窟に眠る、最強クラスの鎧。アビスゲートへ向かう際に入手できる4つの鎧の特長を併せたような能力。アビスからゼルナム族を呼び出していた。倒すことで入手可能。
[編集] ラスボスに関して(ネタバレ注意)
ラスボスは、サラと少年の宿命の子の力が形作った破壊するもの(ただし『ロマンシング サガ -ミンストレルソング-』に登場する本作のセルフパロディ『命をくらう斧』では、破壊するものはもともと存在していたことになっている)。四魔貴族の本体を倒せば、若干倒すのが容易になる。「闇の翼」発動後は、攻撃対象を強制的に変更するフェイタルミラー、高確率で魅了させるイビルウィスパー、死者を操るハウリングなどの特殊技を使用する。 「闇の翼」は太陽と月の術法で解除でき、主人公とラスボスのHPが回復するが、実際はラスボスのHPは減っている。ただし、回数制限がある。
[編集] エンディング(ネタバレ注意)
どのキャラを主人公にしたかで当然エンディングは異なってくるが、どのキャラクターをパーティーに入れたかによっても、エンディングは変化する。たとえば、モニカ主人公でユリアンをパーティーに入れて(逆にユリアン主人公でモニカをパーティに入れても)ラスボスを倒した場合、モニカはユリアンと結婚することになる。ユリアンは結婚に際し、身分の違いをなくすため、ミカエルから男爵の爵位を与えられる。また、ハリードに関しては、諸王の都でカムシーンを入手したかどうかで、エンディングが分岐する。
以下、主人公ごとのエンディング分岐条件
- ユリアン
- プリンセスガードに入隊し,モニカと駆け落ちしており、ラスボス戦でモニカがパーティにいる。もしくはプリンセスガードに入隊し、モニカと駆け落ちしていない。さらにもしくはプリンセスガードに入隊せず、モニカと駆け落ちし(ビューネイのロアーヌ襲撃にロアーヌに行く)、ラスボス戦でモニカがいる。
- 上記の条件を満たしていない状態でラスボス戦でエレンがパーティにいる。
- 上記2つの条件をどちらも満たしていない。
- トーマス
- トレードイベントを全てクリアしている。
- トレードイベントをクリアしていない。
- ミカエル
- ロアーヌの国威が「最高」になっている。
- ロアーヌの国威が「強大」になっている。
- ロアーヌの国威が上記2つのどちらにもなっていない。
- ハリード
- 諸王の都に一度でも行って、かつカムシーンを手に入れていない。
- カムシーンを手に入れた、もしくは諸王の都に一度も行っていない。
- モニカ
- ユリアンと駆け落ちして、かつラスボス戦でユリアンがパーティにいる。もしくはユリアンと駆け落ちしていない。
- ユリアンと駆け落ちして、ユリアンをパーティから外している。
- サラ
- ラスボス戦でエレンとユリアンがパーティにいる。
- ラスボス戦でエレンがパーティにいる。
- ラスボス戦でエレンもユリアンもパーティにいない。
- エレン
- ラスボス戦でユリアンがパーティにいる。
- ラスボス戦でユリアンがパーティにいない。
- カタリナ
- ラスボス戦でミカエルがパーティにいる。
- ラスボス戦でミカエルがパーティにいない。
[編集] バグとハマリの存在
いくつかバグとハマリが存在する。
- 黄京突入イベント前にバイメイニャンを仲間に加えて、LPを0にして死亡させるとゲームクリアが不可能になる。
- 神王の塔のある物件を残した状態で神王の塔にマクシムスが逃げ込むと、トレードイベントの最終段階であるアビスリーグ打倒が不可能になる。ゲームのクリアそのものには影響しないが、前述のエンディングで差異が生じる可能性がある。
[編集] レアモンスターと改造
上でも記述したが、このゲームには通常はその姿はエンディングでしか見ることができず、プレイ中にはほとんどの場合出会うことのないレアモンスターというものが複数存在している(トウテツ、ザッハークなど)。これは、カセットロムにプログラミングされている「出現するモンスターのレベル」にあらかじめ上限が定めてあるためで、これがレアモンスターの出現するレベルに到達しないため出現しないのである。これらのレアモンスターと出会うにはこの上限をはずす改造をエミュレーターやプロアクションリプレイなどを使って行う必要性がある。また、一部のカセットロムはこの上限が高く定められていて、改造なしでも一部のレアモンスターに遭遇できるということや、この改造でも出てこないため、エミュレーターで出現モンスターのデータをいじらないとでてこない「没モンスター(スフィンクスなど)」の存在も判明している。
[編集] 音楽
「ロマンシングサガ3 オリジナルサウンドトラック」
DISC1
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DISC2
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DISC3
- 魔王殿
- 魔王殿地下
- ビューネイの巣
- 火術要塞
- 海底宮
- 迫り来る危機
- 四魔貴族バトル1
- 全滅のテーマ
- 悲しみのテーマ1
- 悲しみのテーマ2
- いざ戦場へ・・・
- 玄城バトル
- ラストダンジョン
- 四魔貴族バトル2
- アビスゲート
- ラストバトル
- エピローグ~新たな旅へ~
- エンドタイトル
- ファンファーレ(ショートミュージック)
- 宿屋で一泊(ショートミュージック)
- トレード~逆襲~(ショートミュージック)
- トレード~敗北~(ショートミュージック)
- きょ・う・じゅのテーマ(オリジナルバージョン・ゲーム未使用)
[編集] 参考文献
- Romancing SaGa3 練磨の書(ISBN 4-89366-459-X)