三十年式銃剣
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全長 | 512mm |
刀身 | 40㎜ |
重量 | 約700g |
製造 | 日本 |
三十年式銃剣(さんじゅうんねんしきじゅうけん)は明治30年に日本軍に採用され、以後終戦まで使われ続けた日本軍の主力銃剣である。
[編集] 解説
明治30年に旧式化した村田銃の後釜として三十年式歩兵銃が採用されるのにともなって、一緒に採用されたのが当銃剣である。 殆どの日本軍の銃器に装着でき(小銃はもとより短機関銃や軽機関銃、果ては重機関銃にまで取りつける事が可能だった。ただし機関銃に関しては格闘の道具としてでは無く、射撃の反動による銃口のハネ上がりを押さえる為の「重り」としての意味合いが強い。)、刀剣型で刺突しにくく、細長いために屈曲、折損しやすいといった欠点が指摘されつつも特に大きな改良が加えられることも無く終戦まで使用され続けた。 細かいバリエーションが20種類ほど有り(製造所の違い等)、大きく「初期」「中期」「後期」に分けることが出来る。特徴としては初期の刀身は黒染めで、中期後期は黒染めの工程を省いている為銀色と言う事が挙げられる。