三宝山
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三宝山(さんぽうざん)は埼玉県秩父市と長野県南佐久郡川上村の境にある標高2483mの山で、奥秩父の山域の主脈の一つ。
埼玉県の最高峰。また、荒川の集水域の最高峰でもある。
木暮理太郎著『山の憶い出』などによれば、江戸時代には、現在の木賊山、甲武信ヶ岳、三宝山は「一つの山」と認識されていて、その名を三方山または国師岳または國師嶽あるいは拳岳としていた(とされている)。それが明治時代の日本全国の地図作成作業(陸軍省陸地測量部)において、最も高度のある峰には敬意を表して三宝山という名を与え一等三角点を置き、もう一つの峰には甲武信ヶ岳という名を与え、もう一つの峰は木賊山と命名したのだという。
登り方としては、長野県川上村の毛木平または、埼玉県秩父市の栃本から十文字峠を通るか、甲武信ヶ岳山頂から十文字峠に進むと(甲武信ヶ岳までの登り方は当該項目を参照のこと)、その通過点にあることになる。
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[編集] 周辺にある小屋
- 甲武信小屋
- 笹平避難小屋
[編集] 隣接する山
[編集] 関連項目
[編集] 関連著作
- 『山の憶い出』木暮理太郎著 平凡社ライブラリ-版 上:ISBN 458276293X 下:ISBN 4582762972