上田交通モハ5260形電車
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上田交通モハ5260形電車(うえだこうつうもは5260がたでんしゃ)、及びクハ260形電車は上田交通、及び前身の上田丸子電鉄で使用されていた電車で、次の3種類があった。
- モハ5261・クハ261 (初代)
- 伊那電気鉄道の木造買収国電の譲受車。丸子線所属。1959年にに鋼体化され、モハ5271・クハ271 (初代)となった。
- モハ5262・5263、クハ262
- モハ5261・クハ261 (2代)
- 長野電鉄からの譲受車。別所線所属。本項ではこれについて記述する。
[編集] 概要
モハ5261・クハ261の計2輛が在籍していた。いずれも1978年12月に長野電鉄(長電)から譲り受けた車輛で、1986年10月の1500V昇圧まで使用された。
モハ5261は1933年4月に汽車会社で製造された、長電の前身である長野電気鉄道のモハ111で、クハ261の種車でもあるモハ100形の増備車である。長電発足後は1953年7月にモハ201に改番された後に、長野~善光寺下間地下化に備え、1978年9月18日付けで廃車となり、上田交通に譲渡され、同年12月1日付けでモハ5261となった。
クハ261は1926年6月の長野電気鉄道権堂~須坂間開業時に汽車会社で製造したモハ100形102で、長電発足後も改番されずに、111と同時に廃車、上田交通へ譲渡されたものの、102についてはしばらく手を付けられず、5261就役から1年3か月後の1980年3月19日になってようやく、両運転台のまま電装解除を受けてクハ261となった。
架線電圧の750V降圧及び102の電装解除、車体のステップ撤去、塗色変更以外は長電時代の姿を留めていたが、1986年10月の別所線1500V昇圧により、2輛とも廃車された。
[編集] 車番について
本形式はいずれも全長16.65mのため、上田交通の付番要領に則れば本来はモハ5270形・クハ270形となるはずのものであった。なお、モハ5270形・クハ270形は本形式に続いて長電から譲受した川造形電車が付けているが、これも本形式と同じく2代目である。
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