長野駅
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長野駅(ながのえき)は、長野県長野市大字栗田にある東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)・長野電鉄の駅である。
長野県の県庁所在地・長野市の中心駅であり、長野県一の規模を誇るターミナル駅である。現在、長野新幹線(北陸新幹線)の終点駅となっている。
目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- 長野電鉄
[編集] 駅構造
[編集] JR
- JR駅は5面9線の橋上駅である。在来線ホームは西側3面5線、新幹線ホームは東側2面4線となっており両方とも地平部にある。
- 古くは仏閣駅舎が有名だったが、新幹線開業と同時に近代的なデサインの駅になった(現在4代目)。西口のことを善光寺口と呼ぶ。
- 善光寺口と東口のふたつの大きな出入口があり、東西自由通路でつながっている。市街地(繁華街)側が善光寺口。東口側は新幹線開業に伴う改修で、ペデストリアンデッキが新設され、ユメリア北中通りに直通している。(なおペデストリアンデッキは現在、一部供用中であり、東口周辺の再開発事業である長野駅周辺第二土地区画整理事業が、2016年度(平成28年度)に完了するまでに、全線供用される予定である)
- 駅ビルMIDORIとの連絡口として、ミドリ口がある。但し、きっぷ売り場、改札口など最低限の設備しか無い。
- 改札は在来線中央改札、新幹線改札、新幹線・在来線乗り換え改札、ミドリ口改札の合計4ヶ所、全て橋上にあり、ミドリ口改札以外は自動改札となっている。なお、ミドリ口改札は在来線側のみにある。
- 在来線中央改札と新幹線改札、みどりの窓口などは、善光寺口と東口を結ぶ自由通路(橋上)に面している。
- 2階待合室は午前0時に施錠される。
- 自動体外式除細動器(AED)設置駅。3月3日現在、目で確認できたもので、在来線コンコースの改札口近く、在来線コンコースのトイレ前、新幹線コンコースの改札口近くに設置されている。どちらも改札内で、駅コンコースで急病人が発生したときは利用者に設置位置がわからず、大変危険である。
- のりば
2・4~7 | ■信越本線 | 妙高高原・新井・直江津・新潟方面 |
■飯山線 | 飯山・戸狩野沢温泉・十日町方面 | |
2・3・5~7 | ■信越本線 | 安茂里・篠ノ井方面 |
■特急しなの | 松本・中津川・名古屋方面 | |
■篠ノ井線 | 明科・松本・塩尻方面 | |
■しなの鉄道線 | 上田・軽井沢方面 | |
11~14 | ■長野新幹線(北陸新幹線) | 軽井沢・高崎・大宮・東京方面 |
- 信越本線は南北から乗り入れてくる路線のすべてがこの駅を起終点としているため、運転系統が大きく分断されている。そのため、同本線で当駅をまたいで乗車する場合、乗り換えを要することがほとんどである。
- 在来線は2・3・4・5・6・7番線が割り当てられている。
- 新幹線は11番線~14番線が割り当てられている。なお、可動式扉は設置されていない。
- 1番線は欠番。もともとは存在したが今は駐車場となっている。3・4番線は同じホームで安茂里方が3番線、北長野方が4番線となっている。3番線はしなの鉄道線上田・小諸・軽井沢方面、4番線は飯山線替佐・飯山・戸狩野沢温泉方面の専用ホームとなっている。なお、しなの鉄道線はその他のホームにも発着する。また、飯山線の到着列車は2番線に入る場合がある。
- 2番線と5~7番線は方面別の振り分けは特になされてはいないが、6番線は全ての特急「しなの」号松本・中津川・名古屋方面の発車に充てられ、日中はほぼしなの号発車専用ホームとなる(日中以外を中心にその他の列車も発着する)。また、7番線は信越本線妙高高原・新井・直江津方面の普通列車の発車に充てられることが多い。
- 全てのホーム上(3番線は除く)の北長野駅側の端にはトイレがある。
- 全ホームごとに異なった発車メロディが鳴る。2006年2月28日までは全ホーム同じ曲が鳴ったが、変更された。長野支社初のテイチクエンターテイメント製メロディー採用駅である。但し、4番線から発車する飯山線列車のうち、ワンマン列車については発車メロディを扱わない。
- 駅西側には在来線車両を停泊させるための電留線が設けられている。
[編集] 長野電鉄長野線
- 長野電鉄の駅舎・ホームはJR長野駅の善光寺口側の地下にある。
- JRの地上駅とは徒歩連絡となっている。
- 連絡地下道によって東口とも連絡している。
- ながの東急百貨店、駅ビルMIDORIとも地下で直結している。
- コンコースのある地下1階に改札、自動券売機4台(押しボタン式が垂直式1台・傾斜型2台、タッチパネル式1台)があり、その他駅務室、宿直室がある。
- ホームのある地下2階には、運転取扱室、乗務員控室、電気室、機械室、発電機室がある。
- かつて地上駅だった頃は島式ホーム1面2線(国鉄長野駅の貨客分離後からは相対式ホーム2面2線)で、国鉄長野駅との間に貨物列車などの直通列車用の連絡線が存在した。
- のりば
(北側から順に)
1 | ■長野線 | 須坂・小布施・信州中野・湯田中方面(主に各駅停車) |
2番線降車ホーム | ||
2 | ■長野線 | 須坂・小布施・信州中野・湯田中方面(主に特急) |
3 | ■長野線 | 須坂・小布施・信州中野・湯田中方面(主に各駅停車) |
[編集] 利用状況
2005年度の1日平均乗車人員は21,894人である。(JR東日本)
[編集] 貨物取扱
JR貨物の貨物駅でもあり、一部貨物の取扱を行っている。
- 取扱貨物は、専用線発着の車扱貨物である。
- 旅客駅北側に新潟燃商 長野油槽所があり、施設へ専用線が続いている。根岸駅に専用線が接続する新日本石油精製根岸製油所より、石油類輸送貨物列車が運行されている。
- 一般向けの車扱貨物に関しては1968年まで行われ、現在の善光寺口(西口)側商業地付近に貨物ホームがあった。小規模であったため廃止され北長野駅へ移設、大規模化された。
[編集] バス
長野バスターミナルが長野駅から離れているため、川中島バス・長電バスが運行する長野市内の路線バスのほとんどがこの駅に集まる。
[編集] 善光寺口
善光寺口のバスのりばは、1~6番はロータリー内にあり、川中島バスの高速バスなどが発着する7番はウエストプラザビル前にある。長電バスの高速バスのりばは、駅から300mほど北に離れた長電パーキング前。 特急・急行バス以外の路線ほとんどがこちら側からの発着。
- のりば1(善光寺・長野市北部方面)
- 川中島バス
- 10 善光寺大門(びんずる号)
- 11 善光寺・宇木
- 16 善光寺・若槻団地・若槻東条
- 17 善光寺・西条・若槻東条
- 川中島バス
- のりば2
- のりば3(長野市南部方面)
- のりば4(長野県庁・長野市役所方面)
- のりば5
- 長電バス
- 7 中央警察署・運動公園東
- 9 平林・市民病院・柳原
- 12 本郷駅・福井団地・牟礼
- 長電バス
- のりば6(権堂・長野市北部方面)
- 長電バス
- 1 SBC・本町・東長野病院
- 2 SBC・三才駅・市民病院・柳原
- 3 SBC・浅川西条
- 長電バス
- のりば7
- 川中島バス
- 【高速】 新宿
- 【高速】 成田空港
- 【高速】 京都・大阪
- 【高速】 名古屋(中央道高速バス)
- 【高速】 中部国際空港
- 【高速】 甲府
- 【高速】 飯田(みすずハイウェイバス)
- 【高速】 松本
- 【高速】 佐久・臼田
- 70【急行】ループ橋・戸隠高原
- 71 バードライン・戸隠高原
- 72【急行】いいづなリゾートスキー場(冬期)
- 73 県道・戸隠中社
- 74 鬼無里
- 79 川後・滝屋
- 川中島バス
- 長電高速バスのりば(東急シェルシェ向かい)
- 長電バス
- 【高速】 池袋(サンシャインシティプリンスホテル)
- 【高速】 京都・大阪
- 【高速】 新潟(万代シテイバスセンター)
- 長電バス
- ホテルメトロポリタン長野
[編集] 東口
以前は「裏口」であったため乗り入れる路線はほとんどなかったが、駅舎改築に伴う整備後はスキーリゾートなどへ向かう特急・急行バスを中心にこちら側の発着に移されている。
- のりば1
- 長電バス
- 8 高田・屋島・須坂駅
- 14 日赤・保科温泉
- 15 日赤・水野美術館・アークス
- 15 檀田・浅川西条
- 長電バス
- のりば2
- 川中島バス
- 85 松岡
- 【特急】エコール・ド・まつしろ号(特定日)
- 川中島バス
- のりば3
- 長電バス
- 【急行】 志賀高原
- 【急行】 北志賀高原
- 長電バス
- のりば4
- 長電バス
- 【急行】 野沢温泉
- 【急行】 斑尾高原
- 長電バス
- のりば5
- 川中島バス
- 【特急】 大町温泉郷・扇沢駅
- 【高速】 妙高高原(冬期)
- 川中島バス
- のりば6
- 川中島バス・松本電鉄バス
- 【特急】 八方・栂池・白馬乗鞍
- 【高速】 上高地(夏期)
- 川中島バス・松本電鉄バス
[編集] 駅周辺
[編集] 善光寺口方面
- 善光寺
- 長野県庁
- 善光寺白馬電鉄本社
- 旧南長野駅
- 長野市役所
- 信州大学教育学部(西長野キャンパス)
- ホテルメトロポリタン長野
- ながの東急百貨店/シェルシェ
- マイタウン シーワン
- もんぜんぷら座
- TOiGO(信越放送本社)
- 八十二銀行本店
- 長野放送本社
- アニメイト 長野店
- スターバックスコーヒー
- ウエストプラザ長野
- 平安堂 新長野店
- エーワンシティ
- MIDORI
- 二線路通り
- 長野大通り
- 長野中央通り(善光寺表参道)
- 市役所前駅
[編集] 東口方面
- JR東日本長野支社
- メルパルク長野
- ビッグハット/長野市民文化ホール
- 県民文化会館/県立図書館/若里公園
- 信州大学工学部(若里キャンパス)
- 長野朝日放送本社
- テレビ信州放送センター
- NHK長野放送局
- 長野県工業技術総合センター
- 材料技術部門
- 食品技術部門
- 長野赤十字病院
[編集] 歴史
- 1888年(明治21年)5月1日 - 開業。
- 1928年(昭和3年)6月24日 - 長野電鉄の長野駅が開業。
- 1936年(昭和11年)3月30日 - 仏閣型駅舎完成。
- 1965年(昭和40年)10月1日 - みどりの窓口設置。
- 1968年(昭和43年)10月1日 - 国鉄駅において一般車扱貨物の取扱を廃止し北長野駅へ移管。
- 1981年(昭和56年)3月1日 - 長野電鉄の駅が地下化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により信越本線の駅はJR東日本・JR貨物の駅となる。
- 1996年(平成8年)6月22日 - 仏閣型駅舎の歴史に幕。近代的なデザインの橋上駅舎に。
- 1997年(平成9年)10月1日 -長野新幹線(北陸新幹線)開業。
- 2000年(平成12年)12月1日 - JR長野駅1番線ホーム廃止。(1番線、2番線を廃止。旧3番線を2番線に改称、旧4番線を中央で分割、南半分を3番線、北半分を4番線とした。
- 2005年(平成17年)3月16日 - JR在来線中央改札口に自動改札機が導入される。
- 2006年(平成18年)3月1日 - JR在来線の全てのホームの発車メロディが変更される。各ホームそれぞれ違う曲に。
[編集] 駅弁
- 一茶物語
- 川中島合戦笹ずし(ナカジマ会館)
- きじ焼丼(ナカジマ会館)
- きのこめし弁当(ナカジマ会館)
- 栗おこわ弁当
- 笹ずし信濃雪鱒
- 山菜おこわ弁当
- すき焼弁当
- 善光寺会席寺前弁当(ナカジマ会館)
- 虹鱒の押寿司
上記の駅弁を製造しているナカジマ会館は2007年1月31日を以って駅弁事業から撤退し、現在は直江津駅や群馬県等他県の駅弁が販売されている。ナカジマ会館が製造していた当時と同じ位置で駅弁を発売している。
[編集] 隣の駅
- 長野電鉄
- 長野線
- 長野駅 - 市役所前駅
[編集] その他
- 『一生に一度はお参り・善光寺のある駅』と記された記念スタンプが置かれている。
- さらに、きっぷをもらうこともでき、『ありがとうございました 乗車記念 JR長野駅』と書いてあり、善光寺の絵も入っている印を押してくれる。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
乗り入れ路線と駅の一覧