中原囲い
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中原囲い(なかはらがこい)は将棋の戦法で、玉将の囲い方のひとつ。棋士の中原誠が考案した。中原はこの戦法により、1997年の将棋大賞の升田幸三賞を受賞した。
[編集] 中原囲いの誕生と変遷
中原囲いは、もとは中原流相掛かりでの囲いであった。もとの囲い自体は、初形から銀がただ上がっただけの簡素なものだったが、それを一路ずらしたしたのである。その1号局は1992年4月に行われた中原対青野戦といわれている。しかし、この5九金(先手なので)、6九玉の構え自体は、旧式の相掛かりに見られたもので、これを中原が現代に応用したわけである。この頃は先手での囲いであった。 ちなみに、この囲いは、江戸時代の相掛かり戦型を解説した棋書にも見受けられる。
しかし、次第に後手がこれを指すようになり、現在では、横歩取り8五飛戦法と組み合わせて用いられることがほとんどのため、もっぱら後手番で組まれる囲いとなった。△2二銀・△3二金・△4一玉・△5一金・△6二銀の形を取る。見た目は貧弱そうに見えるが、陣形が低く、玉の逃げ道が広いという特徴がある。
また、近年では相振り飛車のとき左右を逆にした右中原囲いも稀に使われる。