青野照市
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青野照市(あおの てるいち、1953年1月31日 - )は、日本の将棋棋士。静岡県焼津市出身。廣津久雄門下。棋士番号114。
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[編集] 人物
- 対振り飛車急戦戦法のひとつである鷺宮定跡の創始者。創始者の青野と、これをタイトル戦で連採した米長邦雄がともに西武新宿線鷺ノ宮駅(東京都中野区)付近に住んでいたことからこう呼ばれた。
- 1999年度のB級1組順位戦で1位となり、2000年に10年ぶりにA級に復帰、以降4期在位した。羽生世代の棋士たちがA級の大半を占める中での活躍は「中年の星」として話題となった。
- 佐藤康光とのA級順位戦で後手番一手損角換わり戦法を採用し、敗れはしたもののこの戦法が流行するきっかけをつくった。
- 2003年度のNHK杯テレビ将棋トーナメントで女流棋士中井広恵に敗れてしまう。当時青野はA級棋士であり、初めて現役A級棋士が女流棋士に負けた例になってしまった。
- 観戦記や各種原稿も執筆している。評論家のような硬派な文章で知られる。
- 「インターネット上には罵詈雑言も多いが、その一方で自分を応援してくれる文章もあり励みになる」という趣旨の文章を書き、特に2ちゃんねる上で話題になり、「2ch名人」と言われて人気がある。
[編集] 昇段履歴
- 1974年4月1日 - 四段
- 1976年4月1日 - 五段
- 1979年4月1日 - 六段
- 1980年4月1日 - 七段
- 1983年4月1日 - 八段
- 1994年8月5日 - 九段
[編集] 主な成績
(2006年4月1日現在)
[編集] タイトル戦出場
[編集] 一般棋戦の優勝歴
- 新人王戦 2回(第5回、10回)
- 名棋戦 1回(第5回)
- 勝抜戦5勝以上 1回(第7~8回)
[編集] 将棋大賞
- 第3回(1975年度)勝率第一位賞・新人賞
- 第6回(1978年度)連勝賞
- 第25回(1997年度)升田幸三賞(鷺宮定跡)
[編集] 主要著書
- スラスラ出来る将棋定跡集
- 必勝!鷺宮定跡
- 新・鷺宮定跡
- 勝負の視点
- 第一線棋士!