似顔絵
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似顔絵(にがおえ)
似顔絵(にがおえ)とは、人物の顔を似せて、あるいはデフォルメして描いた絵。
江戸時代の浮世絵には、人物の顔を大写しにした美人画や役者絵が少なくない。これらと同じような形式で顔をアップにした絵を似顔絵と日本では呼んでいる。
警察による身元不明者の情報募集や犯人指名手配では、写真が得られない場合には「似顔絵」が用いられることが多い。
1981年から山藤章二が週刊朝日誌上で「山藤章二の似顔絵塾」の連載を持ち、塾生から多くの似顔絵描きを輩出した。
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[編集] 特徴
似顔絵には、芸術性を帯びた肖像画から、風刺やパロディの要素を持った漫画やイラストのようなものまである。たとえ子どもの殴り書きのような簡単なスケッチでも、人物の顔の特徴をとらえて似せた絵は立派な「似顔絵」である。逆に美術的には優れた絵でも、特徴を捉えていない物は似顔絵とは言わない。
例えば下の中江兆民は面長な輪郭、秀でた額、小さな目元などの特徴が捉えられている。また島村抱月の場合、彼の特徴であるピンと張った口ひげ、大きな鼻梁、耳の形などがデフォルメして描かれている。
[編集] 似顔絵描き
無名画家たちの収入源のひとつが「似顔絵描き」である。街角に立ち、似顔絵の見本を並べ、観光客の似顔絵を描いてなにがしかの収入を得る。
フランスのパリは一名、「芸術の都」と称され、無名の画家たちが数多く住んできた。モンマルトルにあるテルトル広場は似顔絵描きが数多くいることで知られ、パリの観光スポットにもなっている。
日本では東京の上野公園の入り口階段付近やイベント会場などで似顔絵描きが行われている。
[編集] 参考図書
- 『カラー版 似顔絵』 岩波新書 山藤 章二 岩波書店 ISBN 4004306752 2000年
- 『似顔絵物語』 和田誠 白水社 ISBN 4560046638 1998年
- 『似顔絵18のテクニック―ワンポイントで楽しむ 小河原 智子 日貿出版社 ISBN 4817032847 2002年
- 『小河原智子のだれでもカンタン!「ポジション式」似顔絵入門 小河原智子 (著), 造事務所 (編集) 河出書房新社 ISBN 4309268382 2005年
- 『似顔絵教室』 清 つねお 晩成書房 ISBN 4893802712 2002年