佐賀大学文化教育学部附属中学校
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佐賀大学文化教育学部附属中学校 | |
過去の名称 | 佐賀大学教育学部附属中学校など |
国公私立の別 | 国立学校 |
設置者 | 国立大学法人佐賀大学 |
設立年月日 | 1947年4月27日 |
創立記念日 | 10月1日 |
共学・別学 | 男女共学 |
所在地 | 〒840-0041 |
佐賀県佐賀市城内1丁目14番4号 | |
電話番号 | 0952-26-1001 |
FAX番号 | 0952-26-1003 |
外部リンク | 公式サイト |
佐賀大学文化教育学部附属中学校(さがだいがくぶんかきょういくがくぶふぞくちゅうがっこう)は、佐賀県佐賀市城内にある佐賀大学の文化教育学部が管轄する中学校である。
佐賀大学文化教育学部と緊密に連携しながら、中学校教育の理論と実践に関する研究を推進し、学部学生の教育実習の場として教員養成に貢献する使命を担っている。 また、その理論的・実践的研究の成果を公開し、佐賀県中学校教育の進展に寄与する使命も担っている。
正式名称は国立大学法人佐賀大学文化教育学部附属中学校である。 地元では「附中」または「附属中」の通称で呼ばれている。 なお、テレビや新聞等において「佐賀大付属中」などと表記されることがあるが、これは誤りである。
目次 |
[編集] 概要
- 1学年の定員は160名で、各学年は4クラスである。
- 校歌は作詞 近藤瞭也、補詞 内山良男、作曲 下総皖一であり、その歌い出しは「不知火(しらぬひ)燃ゆる」。
- 校歌と別に「白線歌」(作詞 原崎七次、作曲 迎巌)がある。昭和40年代に作られた曲で、附属中独自の白線の美しさを歌で表現したものである。
[編集] 所在地
- 所在地は佐賀県佐賀市城内1丁目14番4号である。
- 佐賀市城内は、県庁、合同庁舎、放送局、美術館、博物館、小中高の各学校、公園など公共施設や、佐賀県政治経済の中心となっている。
[編集] 沿革
- 1947年4月 - 学校教育法制定により、「6・3制」実施の先駆けとして、附属小学校にて誕生。佐賀師範学校男子附属中学校設置。
- 1948年4月 - 旧佐賀師範学校女子部に移転。
- 1949年6月 - 国立学校設置法による新制佐賀大学の設置に伴い、佐賀大学佐賀師範学校附属中学校に改称。
- 1951年3月 - 師範学校の廃止に伴い、佐賀大学教育学部附属中学校に改称。校歌制定。
- 1994年2月 - 「選択美術作品展」を実施。「佐賀の環境を考える」がテーマ。(場所:九電イリスギャラリー)
- 1994年6月 - 国際理解教育活動として講演と国際交流授業を実施。4年目の取り組み。
- 1996年2月 - 光ファイバを導入。3月に佐賀大学の学内LANと接続される。9月に附属中学校ホームページを開設。
- 1996年10月 - 佐賀大学教育学部の文化教育学部への改組に伴い、佐賀大学文化教育学部附属中学校に名称変更。
- 1997~1998年度 - 文部省から「環境データ観測・活用事業」モデル校に指定される。現在も太陽光発電とその効果の測定を継続中。
- 1999~2000年度 - 文部省から「地域の人材を活用した道徳教育推進事業」実践研究協力校に指定される。
- 1999~2004年度 - 「複合アクセス網活用型インターネットに関する研究」(いわゆる「学校インターネット1」)。
- 2001年9月 - 佐賀大学と附属学校園(附属中学校、小学校、幼稚園、養護学校)が無線LANで接続される。
- 2002~2004年度 - 文部科学省から「学力フロンティアスクール」に指定される。
- 2002年12月 - 広島市立南観音小学校と、高性能テレビ会議システムで合唱演奏や対話による交流授業。(佐賀大学LANの都合で対象生徒は佐賀大学へ移動。)
- 2003~2005年度 - 文部科学省から「国語力の育成を基盤に据えた教育課程、教育内容、教育方法及び評価の在り方」の研究開発学校に指定される。全教科に共通する国語力の育成を目指し、ディベート方法やグラフの解析力、情報収集・表現力を養う。
- 2004年4月 - 国立大学法人法の規定により佐賀大学が国立大学法人となる。
[編集] 学校行事
- 学芸的行事、健康安全・体育的行事
- スケッチ大会
- 文化発表会
- 合唱コンクール(会場:佐賀市民会館)
- 各クラスが課題曲(各学年に与えられる)と自由曲の合唱を披露する(3年生は自由曲のみ)。
- 3年生の学年合唱「大地讃頌」が定番である。
- 大運動会
このうち、大運動会・文化発表会・合唱コンクールは「附中三大行事」と呼ばれる。
- 旅行・集団的行事
[編集] 教育について
- 附属中学校は、佐賀大学文化教育学部や文化教育学部附属小学校と連携して先進的な教育を行い、その成果を広く公開している。
- 教育目標として「確かな知識・学び続ける力を育てる」、「自己指導力を育てる」を掲げている。
- この「自己指導力」とは、「今、自分がすべきことは何かを考え、それを行動に移す力」のことである。「自己指導力」というフレーズが生徒指導やあらゆる面に渡って多用される。キーワードは「再発見」である。
- 総合学習にかなりの力を注いでおり、3年間通して総合学習が継続される。
- かつての修学旅行先は、韓国であったが、アメリカ同時多発テロ事件以降世界情勢の悪化、SARSのアジア流行などで京都・奈良に変更されることとなった。
[編集] 入学試験・編入試験
- 附属中学校では入学試験が行われる。転出などで定員を満たさなくなった場合は編入試験が行われることもある。
- 附属小学校出身の生徒が大半を占める。他の小学校からの入学者(俗称「外部」)は40人程度である。形式上、附属小学校の生徒は入試には参加するが、まず不合格にはならない。これは附属小学校との連携した教育を推進するために欠かせないことである。
- 2006年度までの入学試験では二次試験(抽選)が行われていたが、2007年度の入学試験からは一次試験(筆記)のみとなった。また、2006年度までは8教科(国語・社会・算数・理科・音楽・図画工作・家庭・体育)の試験が行われていたが、2007年度から4教科(国語・社会・数学・理科)の試験になった。
[編集] 進路
- 本校の先進的な教育は高校受験が最終目的ではなく、上記のようにその後の人生も見据えたものである。毎年、ラサール、久留米大学附設、青雲といった有名校への合格者を輩出しているが、これは本校の教育に加えた各生徒の努力のたまものである。
- 佐賀県立佐賀西高等学校が附属中学校の向かい側にあるせいか、同高校を志望する生徒が多い。多いときは100人近く合格したこともあるが近年その数は減少してきている。
[編集] 生徒会活動
- 生徒会は、会長をはじめとする5名の本部役員と、13名の各部委員会部長からなる。
- 「校風づくり部」「健康づくり部」「環境美化部」「広報部」「行事部」「善行部」など計13の各部委員会がある。
- 生徒会本部と各部委員会は、それぞれ年間計画と年間活動計画を立て、活発に活動している。
- 2004年3月に学校のホームページ内に生徒会ホームページを開設し、現在も代々の生徒会が更新を続けている。
- 最近では、「生徒会応援歌」などが出来ている。
- また、「緑化部」は平成18年度に「緑花部」と名称が変更された。
[編集] 著名な出身者
[編集] 関連書籍
- 今日から使える総合的な学習の創造 -教師と生徒を変えるスパイラル化した指導と郷土学習科- (著者:佐賀大学文化教育学部附属中学校、ISBN 4180260174)