全日本有線放送大賞
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全日本有線放送大賞(ぜんにほんゆうせんほうそうたいしょう)は、1968年から2000年まで讀賣テレビ放送(ytv)と大阪有線放送社(現在のUSEN)が共催していた歌謡曲の年間表彰である。初期を中心に上半期と年間の2回に分けて表彰された年もあるが、後に年1回(年間)のみの開催となっている。
これは大阪有線放送社の有線放送を受信している利用者の楽曲へのリクエストの回数を基に表彰するものであり、1年間で最も多くのリクエストを獲得した楽曲を歌ったアーティストに贈られるグランプリを頂点に読売テレビ特別賞、ゴールドリクエスト賞、またその年デビューした新人アーティストの楽曲を対象とした新人賞とそこから選ばれる最優秀新人賞といった表彰があった。
なお、1996年開催の第29回から審査対象が楽曲からアーティストに変わり、2001年と2002年に開催された「ALL JAPANリクエストアワード」、2003年以降の「ベストヒット歌謡祭」でも適用されている。
もともとは讀賣テレビ放送が制作して、日本テレビ放送網系列で放送されていた「11PM」の年末企画「夜のレコード大賞」としてスタート。のちに日テレの「木曜スペシャル」枠で放送されることとなり、「全日本有線放送大賞」に改称した。
また、浜村淳の司会で長年親しまれたことでも知られているが、この後、2001年と2002年は「ALL JAPANリクエストアワード」へ、2003年以降は「ベストヒット歌謡祭」へ継承されていく。 1992年8月30日には24時間テレビ15「愛の歌声は地球を救う」の中で「全日本有線放送大賞(不明)」として過去の受賞者が受賞曲を披露する歌謡ショー形式として編成されたが、開始当初から続いた讀賣テレビ放送枠はこの回で終了した。
[編集] 司会者
- 宮田輝 - 1985年頃まで?
- 浜村淳 - 1992年まで
- 桂三枝 - 1994年まで
- 島田紳助・坂本冬美・赤坂泰彦 - 1995年
- 神田正輝・三井ゆり・今田耕司 - 1996年
- 堺正章・川島なお美 - 1997年
- 堺正章・藤原紀香・中村玉緒 - 1998年
- 堺正章・藤原紀香 - 1999年から現在の「ベストヒット歌謡祭」に引き継ぐ
[編集] 歴代受賞者
- 第1回 1968年 森進一
- 第2回 1969年 青江三奈
- 第3回 1970年 内山田洋とクール・ファイブ
- 第4回 1971年 鶴田浩二
- 第5回 1972年 内山田洋とクール・ファイブ
- 第6回 1973年 ぴんからトリオ
- 第7回 1974年 渡哲也
- 第8回 1975年 さくらと一郎
- 第9回 1976年 都はるみ
- 第10回 1977年 小林旭
- 第11回 1978年 上半期 増位山
- 第11回 1978年 年間 沢田研二
- 第12回 1979年 小林幸子
- 第13回 1980年 上半期 もんた&ブラザーズ
- 第13回 1980年 年間 もんた&ブラザーズ
- 第14回 1981年 上半期 寺尾聰
- 第14回 1981年 年間 山本譲二
- 第15回 1982年 上半期 サザンオールスターズ
- 第15回 1982年 年間 細川たかし
- 第16回 1983年 上半期 佳山明生
- 第16回 1983年 年間 都はるみ・岡千秋
- 第17回 1984年 上半期 安全地帯
- 第17回 1984年 年間 テレサ・テン
- 第18回 1985年 上半期 吉幾三
- 第18回 1985年 年間 テレサ・テン
- 第19回 1986年 上半期 中森明菜
- 第19回 1986年 年間 テレサ・テン
- 第20回 1987年 上半期 吉幾三
- 第20回 1987年 年間 瀬川瑛子
- 第21回 1988年 上半期 テレサ・テン
- 第21回 1988年 年間 吉幾三
- 第22回 1989年 上半期 Wink X
- 第22回 1989年 年間 Wink X
- 第23回 1990年 堀内孝雄
- 第24回 1991年 沢田知可子
- 第25回 1992年 米米CLUB
- 第26回 1993年 高山巌
- 第27回 1994年 藤谷美和子・大内義昭
- 第28回 1995年 シャ乱Q
- 第29回 1996年 シャ乱Q
- 第30回 1997年 GLAY
- 第31回 1998年 L'Arc~en~Ciel
- 第32回 1999年 GLAY
- 第33回 2000年 浜崎あゆみ
[編集] 関連項目
- 日本有線大賞 - TBSと全国有線音楽放送協会が主催。