日本有線大賞
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日本有線大賞(にほんゆうせんたいしょう)は、1968年(昭和43年)に始まった、日本の音楽に関する賞である。
TBSでの放送番組名は、「発表!!第○○回日本有線大賞」。
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[編集] 概要
- 主催は全国有線音楽放送協会(通称:全音協)。
- この賞は、原則として有線放送シェア第2位で、全音協加盟の有線放送会社の中では最大手となる「キャンシステム」へ、前年12月第3週から当年12月第2週までに寄せられるリクエストの回数を基準に表彰するものである(なお、有線とあるが、有線放送シェア第1位で国内最大手のUSENは全音協に加盟していないため、一切かかわっていない。また、USENはよみうりテレビとともに「ベストヒット歌謡祭」を主催している。)。
- 賞の種類として、グランプリである大賞の他、最優秀新人賞、最多リクエスト歌手賞、最多リクエスト曲賞、有線音楽優秀賞、新人賞など、様々な各賞がある。
- 発表音楽祭の放送は、1982年まで毎年12月第1日曜の19:30~20:54(毎日放送制作の『アップダウンクイズ』の後)に放送されていたが、1983年から2002年までは毎年12月の第1週(後に第2、3週)金曜日の19:00~20:54に放送されていた。
※当初は19:30~20:54での放送だったが、1984年に「JNNニュースコープ」が19:20までの放送になると19:20~20:54、1987年に「ニュースコープ」が19:00までの放送になると19:00~20:54、2002年は18:55~20:54と3回も放送時間が変わった。但し、1990年~1999年は「金曜テレビの星!」を休止、2000年は「スーパーフライデー」を休止、2001年と2002年は逆に「スーパーフライデー」枠を使って放送したが、特に平成に入ってからはJ-POPアーティストが受賞する機会が増え、さらに後半の20時台には裏番組として放送されているテレビ朝日の音楽番組「ミュージックステーション」とのブッキングが出るようになった影響から、翌年の2003年からは毎年12月第3土曜日の19:00~20:54に放送されている。なお、土曜夜7時~8時54分のレギュラー番組は休止される。ただ、最近ではテレビ朝日の「フィギュアスケート・グランプリファイナル世界一決定戦」が裏番組になって高視聴率となっていることから低迷傾向が続いており、2005年の第38回・2006年の第39回は1桁に落ちている。また、2006年10月からは2002年までの枠だった金曜夜7・8時枠がレギュラー番組化されている。
- 発表会は1999年まで東京郵便貯金会館ホール(東京メルパルクホール)から、2000年は東京ベイNKホールから(現在閉鎖)、2001年と2002年は東京・青山劇場から行われたが、2003年から現在は東京都港区赤坂のTBS放送センターAスタジオで開かれる。さらにその模様はテレビ(TBS系列全国ネット)で生中継されており、ラジオ(TBSラジオのみ)でも後日ダイジェスト版として放送される(なお、1999年まではTBSラジオでも同時生中継されていたが、2000年のe-NITE開始以後、JRN系列の同時ネット放送に伴い現在の放送形態になった。)。
- 現在ではUSENとよみうりテレビが主催している「ベストヒット歌謡祭」が、USENのリクエスト総数だけではなく、オリコンの年間CD売上や視聴者のインターネット投票などを加味して各賞を決定しており、事実上かつて放送されていた「日本テレビ音楽祭」と似ている形式での音楽祭に変わっていることから、「日本有線大賞」が唯一の有線放送大賞と言っても過言ではないだろう。
[編集] 司会者
- 鈴木治彦(~1980年)
- 小川哲哉(1981年)
- 宮崎美子(同上)
- 愛川欽也(1983年~1989年)
- 渡辺徹(~1998年)
- 紺野美沙子(同上)
- 薬丸裕英(1999年~2002年)
- 中井美穂(1999年のみ)
- 木村郁美(TBSアナウンサー、2000年・2001年)
- 久保田智子(TBSアナウンサー、2002年のみ)
- 磯野貴理子(2003年のみ)
- 有馬隼人(当時TBSアナウンサー、2003年のみ)
- 峰竜太(2004年のみ)
- 陣内孝則(2005年~)
- ベッキー(2004年~)
- 小倉弘子(TBSアナウンサー、2003年~)
[編集] 関連番組
- 毎年6~7月あたりに、年度中間発表として「中間発表!第○○回日本有線大賞」という特別番組を原則としてTBSのみ(関東ローカル)で放送される(年によってはTBS系列局で放送される場合もある)。ただ、中間発表の放送は生放送ではなく録画で行われている。
- 1997年8月には、TBS系列で「栄光の日本有線大賞30年史」という特別番組を放送した。
[編集] 大賞受賞者一覧
※この一覧では大賞受賞者のみを記載している。その他の賞の受賞記録は公式サイトを参照。
- 第1回: 1968年(昭和43年) - 森進一
- 第2回: 1969年(昭和44年) - 森進一
- 第3回: 1970年(昭和45年) - 内山田洋とクール・ファイブ
- 第4回: 1971年(昭和46年) - 鶴田浩二
- 第5回: 1972年(昭和47年) - 欧陽菲菲
- 第6回: 1973年(昭和48年) - 内山田洋とクール・ファイブ
- 第7回: 1974年(昭和49年) - 八代亜紀
- 第8回: 1975年(昭和50年) - 野口五郎
- 第9回: 1976年(昭和51年) - 都はるみ
- 第10回: 1977年(昭和52年) - 沢田研二
- 第11回: 1978年(昭和53年) - 沢田研二
- 第12回: 1979年(昭和54年) - 渥美二郎
- 第13回: 1980年(昭和55年) - 小林幸子
- 第14回: 1981年(昭和56年) - 竜鉄也
- 第15回: 1982年(昭和57年) - 細川たかし
- 第16回: 1983年(昭和58年) - 都はるみ
- 第17回: 1984年(昭和59年) - テレサ・テン
- 第18回: 1985年(昭和60年) - テレサ・テン
- 第19回: 1986年(昭和61年) - テレサ・テン
- 第20回: 1987年(昭和62年) - 瀬川瑛子
- 第21回: 1988年(昭和63年) - 桂銀淑
- 第22回: 1989年(平成元年) - プリンセス・プリンセス
- 第23回: 1990年(平成2年) - 堀内孝雄
- 第24回: 1991年(平成3年) - 香西かおり
- 第25回: 1992年(平成4年) - 藤あや子
- 第26回: 1993年(平成5年) - 高山巌
- 第27回: 1994年(平成6年) - 藤あや子
- 第28回: 1995年(平成7年) - 長山洋子
- 第29回: 1996年(平成8年) - シャ乱Q
- 第30回: 1997年(平成9年) - GLAY
- 第31回: 1998年(平成10年) - L'Arc~en~Ciel
- 第32回: 1999年(平成11年) - GLAY
- 第33回: 2000年(平成12年) - 小柳ゆき
- 第34回: 2001年(平成13年) - 浜崎あゆみ
- 第35回: 2002年(平成14年) - 浜崎あゆみ
- 第36回: 2003年(平成15年) - 氷川きよし
- 第37回: 2004年(平成16年) - 氷川きよし
- 第38回: 2005年(平成17年) - 氷川きよし
- 第39回: 2006年(平成18年) - 倖田來未
[編集] 関連項目
[編集] スタッフ
2006年(第39回)。
- プロデューサー:利根川展、片山剛
- 総合演出:木田将也
- 舞台監督:岡本慎吾
- 制作:TBSテレビ