兵庫県立神戸甲北高等学校

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兵庫県立神戸甲北高等学校（ひょうごけんりつこうべこうほくこうとうがっこう）は、兵庫県神戸市北区に所在する県立の高等学校である。附近には神戸市立桜の宮中学校、神戸弘陵高等学校があり、兵庫県立神戸特別支援学校が隣接している。開校当初は普通科であったが、1997年4月より総合学科となった。

兵庫県立神戸甲北高等学校
創立	1974年（昭和49年）
設置学科	総合学科
所在地	〒651-1144
兵庫県神戸市神戸市北区大脇台9番1号
電話番号	078(593)7291 078(593)7293(FAX)
外部リンク	公式サイト

[編集] 設置学科

総合学科

[編集] 沿革

1974年1月9日　神戸第1学区新設高等学校開設準備室が設置される
1974年2月16日　兵庫県教育委員会内において新設高等学校の校名が（仮称）兵庫県立神戸甲北高等学校と決定される
1974年2月18日　本校の仮校舎を灘区王子町に置くこと、及び校舎建設地が北区山田町に決定される
1974年3月27日　県条例の改正により、暫定的に第1、第2学区に跨る形での設置が決定する
1974年4月8日　神戸市児童文化会館において開校式並びに入学式を挙行する
1974年12月20日第1学区新設高等学校の校地が東灘区深江東部埋立地に決定
1975年3月28日来年度の3年生は仮校舎を、2年生は新校舎を使用することが決定される
1975年3月31日　北区山田町に新校舎完成
1976年3月　　　第1学区新設高等学校は東灘高等学校、神戸甲北高等学校は第2学区校としてそれぞれ生徒募集を行う
1976年4月1日　兵庫県立東灘高等学校開校　3年生全員264名及び2年生のうち325名は「学校の所在地変更に伴う校名変更」として転出し、神戸甲北高等学校は第2学区校として再スタートを切る
1976年5月18日　新校歌制定
1976年9月30日開校記念式典を挙行し開校記念日を10月1日と定める
1986年4月1日　理数コース設置
1995年4月1日　2学期制を採用する
1997年4月1日　総合学科を設置（普通科理数コース募集停止）

[編集] 校風

校訓：自主　協調　創造

総合学科への改組当初はかなり自由な校風であったが、校風の乱れが著しくなったため近年は厳しい校風となり、特に制服の着方に関しては厳しい指導が入ることもある。ただし、季節によって夏服・冬服を指定しない、行事のとき以外はネクタイの着用を強制しないなど比較的自由な面もある。余談ではあるが修学旅行や校外学習の際には、外部の人から甲北生の風紀の良さを誉められることが多い。

家庭の事情が無い限り、3年次の1月までアルバイトは禁止されている。それ以降も学校への届けが要求される。また、携帯電話の持込や自動車免許の取得も原則禁止である。

[編集] 特色

A・S・Vをはぐくむ

　**A：アジアと結ぶ
　**S：スポーツ・芸術を生かす
　**V：ボランティアで学ぶ

ハングル等、アジア言語の講座を設けている。わけても、在日韓国朝鮮人を招いた講演会が頻繁に催され、同好会の一つである「朝鮮文化研究会」の活動が活発であるなど、韓国朝鮮との結びつきは強い。また、校内の掲示板に朝鮮高校の文化祭の案内ポスターが張られていた時期もあった。

2005年度には2年次生が修学旅行でタイ王国に行き、現地の高校と交流を行った。

2学期制を採用している。２学期制を採用した当初は秋休み（1週間ほど）もあり、他校より夏休みが1週間短いというものだった。しかしながら、3学期制の学校と同じく春・夏・冬休みがあり、定期考査も中間・期末以外にもあるため、生徒にとっては2学期制という実感が薄い。また、夏休み前の前期を「1学期」と呼ぶ教師もおり、事実上3学期制と変わらない。

[編集] 総合学科の高校としての在り方

1999年 4月に総合学科に完全移行(在籍する生徒が全員総合学科生になる)をした。その中で「個性を生かす」が大きな目標とされ、「100人いれば100通りの時間割」を掲げている。しかしながら、大学進学者は受験科目との関係上、選択する科目が似通ってしまい、就職希望者はいわゆる「座学」を選択することが少なく、これも選択科目が似通うことになる。また、総合学科によって神戸甲北高校のレベルが上がったと言われているが、高校のウェブサイトにある進路実績には、あくまでも大学進学者が優先して載せられている（事実、2004度は東京大学合格者が出たことを大きくアピールしていた)。これでは、従来の普通科高校とと同じように、「大学進学」つまり「偏差値」が高校を評価する基準であると言っているようなものであり、あきらかに総合学科の目標とは異なっている。