函館市交通局9600形電車
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函館市交通局9600形電車とは、2007年3月20日に営業運転を開始した函館市交通局の路面電車である。愛称はらっくる号。
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[編集] 概要
函館市交通局では初の全面低床車。アルナ車両が開発したリトルダンサーシリーズの一つで、同シリーズでは初の2車体連接型の車両である。在来車の更新で登場した8100形に各種の問題があったため(詳細は、同車両の記事参照)、2車体連接(連結部に台車はない)の新造車となった。なお、交通局では、本車両を「純国産初の2連接電車」としている。床面高さが最低360mmの低床ノンステップ構造となっており、補助スロープによって車椅子での乗降が可能である。座席は、ほぼ全面的にロングシートとなっており、一部の座席をはねあげることで2台の車椅子を固定することができる。また、車内の案内表示に液晶ディスプレイを採用している。
車両の塗装は「冬をイメージしたスノーホワイト」をベースに、「函館山から見た夕暮れへ移ろうとする夜景と港まち函館をイメージするイブニングブルーパープル」を窓周りにあしらっている。扉は各車体に前扉と中扉が1つずつあり、前扉折戸、中扉引戸となっている。
[編集] 製造
9601号(2車体をそれぞれ、9601A、9601Bとしている)がアルナ車両で製造された。函館搬入後、2007年1月31日に駒場車庫で報道公開された。
[編集] 主要諸元
- 全長:13250mm
- 全幅:2340mm
- 全高:3700mm
- 自重:20t
- 定員(座席):62(31)人
- 出力・駆動方式:IGBT-VVVF制御三相かご型誘導電動機 85kW×2・車体装架式直角カルダン軸駆動
- 台車型式:住友金属SS-05
- 運転室機器配置:ツーハンドル式制御器
[編集] 外部リンク
- 函館市電が誇る9601号
- 9601号車営業運行開始のお知らせ
- 函館市交通局 9601号車の愛称募集(現在、愛称の募集は終了している)
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