劇場型犯罪
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劇場型犯罪(げきじょうがたはんざい)とは、あたかも演劇の一部であるかのような犯罪のこと。世間、企業などを舞台とし、実行犯が主役、警察が脇役、マスメディアの人間や一般人が観客、という構造になっているものが多い。犯罪が行われているにも関わらず、人々がそれを見世物として楽しむという行動が見受けられるのが特徴である。
[編集] 代表例
劇場型犯罪の元祖は切り裂きジャックであるといわれる。
日本での代表例としてグリコ・森永事件がある。「劇場型犯罪」の語はこの事件を評して評論家の赤塚行雄が命名したとされる。犯人らはマスメディアに犯行声明などを送り付けて捜査を撹乱した。マスメディアは事件を煽情的に報道した。
その他、「西鉄バスジャック事件」なども電子掲示板での犯行予告や既存のマスコミのリアルタイム性と、電子掲示板での噂などが加わり、新しい劇場型犯罪とも思われる。