愉快犯
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愉快犯(ゆかいはん)とは、人(社会)を恐慌におとしめて喜ぶ行為を指す。その行為が法に抵触するか否か、するとすればどの法に抵触するかは、実行した行為による。
[編集] 実例
1984年に起きたグリコ・森永事件も、愉快犯だったと言われる。グリコや森永に恨みはないものの、グリコや森永をだしにし、警察やマスコミを振り回したのである。同事件の犯人に、犯意がなかったのは、青酸化合物を混入し、店頭に置いた商品に、「毒入り危険 食べたら死ぬで」と警告文を添付したことからも明らかと考えることもできる。ただし、同事件は、実行した行為により、逮捕・監禁罪・脅迫罪・毒物及び劇物取締法違反に相当すると思われる。
また、映画館の2階の客席から、嘔吐音を模倣しながら、1階めがけて生ゴミを投げ落とし、観衆を恐慌に陥れる行為も、愉快犯と言える。この場合はおそらく威力業務妨害罪が適用される。
ネット掲示板での殺人予告なども、実際に殺意をもっているのは少数であり、大半は愉快犯やストレス発散を目的としていると思われる。