功山寺
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金山 功山寺(きんざん こうざんじ)は山口県下関市長府にある曹洞宗の寺院。毛利家の菩提寺。幕末、高杉晋作が「功山寺の挙兵」を行った。境内に長府博物館がある。
仏殿は、善福院釈迦堂とともに鎌倉時代の禅宗様建築を代表するもので、国宝の指定を受けている。
目次 |
[編集] 札所
- 中国三十三観音霊場第19番
[編集] 起源と歴史
- 嘉暦2年(1327年) 虚庵玄寂が臨済宗の長福寺として創建
- 正慶2年(1333年) 後醍醐天皇の勅願寺となる
- 建武3年(1336年) 足利尊氏から寺領が寄進される
- 文明8年(1476年) 大内政弘が復興する
- 弘治2年(1556年) 大内義長が境内で自害
- 慶長7年(1602年) 長府城主毛利秀元が金岡用兼を招聘し、笑山寺として再興
- 慶安3年(1650年) 功山寺に改名
- 文久3年(1863年) 七卿落ちにより、その内の5卿が滞在。高杉晋作が当寺で挙兵(回天義挙)
[編集] 文化財
国指定登録文化財
- 総門 -
県指定文化財
市指定文化財
- 山門 - 安永2年(1773年)
- 経蔵 - 輪蔵とも。寛政11年(1799年)
- 書院 - 七卿潜居の間。実際に滞在したのは5卿
- 二十八部衆像 -
- 金岡用兼画像 - 室町時代中期
- 毛利秀元画像 - 江戸時代初期
- 大洞覚仙画像 - 江戸時代、狩野陽信作
[編集] 墓所
[編集] 所在地
山口県下関市長府川端1-2-3