北新地
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北新地(きたしんち)は大阪府大阪市北区の一部の地域である歓楽街。主に高級飲食店街を意味する。
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[編集] 位置づけ
大阪のキタを代表する飲食店街。ミナミが区画がはっきりせずに展開しているのに対して、キタは整然と店舗が立地している。その中で、バーを中心とした料飲店が集中している町。東西に「新地本通り」が貫通している通りを中心に、新地本通りの一本北とか一本南という表現で場所を表すことがある。ネオンキラキラのピンク系やおさわり系はほとんどない。
新地の名前が付くのは、堂島川より北の地域は江戸時代には何も無い場所であったと思われ、新しい場所として開拓されたところの呼称であると考えられる。江戸時代には、現在の梅田駅やそれより北にはまったく何も無かったと考えられる。
[編集] 範囲
この4つの辺に囲まれた区画だけを北新地と呼ぶ。大阪では大変珍しいことであるが、完璧に守られている。エリア外の店などが万一にも北新地を名乗ることは無い。また、南側の一筋(大阪三菱ビル、新ダイビル、全日空ホテル、アクア堂島)及び、堂島アバンザのビルは飲食店がほとんどないので、北新地のイメージではない。 住所では、曽根崎新地一丁目、堂島一丁目、堂島浜一丁目である。 アクセスはJR北新地駅が最寄であるが、タクシーで乗り付けることが普通であろう。なお、22時以降の夜間は北新地の中へは車両進入できない。阪神高速道路の最寄出入り口は出入橋出口、南森町出入口、梅田出入口である
[編集] 主な業種
高級クラブであるバー、クラブや、スナック、小料理屋が中心であり、庶民性はほとんどなく、接待需要に支えられているといえる。高級感のある面では、東京の銀座とよく比較される。
[編集] 歌に出てくる北新地
都はるみの「大阪しぐれ」の歌詞に「北の新地」と出てくる。また、この関連から北野新地と表記されることもあるが。大阪で北野といえば、淀川区の大阪府立北野高等学校を指すか、その付近の新北野。あるいは、北区の北野病院を意味する。なお「北新地」という呼称は(北にある)新地、という意味であり「北の新地」と呼び慣わすのが本来であるが、現在では呼称はもちろん地名としても通称の「北新地」が広く定着している。
また、上田正樹の歌に「あこがれの北新地」がある。
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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