占冠村
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村名の由来はアイヌ語「シモカプ」(静かで平和な川の上流)から。
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[編集] 地理
上川支庁南部最南端に位置する。四方を山に囲まれていて、村面積の94%は森林。 町を東西に国道274号、石勝線が通る。
- 山: トマム山(1239m)、ピヤシリ山(987m)
- 河川: 鵡川
- 湖沼:
[編集] 隣接している自治体
[編集] 沿革
かつては農林業、酪農を基幹産業とする山あいの小さな村だった。 1952年に村のほぼ全てが水没する巨大ダム・赤岩ダム計画が持ち上がったが住民全てが反対し、1961年に中止となった。ダム事業中止は当時全国的に極めて珍しい例であった。 1981年に村を東西に横断する石勝線が開通、 占冠駅、トマム駅(旧石勝高原駅)二駅に特急が停車するようになった。 その後鉄道交通の利便性の良さからトマムはリゾート地として開発された。
- 1905年(明治38年) 辺富内(へとない)村(現在のむかわ町の一部)から占冠村が分村。
- 1906年(明治39年) 室蘭支庁(現・胆振支庁)から上川支庁へ管轄変更。
- 1919年(大正8年) 二級町村制を施行し、南富良野村 ・占冠村組合役場を設置する。
- 1932年(昭和7年) 南富良野村 ・占冠村組合役場を解く。
- 1952年(昭和27年)北海道開発局、鵡川・赤岩青巌峡一番淵付近に多目的ダム計画を発表(赤岩ダム計画)。ニニウ・トマム以外全て水没対象となり村全体で反対運動勃発。
- 1961年(昭和36年)北海道開発局、赤岩ダム計画の白紙撤回を発表。
- 1981年(昭和56年) 石勝線が開通。
- 1989年(平成元年) 総合保養地域整備法(リゾート法)による重点整備地区に指定される(道内初)。
- 1998年(平成10年) アルファリゾートトマムの施設の4割を運営するアルファ・コーポレーション(札幌市)が自己破産、負債額は1061億円。これにより同社運営の施設が休業。残り6割は営業を続けたが、客足は落ち込んだ。
- 1998年(平成10年)12月 加森観光(札幌市)が占冠村に5億円を寄付。寄付金で村が施設を買い取り、加森観光に無料貸与、営業を再開。
- 2003年(平成15年)6月 アルファリゾートトマムの残り6割を所有する関兵精麦(仙台市)が民事再生法を適用する。
- 2004年(平成16年)4月 関兵精麦から星野リゾート(長野県軽井沢町)が施設を買収、その際老朽化した施設修繕費用が村に請求される。
- 2004年(平成16年)6月8日 原淳二村長が任期を残して辞職。
[編集] 行政
- 村長(1932年~現在に至る)
- 初代 久保正信
- 二代 森岡幸作
- 三代 峰江英男
- 四代 森 一
- 五代 石川留治
- 六代 斎藤秀翁
- 七代 中田菊太郎
- 八代 吉田益雄
- 九代 小瀧 猛
- 十代 小川一男
- 十一代 觀音信則
- 十二代 原 淳二
- 十三代 小林 豊
[編集] 経済
基幹産業は農業、酪農、林業。山菜もとれ、名物となっている。 石勝線開通後はトマムリゾートなどの観光産業が発展したが、バブル崩壊・運営会社の倒産などがあり、バブル時の最盛期と比べると客数は減少している。
[編集] 姉妹都市・提携都市
[編集] 教育
- 中学校
- 占冠
- 小学校
- 占冠、占冠中央
- 小中学校
- トマム
[編集] 交通
[編集] 道路
[編集] 鉄道
日本で特急列車停車駅が2つある村は、ここが唯一である。
[編集] バス
[編集] 空港
[編集] 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- アルファリゾート・トマム
- ニニウ自然の国
- 赤岩青巌峡(あかいわせいがんきょう)ラフティングが盛ん。
[編集] 出身の有名人
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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