原宿交差点
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原宿交差点(はらじゅくこうさてん)とは、神奈川県横浜市戸塚区原宿に位置する国道1号と横浜市主要地方道18号環状4号線の交差点。横浜市の中心部から遠く離れた場所であるが、交通の要衝として、また、渋滞スポットとして知名度が高い。
[編集] 概要
東海道を含め古くからの街道筋が集まる要衝といえる場所であるため、自動車社会の到来と共に渋滞が慢性化。ラジオの渋滞情報では、取り上げられない日が少ないほどである。
1960年代から慢性化した渋滞は、国道1号線の利用者のみならず、国道西側地域の住民に大きな犠牲を強いた。こうした傾向は、交差点付近に開業した横浜ドリームランドの存在が拍車を掛けた。 当初、ドリームランド側は、モノレール(ドリーム開発ドリームランド線)による人員輸送を打ち出したが、諸事情により早々に営業を休止。バス輸送に転換したため、渋滞は休日にまで生じるようになった。また、追い討ちを掛けるように、敷地の一部に団地群(ドリームハイツ)を造成されたため地域の人口が激増。交差点付近の渋滞は、時間帯も問わず慢性化した。
1980年代には、ドリームランド周辺と大船駅を結ぶバスが、交差点の手前で1時間以上も足止めされることも珍しくない状況であった。
2000年を過ぎてからは、ドリームランドが廃園になったものの、跡地に横浜薬科大学が設立されたため、渋滞解消は依然急務となっている。
[編集] 交差点改良工事
建設省(当時)は、国道1号を820mにわたり拡幅し、その中央部をトンネル化する計画を立案。1987年に事業着手したものの、折からのバブル景気により地価が高騰。あっという間に用地買収は難航し、地域住民には机上の空論とまで揶揄されるようになった。
一方で、1990年代には環状4号線側も含めた部分的な拡幅工事が進み、徐々にではあるが渋滞はやや緩和方向に向かった。
2006年、ようやく用地確保の目処がつき、本格的な立体化工事に着手。順調に進めば2008年3月に完成する見込みとなった。国土交通省関東地方整備局では、国道1号側の平均通過所要時間が28分から8分へ大幅に短縮されるものとしている。
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