原虎胤
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原 虎胤（はら とらたね）は戦国時代の武将。はじめ千葉氏の家臣。後に武田信虎、武田信玄の2代に仕えた重臣である。後に剃髪して清岩と号す。武田の五名臣の一人。
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| 時代 | 戦国時代 | |||
| 生誕 | 明応6年（1497年） | |||
| 死没 | 永禄7年1月28日（1564年3月11日） | |||
| 別名 | 虎種（別名） | |||
| 諡号 | 清岩 | |||
| 官位 | 美濃守 | |||
| 氏族 | 原氏 | |||
| 父母 | 父：原友胤 | |||
| 子 | 横田康景、原盛胤、原重胤 娘（初鹿野忠次室） |
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目次 |
[編集] 生涯
[編集] 武田信虎時代
明応6年（1497年）、原友胤の子として生まれる。元は下総国千葉氏の重臣（一門）である原氏の一族であったが、永正14年（1517年）、足利義明に居城である小弓城を奪われ、父・原友胤とともに甲斐に落ち延びて武田信虎に仕えたことで、武田氏の家臣となる。
友胤は信虎の下で功績を挙げ、虎胤も主君・信虎から「虎」の一字を貰い受けて足軽大将として活躍した。大永元年（1521年）の甲斐飯田河原戦では今川軍の福島正成（北条綱成の実父、但し別人説あり）を討ち取る功績を挙げる。
[編集] 武田信玄時代
信虎追放後は信玄に仕える。一般には武田二十四将の中に数えられる事も多く、また甲陽五名臣としても名があげられていることからすると、当代きっての優れた人物であることがうかがえる（なお、彼の子の康景は甲陽五名臣の一人横田高松の養子となっている）。
小笠原氏との戦いで活躍し、平瀬城の城代を任されるなど重用されていたが、天文22年（1553年）、宗旨問題（虎胤は法華宗信者であった）で信玄に浄土宗に改宗するように迫られて拒絶したため、一時期甲斐を追放され、相模北条氏に身を寄せたが4年余りで帰参し、以後引き続き武田氏の勇将として活躍する。帰参の際も、北条氏康は虎胤に対し惜別の念を表したという。永禄2年（1559年）に信玄が剃髪すると、同じく剃髪して清岩と号した。
永禄4年（1561年）信濃国割ヶ巌城攻略で負傷し、同年に行われた第4次川中島の戦いには参戦せず、以後は第一線を退いている。永禄7年（1564年）1月28日に病死。享年68。
[編集] 人物
- 死後、虎胤が称した美濃守の官位を馬場信春が引き継いだことも知られている。「（武名の高かった）鬼美濃に肖るべし」という意味もあった。
- 武勇名高い猛将で鬼美濃、夜叉美濃と渾名されて畏怖されたが、戦場で負傷した敵将を敵陣まで肩を貸して送り届けたと言う逸話も残る情け深い大将でもあった。攻城戦の名手としても名高く虎胤の落とした城は補修が最低限で済んだと言われる。
