反転フラップ式案内表示機
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反転フラップ式発車案内表示機(はんてん-しきはっしゃあんないひょうじき)は鉄道駅もしくは、空港などにおいて、乗り物の行き先や種別などを案内するための表示板およびその機械である。近畿日本鉄道など一部の鉄道会社では「ソラリー」と呼称する。
近年LED方式に取って代わられつつあり、減少傾向にある。変更稼働中の音から「パタパタ式」、開発者の名前から「ソラリー式」、仕組みから「回転式」、テレビ番組ではTBSの「クイズ100人に聞きました」、「ザ・ベストテン」、「クイズダービー」、毎日放送の「アップダウンクイズ」などの得点表示で使われていたことから、「ベストテン式」、「クイズダービー式」などとも呼ばれている。また、ガソリンスタンドでも、数字のみ使用されているケースもある。
[編集] 利点と欠点
稼動時は、フィルム式案内表示板よりもスムーズに変更でき、緊急ののりば変更にも対応できる。文字も、乱視や老眼の人にもよく見える様に作られており、光の反射によって見えなくなることもない。しかし、ダイヤ改正時や新しい文字(列車名や航空会社名)などの追加、変更になると、1つの機械に必要な文字数(11・50・70コマ)が限界を超え、その都度、改修工事をしなければならない不便さがあった。液晶式もあり混在している箇所もある。
[編集] 現在の設置箇所
- 京急や名鉄、関西の大手私鉄(ただし阪神では甲子園駅にしか残っていない)では現在でも比較的多くの駅で使用されている。
- 京成八広駅にはフラップとLEDが混在使用されているものが使用されている。設置されたのも2001年9月15日と比較的新しい。
- 静岡県の私鉄(静岡鉄道の新静岡駅や遠州鉄道の八幡駅、助信駅)。
- 東海道新幹線では、のぞみ停車駅以外はホームに現存している(設置時期は1996~98年と比較的新しい)。
- JR東海の静岡県の一部の駅のホーム(富士駅、島田駅、菊川駅、浜松駅。設置時期は1997年と比較的新しい)。
- 山陽新幹線では新岩国駅のみ現存している(しかも開業当初からのもの)。新下関駅でも同様に開業当初からのものが使用されてきたが、2006年に電光表示板に取り替えられた。
- JR四国の一部の主要駅(琴平駅、阿波池田駅、多度津駅など)
- 那覇バスターミナル
- 大分空港
- 福岡空港国内線第2ターミナル
[編集] 外部リンク
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