名古屋環状2号線
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名古屋環状2号線(なごやかんじょう2ごうせん)は、愛知県名古屋市の外周部として環状道路を形成する総延長66.2km(内、専用部66.2km・一般部60.4km)の都市計画道路である。
専用部は東名阪自動車道、伊勢湾岸自動車道、一般国道302号伊勢湾岸道路、近畿自動車道伊勢線より構成されており、一般部は全線が国道302号として供用中または建設中である。
目次 |
[編集] 概要
- 起点:名古屋市中川区富田町
- 終点:名古屋市中川区富田町
- 一般部
- 全長:60.4km(供用済49.5km(暫定2車線供用を含む))
- 規格:4種1級
- 車線数:4車線(一部6車線)
- 設計速度:60km/h
- 専用部
- 全長:66.2km(供用済41.6km(名古屋西JCT~高針JCT、名古屋南JCT~飛島IC))
- 規格:2種1級
- 車線数:4車線(名古屋南JCT~飛島IC 6車線)
- 設計速度:60km/h(名古屋南JCT~飛島IC:100km/h)
- 償還完了予定:
[編集] 構成される道路
- 一般部
- 専用部
[編集] 沿革
- 1982年:専用部・名港西大橋関連区間(3.2km)が供用開始。
- 1985年3月:一般部・南部Ⅱ全区間(2.7km)が供用開始。
- 1991年3月:一般部・西南部全区間(9.3km)が供用開始。
- 1992年4月:一般部・東部全区間(4.0km)が供用開始。
- 1993年4月:一般部・東北部区間(3.4km)が供用開始。
- 1993年12月:専用部・勝川IC~東名高速道路名古屋IC間が供用開始。一般部・南部I区間(4.3km)が開通。
- 1998年3月:専用部・名古屋南IC~飛島IC間(伊勢湾岸自動車道)が供用開始。
- 2000年8月:一般部・西北部全区間(9.3km)が供用開始。
- 2003年3月:専用部・上社JCT~高針JCT間が供用開始。
[編集] 構造
名古屋環状2号線は、当初より専用部と一般部を一体として設計している。
専用部については原則高架構造であるが、東部区間(松河戸IC~名古屋南JCT)については起伏の変化が激しい地形であるため、半地下(堀割)およびトンネル構造を組み合わせている。建設費削減のため高架構造への変更も検討されたが、周辺環境への影響、道路形状の問題(高架にした場合、高速走行に適さない形状(勾配)となる)などから見送られた。
一般部は原則として片側2車線の本線、緑地帯(防音壁)、側道(ない区間もある)および歩道が整備される計画となっている。専用部が未開通の供用区間についても、専用部の建設を前提とした構造になっている。2006年現在、暫定供用区間(片側1車線)および未開通区間(名古屋市南東部(建設中)、松河戸~勝川(後述))が存在する。
日本道路公団(現NEXCO中日本)および国がこの道路の整備を行うのにあわせ、一般部と平面交差する鉄道については関連自治体が立体交差事業を行うこととなっている。立体交差化の完了していない箇所ついては平面交差(踏切)による暫定供用、または未開通となっている。この場合、供用済の専用部は鉄道の高架化に対応した構造となっている。2006年現在、残る一般部との平面交差箇所(名鉄瀬戸線・名古屋本線・津島線、JR中央本線)のうち、名鉄瀬戸線とJR中央本線で立体交差事業が進行中である(瀬戸線については仮線用地取得中、中央本線については鉄道高架化工事が進んでおり、終了後に一般部を施工、不通区間(松河戸~勝川)が接続される予定)。
[編集] 接続道路
→国道302号を参照
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 国土交通省 中部地方整備局
- 中部地方整備局 愛知国道事務所
- リンリンコミュニケーション - 愛知国道事務所発行の本路線に関する広報紙