嗜癖
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嗜癖(しへき)とは、ある特定の物質・行動過程・人間関係を、特に好む性向である。英語のaddictionをそのまま用いて「アディクション」ということも多い。医学上は「依存」として呼ぶことが多いが、依存の診断基準を満たさない軽度の依存傾向を指すこともある。
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[編集] 物質嗜癖
特定の物質の摂取に関する嗜癖。酒・タバコ・向精神薬・乱用薬物(麻薬・マリファナなど)などが対象になりやすい。拒食や過食などの摂食障害もこれに含まれる。(詳細は依存症を参照)
[編集] 過程嗜癖
特定の行動過程に執着する嗜癖。パチンコなどのギャンブル・ショッピング・日常的暴力・性行為などが対象となる。「好きだから行う」という点において、強迫性障害において不快を避けるために行う強迫行為とは区別される。
[編集] 関係嗜癖
特定の人間関係に執着する嗜癖。家族・恋人などの間に起こりやすく、共依存・恋愛依存などがこれにあたる。共依存では、「自分がいなければあの人はダメ」と信じ、献身的世話の中に高揚感を感じる(詳細は共依存を参照)。嗜癖者とそれに共依存した配偶者の間の子は、アダルトチルドレンとして苦しむことがある。
[編集] 関連項目
- ネット中毒、携帯依存症、メール依存症、テレビ依存症
- 性行為依存症(セックス依存症、セックス中毒)
- 麻薬・覚醒剤・大麻
- 向精神薬 - 睡眠薬
- ニコチン・喫煙
- ギャンブル
- 薬物依存
- 摂食障害
- (Wikipedia:ウィキペディア中毒)