国広功
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国広 功(くにひろ いさお、1930年 - 2005年7月27日)は元・代々木ゼミナール古文科講師。代ゼミでは「基礎強化古文ゼミ」「古文ゼミ」「東大古文ゼミ」などを担当。恰幅の良い体型に、オールバックの総白髪、厚縁の眼鏡といった風貌の豪放磊落な人物で、代ゼミ国語科のドン、ひいては大学入試国語界の御意見番的存在であった。出口汪の出世の糸口も作った。
代ゼミ講師を勇退後も、「東大プレ」の古文の問題作成を続けていた。東大対策模試の作成は一般に非常に難しく、他教科などでは実際の入試の傾向から外れてしまうことも多々あるが、氏の場合にはその圧倒的な古文教師としてのキャリアゆえに、出題者である東大教官以上に東大入試らしい作問を行うことが可能だった。自身が東大入試に失敗した経験があったらしく、ある種の東大コンプレックスを感じていたため(本人が講義中に発言している)、格別に東大対策には情熱を注いでいたようである。
晩年には、日本語関連一般書の監修も広く行った。2005年7月27日永眠。
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[編集] 経歴
- 1930年 北海道小樽市生まれ
- 広島育ち
- 1955年 広島大学大学院修士課程修了
- 1955年-1983年 東京都立竹早高等学校、東京都立国分寺高等学校、東京都立戸山高等学校にて国語科教諭
- 1983年-1995年頃 代々木ゼミナール講師
- 元・旺文社編集顧問、旺文社「大学受験ラジオ講座」講師(現代文も担当)
[編集] 著作
[編集] 大学受験参考書
- (堀木博禮・林省之介・高橋孝・木谷喜美枝) 『ラ講BooK 国語スーパーマニュアル』(旺文社、1991年)
- (分担執筆) 『全国大学入試問題正解 国語』(旺文社)
- (分担執筆) 『ジャンル・作品別古文・漢文問題総覧』(明治書院)
- 『大学入試精選古文単語キーワード400』 (明治書院、1999年)
[編集] 一般書
- (監修) 『難読語ハンドブック』 (池田書店、1994年)
- (監修) 『意味から引く四字熟語ハンドブック』 (池田書店、1996年)
- (監修) 『意味から引くことわざハンドブック』 (池田書店、1996年)
- (監修) 『漢字検定2級徹底学習ポケットブック』 (アルク、1997年)
- (監修) 『漢字検定3級徹底学習ポケットブック』 (アルク、1997年)
- (監修) 『漢字検定4級徹底学習ポケットブック』 (アルク、1997年)
- (監修) 『試験に役立つまんが四字熟語事典』 (成美堂出版、2000年)
- (監修) 『試験に役立つまんがことわざ・慣用句事典』 (成美堂出版、2000年)
- (監修) 『大活字四字熟語ハンドブック』 (池田書店、2003年)
- (監修) 『大活字ことわざハンドブック』 (池田書店、2003年)
カテゴリ: 予備校講師 | 1930年生 | 2005年没 | 人物関連のスタブ項目