変ホ長調 (お笑いコンビ)
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変ホ長調(へんホちょうちょう)は、小田ひとみと彼方さとみによるアマチュア漫才コンビである。
[編集] メンバー
- 小田 ひとみ(おだ ひとみ 本名同じ)1965年生まれ。京都府出身。ツッコミ担当。立ち位置は向かって右。
- O・D・Aという芸名でR-1ぐらんぷりに出場し、2005年・2006年ともに準決勝進出。
- 彼方 さとみ(かなた さとみ 本名・金田聡美)1970年生まれ。大阪府出身。ボケ担当。立ち位置は向かって左。
[編集] 概要
- 二人の関係は元同僚で先輩後輩。現在、彼方は東京、小田は大阪で会社員をしている。ともに独身。
- M-1グランプリに出るために2005年に結成した。
- スローテンポなぼやき漫才調で、負け犬OLネタを特徴とする。二人とも感情を抑えた落ち着いた喋りである。離れて暮らしているため、ネタ合わせはメールでのやりとりが主。
- M-1グランプリ2005、2006に出場。2005年は準決勝どまりだったものの、2006年には見事決勝大会まで進出し、アマチュアとして史上初の決勝大会進出となった。(ちなみに同大会では吉本興業以外の出場者で唯一の決勝大会進出者でもあった。)決勝大会でのキャッチフレーズは「史上最強のアマチュア」。同大会の記者会見では島田紳助が「昨年にものすごく面白いコンビがいるとは聞いていた。プロにならへんの? プロになったほうがいい!」と発言、注目を集めた。
- その2006年のM-1グランプリ決勝大会の結果は9組中8位。会場の反応はまずまずであったが、点数はあまり伸びなかった。ネタには有名人(蛯原友里、高橋英樹・真麻親子、藤山直美、橋田壽賀子など)を風刺する内容が含まれていた。一般人ウケはよいのだが、コメントを求められた審査員は(笑ってはいたものの)非常に答えにくそうに曖昧なコメントを残した(審査員長の島田紳助でさえ、司会の今田耕司から感想を聞かれた際に「どう評価したらええのか……野球でいうたらボークやで。セットポジションから投げてないもん」と評している。他にも島田洋七が「本気なのか、ギャグで素人っぽくしているのかわからなかった」と答えている)。ただし、中田カウスは「アマチュアのプロ」「太極拳を見ているみたい」と評していることから、アマチュアならではのスタイルともいえる。
- また最も低い点数をつけた松本人志は後日自身のラジオ番組で、「彼女たちに罪はないけれど」と前置きした上で「(彼女たちのネタについて)過去にああいう手合いの漫才を数多く見てきたし、ココに出たからといって高得点をつけるとなると、それも違うと思った」と語っている。多くの本気のプロをあえてはずし、ちょっと毛色の違うものをいれたいという予選審査員のいやらしい面があると指摘。「本当なら75点(松本が本番でつけた点数)でも高すぎる」「M-1グランプリの舞台の決勝では正直見たくなかった」と辛口の意見を述べた。以上の様なことからこのコンビが決勝進出できたのは、『決勝進出組が全組、吉本興業所属だと身贔屓を非難されるので、話題集めも兼ねて、アマチュアを決勝進出させた。』と吉本興業側の都合によるものだったのではないか、との疑惑もある。
- 本人たちはプロへの転向を強く否定している。